
日大を下し白星発進 秋王者に向けての挑戦始まる/関東大学リーグ戦
悪い中でも強い明大を見せた。第1ピリオド8分34秒、欲しかった先制点を日大に許す。「入りが悪かった」(DF大場大主将・政経4=苫小牧工)と得点機をつくれない中、相手に守りを崩されての失点。パスも精度を欠き思うようにつながらず、相手にペースを握られる時間が続く。それでも12分27秒にFW宮田佳成(法2=白樺学園)のパスに牛来が反応し、なんとか同点に追い付き第1ピリオドを終える。格下相手に歯がゆいスタートとなったが「とりあえず足を動かそう」。ハーフタイムの間中朗監督の一声で攻めきれなかった強力な攻撃陣が目を覚ます。第2ピリオド開始早々1分28秒、DF京谷充洋(政経2=北海道清水)の右サイドからのパスを高橋が押し込み勝ち越し点を奪う。3点目も京谷が松本にラストパス。「京谷が周りを見てパスをくれたので合わせるだけだった」(松本)と昨年のインカレからセットを組むコンビの華麗な連携が得点を生んだ。3―1で第2ピリオドを終えると第3ピリオドは松本の2得点を含め、3得点。秋季リーグ戦前に北海道で開催された交流戦・サマーカップを戦い「コンディションは万全ではなかった」(牛来)。難しい調整の中挑んだ初戦だったが、終わってみれば6―1で快勝。まだ本来の姿ではない中でも、まずまずのスタートを切った。
春の王者が3冠に向けて歩みだした。サマーカップでは攻撃陣が爆発し他大を寄せ付けずに優勝。守備陣も中大を1点に抑え込むなど秋季リーグ戦でも安定した守備に期待が高まる。秋季リーグ戦は2カ月にわたる長期戦。昨シーズンは中大に頂点の座を譲り悔しい結果に終わった。今年の明大には3冠への挑戦権がある。「一からチャレンジ精神を忘れずにトライしていきたい」(大場)。苦手といわれるリーグ戦でも“明治らしく”頂を狙う。
[福永智隆]
試合後のコメント
大場
「夏の大会から帰ってきて、氷に乗る機会がなくて陸上でのコンディションしか整えられなかったんですが、1ピリとか2ピリの入りがすごく悪くて。それで監督に喝を入れられてそれでも3ピリも良くなかったので、今日は入りが駄目な試合でした。(先制点を決められたが)焦りとかはなかったんですけど、コンディションの悪さとか氷に乗ってなかったことの難しさから失点してしまったので、それはしょうがないかなとも思うんですが、その後の点を取りにいこうという姿勢が足りなかったかなと思います。一応点は決めたんですけど、もっともっと出して入れたかったなと思います。(サマーカップを終えて)そのままいい状態で来られればよかったんですけど、氷に乗っていなかったということもあって選手間のコミュニケーションも足りない状況でした。それで選手間でぎくしゃくしてしまったところもあって。セット間でコミュニケーション不足で、やりたいことが定まってなくて、やりたいことができずぐちゃぐちゃしてしまうという感じでした。すぐ明日試合なんですが、それを修正していけたらと思います。(夏を終えて)攻撃面では収穫があったかなと思います。ああいう形で大量得点を決めて少ない失点でできたというのは良い経験になったと思うので、それをこっちでできるようなチーム作りをしていきたいです。また一から、新たな気持ちでチャレンジ精神を忘れずにトライしていきたいと思っています。(これからのリーグ戦)明るく、楽しくチームのカラーを出していければ自ずと結果もついてくると思うので、そういうチームを目指していきたいと思います。(慶大戦に向けて)明日はこういう入りじゃなく、1ピリの最初から100%エンジン全開でいけるようなスタートを切れるように心がけて準備をしていきたいです」
牛来
「今日は氷上練習が5日間くらいなくて不安だったんですけど勝てたのでよかったです。(先制を許した)1ピリはちょっと焦りました。盛り返せたのでよかったです。体動かなくて雰囲気悪くなりそうになったんですけどみんなで声出して雰囲気良く終えたことが良かったです。(同点ゴール)いい流れでパスもらってフリーだったので、決められたらいいなくらいの気持ちで打ちました。入ってよかったです。(相手の守備)相手は明治相手に一泡吹かせてやろうみたいな感じで、すごいスピードでチェックきていたのでそういう面では手強かったかなと思います。(次戦にむけて)まだ、コンディションは万全ではないので勝つことだけ意識してやりたいです」
相馬秀人(法3=駒大苫小牧)
「公式戦では久しぶりでしたので、多少緊張しました。最初にしては自分のプレーができました。ただ全然満足していないので、相手チームのレベルが上がっていくにつれて納得いくところまで上げていきたいです。夏宿合に久しぶりに参加して陸トレなどで自分の力不足を感じました。焦りもありました。明治のディフェンスはブレイクアウトできるディフェンスが少ないのでその部分を強化していきたいです。まずはFWを活かすためにも球出しをしっかりやりたいです。(大場主将とセットを組んで)大さんは1人で全部こなしてくれるので楽に自分のプレーができます。(次戦に向けて)入りが悪かったので、気持ちで修正していきたいです」
松本
「最初の出だしが悪くて2ピリ終わってけっこうギリギリの試合だったんですけど、最後明治らしく点数取れたのでよかったです。(第1ピリオド終えて)監督からぶっつけ本番での試合だったのでしょうがないから気持ち切り替えてとりあえず足を動かしてプレーしようという話がありました。(3点目)京谷からいいパスが来たので合わせるだけでした。京谷がしっかり周りを見てくれたので入ったゴールだと思います。(3得点の活躍)まだ初戦でたまたま入ったゴールの方が多かったので、もっとシュート打って入るような形やきれいな形じゃなくても泥くさいゴールを取っていかないと強いチームとやる時に困ってしまうので、下位のチームの試合から始まるので徐々に調子を上げていきたいです。(相手の守備)相手というよりうちの攻めの形と守りの形がバラバラだったのかなという印象です。(サマーカップ優勝)自分としては決勝くらいしかチームに貢献できなかったんですけど、秋リーグにつながるような決勝だったのでサマーカップの勢いをなくさず明治らしく勝っていければいいなと思っています。得点が求められていると思うので得点も大事なんですけど、点数に絡まなくてもしっかり活躍できるようなプレーをしていきたいです。(チームの課題)最初の足が動かなかったというのは個人個人のアップの足りなさだと思うのでそこは意識していければ1ピリみたいな展開にはならないのかなと思います。(次戦の相手は慶大)サマーカップでも1回戦は慶大だったんですけど、けっこうガツガツ当たってきて自分たちのプレーができなかったというのは覚えているのでそういうことがないように、チェック来てもパスしてかわせるような戦い方をしたいです」
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