【瓦版】狙うは創部初の男女総合優勝 いざインカレ

2017.08.30
 大学日本一へ挑む。8月31日から9月3日に戸田ボートコースで全日本大学選手権(インカレ)が行われる。目標は1年間通して掲げてきた男女総合優勝。ここまで6年連続総合2位と、あと一歩のところまで迫っている。今年こそ創部初の快挙を成し遂げるべく厳しい練習を重ねてきた端艇部を全4回にわたって特集していく。

 創部初のインカレ男女総合優勝を懸けたレースが始まる。6年連続で男女総合順位は2位に終わっている明大端艇部。大久保亮主将(農4=猿投農林)を中心に、チームは日々練習に励んでいる。創部113年目で歴史を塗り替える。

 忘己利他
 原動力は誰かのために。「学業・生活の全てにおいて、誰かのために努力してほしい」(大久保)という思いから今年のスローガンは〝忘己利他~全員でつかみ取る~〟。クルーの一員として、クルーのためにこぎ、クルーのために自分の限界の力を提供するというボートマンの神髄を明確にした。インカレ男女総合優勝に向け、大久保は誰でも引っ張っていけるチームづくりを徹底。「一人一人が、自分のやるべきことを発信するようになった」(植松香穂・文4=加茂高)と、積極性がチーム力を高めている。また、昨年から始めたインカレまでのカウントダウンカレンダーを今年も設置。インカレ44日前から、部員一人一人が日めくりのページを書いて作り、残りの日数が目に見えることで常に意識をインカレに向けている。「意地でも勝つ」(植松)。大学頂点決定のレースへの意気込みは十分。監督やコーチを「納会で絶対に胴上げしてあげたい」(大久保)と支えてくれた方の期待に応えるべく、オールをこぎ進める。

 捲土重来
 過去の自分に勝ちたい。1年生の時から、期待のルーキーとしてインカレに出場した大久保と女子主将の植松。男子シングルスカルで出場した大久保は、前日の声出しが響き、決勝当日に39度の発熱。大会に強行出場するも「すごくもったいないレースをしてしまった」(大久保)。また、植松は女子舵手付きクォドルプルにストロークとして出場。しかしリズムをつくれず「ひどいレースを決勝でしてしまったことを今でも覚えている」(植松)。結果は共に4位。過去3年分の思いを胸に「あの時とは変わってるということを証明したい」(植松)。もう次がない4年生最後のインカレ。戸田ボートコースに悔いは残さない。

[記事・臼井美理亜 レイアウト・織田有衣子]