
予選3試合全勝 日体大に敗れベスト8/全日本大学選抜金沢大会
藤原が流れをつくった。日体大との団体予選1回戦。立ち合いは左に交わされ体勢を崩した。一度は土俵際に追い込まれたが、まわしは与えず、土俵の中央まで押し戻した。体勢を整え、頭をつけて好機を探る。最後は焦って前のめりになった相手の頭を押さえて、引き落とした。藤原に続いて次鋒の田原勇也主将(政経4=報徳学園)が勝利。2-2で迎えた大将戦で東龍輝(政経2=文徳)が金星を挙げて日体大を破った。
その勢いに乗じて東農大、法大を破って3連勝。予選全勝は「俺が監督になってからは初めて」(守重佳昭監督)の快挙だった。また、今年で開催7年目を迎える金沢大会で、決勝トーナメントに進んだのは明大史上初。6月の東日本インカレでは日体大に1-4、東農大に2-3で敗れて予選敗退したチームをわずか1カ月で立て直した。「(東日本インカレから)みんな切り替えて稽古できていた」(田原)。3勝した藤原は「後ろが勝ってくれると信じていたので自分の相撲ができた」と振り返った。16チーム中、明大の予選通過順位は4位。この調子を維持することができれば、上位入賞を狙える位置にいる。
さらに上へと進むためには、常に強豪校と渡り合える力が必要だ。「今日の結果で満足しても仕方ない。継続が大事」と守重監督。決勝トーナメントでは、再びの顔合わせとなった日体大に0-5で完敗。「相手も『次は勝つぞ』という気持ちできていた」(藤原)。強豪校の負けん気に押され、先鋒の藤原が敗れると流れが変わった。勢いに乗れていた予選とは違い、日体大の底力を見せつけられた。
「今回は悔しさが7割。一人一人課題が見つかったのでインカレに向けて再スタート」(田原)。試験期間をはさんで2週間後には東日本学生体重別選手権、8月には全日本大学選抜十和田大会を控える。8月中に恒例の合宿を行う予定もあり盛沢山の夏となる。インカレ優勝を目標に、鍛えまくる。
[星川裕也]
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