
1勝1敗で秋に向け課題確認/早慶明定期戦
<慶大戦>
安定した試合運びで勝ち切った。開始43秒、鮮やかなパスワークから中川翔太(営2=法政二)が先制のロングシュートを決める。取っては取られの展開になったが、山田信也(政経2=愛知県私立愛知)と服部將成(法1=春日丘)を中心とした厳しいディフェンスで徐々に差を広げた。後半に入ると控えメンバー中心に。試合経験の少ない山田真史(商4=熊本マリスト学園)らも積極的に攻め、得点を重ねた。最大9点差まで突き放し、最終スコア31―25の圧勝で試合を終えた。
<早大戦>
秋に向け課題の残る試合となった。早大戦は開始早々に7mスローを与えたものの、それをGK・服部晃大(政経1=愛知県私立愛知)がセーブ。素早く攻守が切り替わる展開に持ち込まれた中でもしっかりとディフェンスを機能させ、慶大戦と同様に一進一退の白熱した攻防を繰り広げる。オフェンスでも全員が足を使ったプレーを見せ、一時は5点をリードした。しかし後半に入ると早大のパスワークにかく乱され、6分で逆転される。なんとか食らい付き宮崎大樹(営3=法政二)を中心に果敢に攻めたが実らず。24―27で敗れた。
ケガに泣かされた “隠し玉”がチームに加わる。「シュートの精度も高く速攻もよく走れて、ディフェンスも足を動かせていた」と加藤良典監督がこの日のMVPに挙げたのが西村龍(農3=桃山学院)。肩のケガの影響もあり、これまで出場機会に恵まれなかったが「ディフェンスのシステムにもフィットする」と監督からの信頼も厚い。角度のない難しい場面でも小気味よく得点を重ね、慶大戦では前半ラスト10秒でシュートを押し込む勝負強さも見せた。秋から本格的にチームに組み込まれ、3年目のブレークは疑う余地なしだ。
秋に向け再スタートを切った。春リーグは8位と、目標を大幅に下回る結果に終わった。最終目標であるインカレでの日本一のためには、厳しい練習を乗り越え全員が強く進化しなければならない。「まずは秋しっかり戦えるように」(加藤監督)。春リーグから積み上がった多くの課題を解消し、この夏で一回りも二回りも成長してみせる。
[日野空斗]
試合後のコメント
加藤監督
「今日はリーグ終わってからやってきたことを試すっていう意識を持って試合できました。6月から8月は基礎練習とかコンビプレー中心で6人での練習はあんまりやってこなかったんですけど、ゲームでちゃんとやろうと話して、話したことはやれてました。良い部分も悪い部分も出てましたけど、秋に向けてやるべきことの確認になったんじゃないかなと思います。(今日の勝敗)早稲田で勝ち切れなかったのはディフェンスにしろオフェンスにしろ、精度の低さが原因でした。そこでコンビプレーだったりの精度を上げていければこの点差も縮むと思うので、夏で徹底して秋に向けて仕上げていければなと思います。(西村の活躍)西村はフットワークがあって走れる選手。肩をケガしていてなかなかチャンスを与えられてなかったんですけど、だいぶ良くなってきてディフェンスのシステムにもフィットするので、積極的に使ってます。走れる選手なので、秋はガンガン使っていきます。(今日1番良かった選手)やっぱり西村。オフェンスのセットからのサイドシュートだったり、そういうシュートの精度も高く速攻もよく走れて、ディフェンスも足を動かせていたので。あとはディフェンスのラインを合わせるとかができればもっと良いかなと思います。(練習中で意識的に変えた部分)チーム全体で話しているのは、オフェンスを絶対にシュートで終えること。ミスに対して厳しく。ディフェンスだったら9mの中でミドル打たせないっていうハードアタックを意識してやってます。(開始直後のディフェンスかなりハードだった)それは選手たちも意識してできていたと思うので、あとは1試合通してできる体力だったりフットワークを、夏でしっかり走り込んで鍛えていければと思います。(代表から返ってきて変化)服部(將成)はドイツに行って、ディフェンスは当たらないと全部打たれるっていうのをすごく本人も感じたみたいで、当たりに対する意識がかなり変わったと思います。見てわかるくらいに変わっているので良かったです。(秋の目標)春8位で終わってしまって、チームが最低限の目標としていた4位以内っていうのも達成できなかったので、秋はそれを達成してインカレにつなげたいです。まずは秋しっかり戦えるように7月8月練習していきたいと思います」
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