ルーキー・湯原が銀 初日を総合8位で終える/日本学生選手権

2017.09.02
 目標であるシードを射程圏内に置き、初日を終えた。400m自由形では石井茉宏(情コミ2=筑波大付)が5位入賞。また湯原利佳(政経1=渋谷幕張)は200m背泳ぎで2位に入り表彰台に上る大健闘を見せた。400mフリーリレーではB決勝ながらもアンカー・細田梨乃(情コミ4=湘南工科大付)の追い上げもあり、1位でフィニッシュ。シード奪還に大きく前進した。

 ルーキーが存在感を放った。200m背泳ぎの予選に出場した湯原は「気持ち良く泳げた」と2分13秒20と好タイムを出し、7位で予選突破。迎えた決勝レースも「ビビらず、堂々と戦う」と持ち前のポジティブ精神と1年生ならではの明るさで挑んだ。前半は周りの選手を気にせず攻めの姿勢を貫き、後半もその泳ぎを緩めることなく2着でゴール。初のインカレでありながら、3年ぶりに自己ベストを更新し、銀を獲得した。大学に入り環境が変わった中で挑んだ今大会は湯原にさらなる自信を与えた。「200だけの選手と思われないように」と3日目にある100m背泳ぎでもさらなる結果が期待される。

 4年生としての意地を見せた。女子400mフリーリレーは惜しくも決勝を逃し、B決勝進出となった。その中で最上級生の細田が躍動した。「みんながタイムを上げて、泳いでくれている」と後輩の手助けもあり、トップの早大と1秒差でアンカーを託された。「飛び込んだ瞬間にこれはいける」と勝利を確信。ターン後から仕掛ける得意のパターンが功を奏し、B決勝1位でレースを終えた。後輩とのコミュニケーションとラストインカレに対する思いが、昨年の2位という結果を超える大きな要因となった。

 2日目には細田が100mバタフライに出場する。初日の50m自由形を超える結果に注目だ。また世界水泳OWS(オープンウォータースイミング)の女子5㎞で16位の成績を残した新倉みなみ(理工2=東京立正)が800m自由形にエントリー。世界で得た経験と持久力で得点を重ねたい。初日を8位で終えた女子、この順位をキープしてシード権獲得に望みをつなげる。

[綾部禎]