
奥田、二ノ宮が悔しさ残る3位入賞 フリーでの優勝を誓う/全日本学生選手権
優勝を目指して臨んだグレコの幕切れは突然訪れた。準決勝は林(日体大)との一戦。第1ピリオドの1分34秒、相手にバックを取られ先制を許す。その後も攻め続けたが「相手のバランスがよくて耐えられた」(奥田)と思うような攻撃をさせてもらえなかった。逆にテークダウンを奪われ、最後はまさかの反則でテクニカルフォール負け。決勝を目前としながら2分27秒の完敗だった。昨年はインカレ3位、全グレ2位、今年は東日本学生春季選手権2位と、明大のグレコローマンスタイルをけん引する男がまたしてもあと一歩のところで涙をのんだ。「全グレは優勝したい」(奥田)と10月に行われる全日本大学グレコローマン選手権で悲願の優勝を狙う。グレコの借りはグレコで返すしかない。
[福永智隆]
試合後のコメント
奥田
「今回、優勝を狙っていたので準決勝ふがいない試合になって悔しさでいっぱいです。調子は今日も変わらずよかったんですけど、なかなかうまく技が決まらず相手の方が一枚上手だったのかなと感じています。(昨年と同じ3位)3位というのは最低目標なので今回もっと上に行きたかったんですけど、昨年と変わることができなかったので悔しいです。(初戦)昨日の試合を見ていて相手の方が自分の身体より一回り大きいなと思っていたので、なるべく正面から押し合わずにいなして崩そうと思っていてそれがうまくいきました。(準決勝の試合前の心境)相手も勢いがある選手なので先に技を仕掛けた方が勝ちかなと思っていました。最初から勢いづけて気持ちを上げて試合に入りました。胸をしっかり合わせていいところを取って投げるというのが僕の形なのでそこは狙っていました。(技を決めきれなかった)技をかける体勢まではいったんですけど、相手のバランスがよくて耐えられて返されてしまいました。(今後の課題)引き続き体力と筋力をつけることと新しい技を覚えたらもっとレスリングの幅が広がると思うので技術面に力を入れてやっていきたいです。(グレコ中心でやってきた)10月に全グレもあるのでそこに向けて悪くないスタートかなとは思います。勢いはついたと思うので全グレは優勝を目指して頑張ります」
二ノ宮
「準決勝で点を取るチャンスはあったんですけど点を取り切れなくて負けてしまったので悔しい気持ちが大きいです。(昨年のベスト8を上回る3位)昨年の結果と比べることは考えてないので、毎回優勝を目指してやっていてとりあえず負けてしまったことが悔しいです。(準決勝の試合前の心境)昨年の春の新人戦で投げを食らって追いかけたんですけど取り切れずに負けていた相手だったので今回は自分から取りに行こうという気持ちで入りました。今回も最初に取られたのが後々響いてしまいました。追いつけなかったのは自分の実力不足でそこがまだ成長できていない部分かなと思います。(攻めきれなかった要因)チャンスは作れたんですけど場外押し出しの1点にしかならず、そこでしっかりテークダウンを取れれば勝てたので相手の体幹が強かった部分と自分の状況判断と取り切る力が足りなかったと思います。(グレコの成長)練習の中でもできることが多くなっているのでそこは成長してると感じます。代表に選ばれたことが大きいです。(フリーにむけて)1回戦で今日負けた相手とやるので集中してリベンジできるように頑張りたいです」
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