
法大に5連覇許すも5000mでルーキー前田舜が優勝/明法定期戦
ルーキーが輝きを放った。男子5000mは、序盤から中島大就(商2=世羅)が先頭を走り、同ペースで5人の選手が続くというレースが展開される。そのまま終盤まで膠着(こうちゃく)した状態が続いたが、残り約1周半の時点で矢嶋(法大)が均衡を破り先頭に。しかし「ラスト1周までためていこうと思っていた」と力を温存していた前田瞬は、ラスト1周で一気にスピードを上げる。すると、そのスパートに矢嶋も反応し、ラスト200mは矢嶋と前田舜の一騎打ちに。勝負はホームストレートまでもつれ込み、最後は「スプリントが効いた」(前田瞬)と抜きつ抜かれつの熱戦を制し、ガッツポーズでゴール。ケガからの復調を示し、存在感を見せた。「駅伝シーズンにしっかり活躍できるように」(前田瞬)。期待のルーキーの今後の成長から目が離せない。
チーム全体として満足のいく結果とはならなかった。阿部弘輝(政経2=学法石川)らがエントリーした中距離種目の男子1500mでは、表彰台を法大に独占されるという悔しい結果に終わった。また、総合得点においても65─110と前回大会よりも大差をつけられての敗北となり、5連覇を許した。9月には全日本インカレ、そして10月には箱根駅伝出場をかけた立川予選会が控えている。残された時間はそう長くはない。トラック競技シーズンで結果を残し、駅伝シーズンへ弾みをつけるためにはチーム全体の底上げが求められる。紫紺の下剋上、その戦いはもう始まっている。
[垣内萌恵]
選手のコメント
前田舜
「今回は対校戦ということで、タイムではなく結果を狙っていったのでラスト1周までずっと後ろについてためていこうと思っていたので、大体思い描いていたレースプラン通りできていたと思います。あまりタイムは狙っていかなかったので、1番だったので結果が取れたのでよかったです。(ケガから)復帰して一カ月だったので自分の調子を取り戻すということでずっと今はやってきているので少しずつ取り戻せてきているかなと思います。先月の記録会ではラストが効かなかったので今回は少し戻ってきた成果かなと思います。だいぶケガから(本調子に)戻ってきてスプリントも効くようになってきましたし、ある程度世田谷(記録会)でタイムは出したので、あとスタミナを戻して、しっかり夏合宿の距離走行についていけるようにしたいと思っています。まずはしっかりと夏合宿をすべてこなして、(長い)距離に対応できるようになって、駅伝シーズンにしっかり活躍できるような身体づくりをしていきたいと思っています」
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