
インカレ直前4年生インタビュー(3)川上真生
今回、9回にわたりインカレに出場する4年生を紹介していきます。第3回は個人メドレー2種目に出場する川上真生(商4=筑陽学園)のインタビューをお送り致します。(この取材は8月12日に行ったものです。)
――現在の調子はいかがですか
4月の日本選手権では目標のタイムに少し届かなかったので、そこを縮めるために今まで強化してきました。日本選手権の時よりもしっかりと強くなれている実感がありますし、ここから調子もさらに上げていくことができるのではないかなという期待が自分自身にあります。
――7月31日から8月9日にかけて、浜松での夏合宿に参加されました
これまでの3年間に比べると筋疲労が早い段階で溜まってしまって、思うようなタイムで泳げない時が合宿中盤、終盤とあったんですけど、そこは最終学年としての自覚や自分の集大成のためにという気持ちで乗り越えて来れたと思います。いつもバタフライと背泳ぎで前半置いていかれることが多いので、日本選手権終わってからもその2種目は特に重点的に取り組んできて、合宿でも常に意識するように心掛けていました。
――昨年と比べて、今年のチームは
一つ上の先輩方も大好きな学年なんですけど、寮生が中心となっていく明治のチームでその寮生がしっかりと点を取れる位置にいるというのは、やはり昨年とは大きく違うのではないかなと。自分たち4年生が明るいキャラクターが多いですし実力も伴っていると思うので、言動で下を引っ張っていけているという自覚もあります。一体感を例年以上に感じているので、そこは今年の強みだと思いますね。
――現4年生について教えて下さい
良くも悪くも全員キャラクターが違って個性的。話は弾みますし、その分言い合いも他の学年に比べると多かったとは思うんですけど、仲良くやってこれたと思います。みんなスイッチが入ってしまうと、自分本位な発言や行動が増えてしまうところが良くないところですかね。1年生の時から水泳の実績としては自分が一番あったので、水泳面では僕が引っ張っていこうというのは常に意識して4年間やってきました。
――ラストインカレを前に、大学での水泳生活を改めて振り返って
高校3年生で自分が下した決断は間違っていなかったなと今しっかりと思えていますし、あと1カ月2カ月、卒業するまではもちろんですけど、卒業してからもこの気持ちは続いていくと思います。明治に入るという選択をして良かったです。
――4年間で印象に残っている試合やレースは
やはりこの前の日本選手権の400m個人メドレー決勝ですね。人生最大のミスと言っても過言じゃない。映像を見てもらえば一発で分かるんですけど、スタートで速攻ミスして出遅れてしまって。あのレースの直前以上に調子が良かったことはなかったので、そういう油断というか緩みがあったのかなと。インカレでは優勝したいと思っているんですけど、そのための課題を神様が与えてくれたと良い方向に、ポジティブに受け取っています。
――佐野秀匡監督との3年間を振り返って
この人に付いていけば絶対に速くなれると思いましたし、2年生という早い段階で付いていくべき存在に出会えたというのは運が良かったと思います。先生に出会って、良い意味で物事を楽観的に見れるようになりました。自分が限界だと思っていたところをさらに先生が「越えて来いよ」とか「お前ならできる」とか言ってくれることで、次のステージに上がることができたので、僕にとっては本当に大きかったです。昨年のインカレの400m個人メドレーで佐野先生がプレゼンターを務めたんですね。それを直前に聞かされて、先生も僕もお互い「表彰式で会えるといいな」みたいなことを言っていて。でも結果、5位で終わってしまって本当に悔しかった。今年プレゼンターを務めるかどうかは分からないですけど、佐野先生に金メダルを掛けてあげたいという気持ちは強くあるので、そのために今練習頑張っていて、今年のインカレで佐野先生を男にできればなと思っています。
――4年生として迎えるインカレはこれまでの3年間とは違いますか
違うと言えば違うのかもしれないですね。でも同じインカレでも毎年ちょっとずつ違ってきているので、変な意味での変わりはありません。目標としては2日目の200m個人メドレーで3位、3日目の400m個人メドレーは優勝です。個人メドレーはこれまで僕が一人で明治の代表として出ることが多かったんですけど、今年は頼もしい後輩たちが入ってきてくれて本当に3人で決勝に残れると思っています。僕が引っ張っていけるように頑張りたいです。
――男子としては総合3連覇が懸かっています。どのように貢献していきますか
点を取ることはもちろんですけど、明治のチームメイトが見ていて盛り上がるようなレースをしたいなと思いますね。点数的にも雰囲気的にも自分のレースから盛り上げたいです。
――総合3連覇に向けて、今チームに必要なものは
絶対的な自信ですかね。みんな勝てると思ってやってますし、油断はしていないと思います。でもここで油断しないようにと気を付けるよりかは、ふんぞり返って「俺たちが絶対にもう一回勝つんだ」という気持ちを強く持つことが必要なのではないかなと思います。
――最後に、ラストインカレに向けて意気込みをお願いします
人生の集大成にもなるのでしっかりとここで結果を出して男になって、佐野先生も男にして、3連覇で3日間を終えたいなと思います。
――ありがとうございました
◆川上真生(かわかみ・まさき) 商4 筑陽学園高出 171cm・64kg 400m個人メドレー自己ベストは4分18秒69
[横手ゆめ]
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