インカレ直前4年生インタビュー(2)市川尊

2017.08.23

 新たなる歴史への挑戦が始まる。9月1日から3日間、学生の頂点を決める日本学生選手権(インカレ)が開催。昨年度、明大は創部初の男子総合連覇を成し遂げ、今年度は3連覇に挑む。一方の女子もシード権奪還を目指し、男女共にチーム一丸となって戦いにいく。



 今回、9回にわたりインカレに出場する4年生を紹介していきます。第2回は100m背泳ぎ、200m個人メドレーに出場する市川尊(政経4=八幡浜)のインタビューをお送り致します。(この取材は8月12日に行ったものです。)



――現在の調子はいかがですか
 もちろん、絶好調です。

――現在の練習について教えてください
 僕は今スプリンターに所属してるんですけど、自分の持ち味のスプリント能力を伸ばしつつ、短所である後半のスピードを強化して100mに対応できるように練習してきました。

――昨年と比べて、今年のチームはどのようなチームですか
 昨年度までは寮外生のエースに頼っているというか、得点を取れる人に頼っている部分がありました。でも今年はそうじゃなくて、二枚目三枚目も援護射撃というか、みんなで得点を取れるように頑張ろうっていう雰囲気を持つことができているチームです。僕たち4年生が個性派ぞろいなので、正直新チームになった昨年の10月はどうなるのか少し不安がありました。でも僕たちを中心に盛り上げてきて、横の絆も縦の絆もちゃんとあって、和気あいあいとした良い雰囲気でできていると思います。

――現4年生について教えてください
 さっきも言った通り個性派ぞろいなので一見バラバラに見えるんですけど、みんながみんな良い味を出せていると思います。それに加えて4年生ということもあって、みんな自分らしく良さを出すことができて、全員でチームを引っ張ることができているという感じですね。みんな良い意味で負けず嫌いでありつつ互いのことを尊敬できているので、バチバチケンカするというよりも、仲良くオンオフを切り替えてできています。レースの時はみんなライバルなんですけど、寮生活ではみんな仲間としてやっています。明治は特殊で寮生と寮外生が離れてるので壁があって仲良くないイメージがあると思うんですけど、僕たちはそういうことはなくて。和泉の校舎に通っていた時はみんなでご飯食べたりとか。あんまり練習で会えないので、昼食はみんなで食堂に集まったり、私生活から壁をなくして同期の仲を深めていました。

――チームの中での役割を教えてください
 僕は結構ふざけて盛り上げるキャラという感じで、練習でも結果でも盛り上げてチームの士気を高めていくようには意識しています。

――磯野洋樹主将(法4=春日部共栄)について教えてください
 良くも悪くも愚直で、一つのことに向かってずっと続けていける人です。そういう力が僕にはなくて、みんなも飽きちゃうところがあると思うんですけど、そこを飽きるとかなく凡事徹底することができる主将です。少し抜けちゃうところもあるんですけど、そこを同期みんなで支え合って、4年生みんなで引っ張っていくようにしています。

――4年間で印象に残っているレースを教えてください
 個人的には4月の日本選手権の決勝レースですね。ずっと一緒に練習してきた(今林)浩志(営2=東福岡)と一緒に決勝残れたのがすごく思い出深いです。本当に毎日毎日練習後に残ってハード練習とかしてたので、それが実って2人で残れたっていうのは思い出に残っています。もう一つは昨年のインカレです。メドレーリレーが僕のせいで予選落ちしてしまって、それでも次の日にその分巻き返さなきゃって思って前日より上げて、B決勝1位になれて自分のできる仕事を精一杯できてチームに貢献できたっていう意味で思い出に残っています。

――4年間で1番思い出に残っている出来事を教えてください
 僕が寮生活の中で1番記憶に残っているのは出来事というか、1年生の時です。やっぱり寮生活の1年目は仕事とかもあってすごい苦しかったんですけど、僕たちは寮生の仲間も多くて。多い人数だからこそ乗り越えられたというか、人数が多いからこそケンカもしてみんなで泣いたり坊主になったりしたんですけど、同期の支えがあって。その支えが本当に大きかったなって、4年生になって、あともう少しで引退っていう立場を1人で考えている時にすごく感じて、1番の思い出だなって感じました。あの1年間は宝です。

――男子総合3連覇にどう貢献していきたいですか
 4年生なので結果を残すことは当たり前なんですけど、レースだけじゃなくて控えの場所でもチームを引っ張ったり応援だったり。どうしたらチームがベスト率100%を達成できるかを考えて、レース以外でも自分がチームを引っ張っていけるように貢献していきたいと思います。

――最後に、ラストインカレに向けて意気込みをお願いします
 もちろんインカレ3連覇は当たり前だと思っていて、個人としては16年間続けてきた水泳の集大成なので、16年間の全てをこの3日間にぶつけて最高の成績を残して、みんなでウイニングダイブしたいと思います。

――ありがとうございました

◆市川尊(いちかわ・みこと) 政経4 八幡浜高出 182cm・70kg 100m背泳ぎの自己ベストは55秒79

[日野空斗]