今回、９回にわたりインカレに出場する４年生を紹介していきます。第５回は200ｍ背泳ぎに出場する黒澤拓海（法４＝日大豊山）のインタビューをお送り致します。（この取材は８月12日に行ったものです。）

――現在の調子はいかがですか
　合宿明けということもあり、まだ疲労が取れてない部分もあります。ただまだ３週間あるので、そこは自分で調整していって絶好調に持っていけるようにしたいです。

――ジャパンオープンの際に肩の調子が悪いとのことでしたが、現在肩の調子はいかがですか
　自分に合うトレーナーさんが見つかって、それから肩が１回も外れていません。多少のケガとかはありますがそこはうまくトレーナーさんを使い分けて、ちゃんと疲労を取っていると思うので、大丈夫だと思います。

――７月31日から約１週間、浜松での夏合宿に参加されました
　合宿はほぼ直前みたいな感じなので、レース展開を中心としたスピードを主に出す練習をしました。４年生というのが大きくて、疲労も溜まりやすいですし自分の思うような泳ぎができないこともありましたが、それは逆にポジティブに考えて。今、調子が良かったら本番で調子が悪くなるので、調子悪いことはマイナスに捉えないようにしたいです。

――どういったレース展開にしたいですか
　（出場種目が）200ｍ背泳ぎなので、最初の100ｍから多少速いタイムで入らないと、後半どんなに速くてもタイムに限度があります。前半から速く入れるのが周りとも対決できると思っています。

――今年の明治はチームとしていかがですか
　全体練習をしていても、雰囲気は良いと思います。ただ、まだ寮外生で来れていない人たちもいるのでそこは（インカレ）前々日に入った時にカバーするという形ですね。雰囲気はいつもの年よりもいいかなと思います。（おととしの）最初の優勝の時は、みんな優勝経験がなかったので下からはい上がるだけと思って、優勝できました。去年はそれを維持する立場になりプレッシャーも強かったですが、上の先輩たちがチームを引っ張ってくれたおかげでチームが崩れても立て直すことができました。今年のチームは崩れるなんて考えていません。常に１位を目指すためにみんなで得点を稼いでいくと思っています。最後まで１位を死守して、大量得点して勝ちたいです。

――３連覇を目指す中でご自身の役割は
　４年生なので、下級生が点数を取るという人任せにしないで自分が取っていかないといけないと思っています。役職も就いていますし、上が頑張れば頑張るほど下も付いてくると思うので、出場する初日の200ｍ背泳ぎで点数を予想得点より上回ってみんなに勢いを付けるのが大事だと思っています。

――役職では主務を務めていますが
　主務だからというのを言い訳にしたくないです。選ばれたからには主務の仕事を完璧に行いたいですし、主務は本番結果が出ないというのが年々あるのですが、それを崩させる代にもしたいです。

――現４年生について教えて下さい
　個々の主張が強いのが一番ですね。僕たちの代は一人一人が意見を持っていて、いろんな意見が出ます。それをマイナスと捉える人もいますが、僕たちはそれをプラスと思っています。意見が出れば出るほど、良いところも悪いところも出てき、改善点が生まれます。また、言い合えるからこそ仲良くなれるといのもあります。それは他大学にはない、僕たち同期の特徴かなと思います。

――磯野洋樹主将（法４＝春日部共栄）について
　正直言うと話すのが下手で、チームをまとめるのも上手くはないです。でも、最初よりはまとめられていますし、同期は寮生が多いのでそこはみんなで助け合うようにしています。後輩たちも付いてきているかなと思います。本人もタイムでベストを出しているので主将としての結果も出ているかなと思います。

――４年間で印象に残っている試合やレースはありますか
　難しいですね…。やっぱり自分がベスト出した時がうれしいですが、一番はインカレですかね。去年のインカレですけど、（個人では）９番だったので悔しい反面、ベスト近くで泳げてここまで戻れたっていうのもありました。チームが応援してくれていて、タッチして振り返った時にみんなが喜んでくれていたので、順位関係なしにそういう姿が見られてうれしかったです。

――最後に、ラストインカレに向けて意気込みをお願いします
　チームとして３連覇を目標にしていて、他大学には目標にできないことです。３連覇を確実として、あとは個々の順位を一つでも上げられるように、得点を少しでも上げられるように良いチームで終われたらなと思っています。

――ありがとうございました

◆黒澤拓海（くろさわ・たくみ）　法４　日大豊山高出　175cm・66kg　200ｍ背泳ぎ自己ベストは２分２秒36

［村田萌衣子］