
秋リーグ開幕直前 加藤良典監督インタビュー
――監督になった経緯を教えてください
「年明けたくらいに松本勇前監督に『4月から監督をお願いしたい』と言われて。元々監督になると言われてコーチをやっていたんですけど、松本前監督がかなり多忙だったこともあって。簡単に言えば世代交代という感じだと思います」
――春リーグを振り返っていかがでしたか
「他のチームも同じですけど、チームが未完成の状態でした。そういう中で、インカレに向けた育成のために1年生をかなり試合に出して、少し我慢しながら使ったというリーグでした。今はその春にできなかったところを修正して、できるようにしてるところです」
――チームの課題はどこにありますか
「やっぱり得点力不足です。春はリーグの総得点数が219点しかとれてなくて、10チーム中9位。それがあったので秋は攻撃的で変則的なディフェンスシステムをやって、クイックスタートと速攻からの得点を増やすっていうことを意識して練習してきました」
――実際に練習試合などで成果はありましたか
「夏の間はあんまり練習試合してなかったんですけど、茨城の成年国体チームと慶大とやって、その中では自分たちのやろうとしているハンドボールはできていたと思います。実際のところはリーグ入ってからじゃないとわからないので、あとはリーグを戦いながら修正していくつもりです」
――チームの雰囲気はいかがですか
「来週から試合なんですけど、まだ試合モードに入れてないのかなっていうのは感じます。練習の時にミスが重なるっていうのは絶対試合にも出てくることなので、もっと選手たち一人一人が試合を意識して練習してくれれば、試合ももっと良い入りができるはずです」
――4年生の雰囲気はいかがですか
「春は就活でなかなか出れない中で練習に参加という形だったんですけど、今は全員そろってやれてます。秋からインカレまでは4年生が引っ張っていかないと勝てないので、コートに入ったらもっとリーダーシップとってやってもらいたいです」
――夏の期間はどのような練習を積んできましたか
「夏は戦術面をメインに走る練習をしてきたので、秋はクイックスタートで走って速攻から点が取れれば理想です。あとは速攻に持っていくためのディフェンスが必要だからそこも重点的にやってきました」
――昨年と比べても選手層の厚さはかなりのものだと感じますがいかがですか
「昨年みたいに一人で得点を量産できるわけじゃないですけど、どこのポジションも得点能力は高い選手そろってますね。あとは山田信也(政経2=愛知県私立愛知)をどれだけ使えるかです。層の厚さで言えばかなり厚いので、そこの歯車が噛み合えば。今は点が止まった時に決められるエースがいないので、そういう場面で点数を取れるようにしていきたいです」
――秋リーグはどのような戦い方をしますか
「ディフェンスから速攻と、失点からのクイックスタート。今このチームは攻撃回数を増やさないといけないので、速攻の時間を増やします。データがあって、4年前あたりは1試合平均の攻撃回数が60後半から70なんです。それが昨年は58回。昨年なんで少ないかっていうと、(吉野)樹がいたしセットオフェンスで確実に点を取れたので、リスクのある速攻を選ばなかったんです。そして今年の春の攻撃回数が55回。得点力不足って言ってるのにセットでやってて、走ってない証拠。重要なのは、4年前から攻撃回数は減ってるのに、ミスの回数は大きく変動がないことです。だからまずは攻撃回数を増やすために、走ります。うまくフィットすれば確実に上までいける自信があります。春負けてから戦術を練り直して、それに特化した練習をやってきました。あとはそれを選手たちがどれだけコートで出してくれるかです」
――秋リーグの目標をお願いします
「インカレにつながるように、最低4位以内に入ってシード権を取ります」
――ありがとうございました
[日野空斗]
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