予選ブロック1位通過 V2への道のり始まる/全日本大学総合選手権・団体の部

2017.07.07
 前年王者がV2へ歩み出した。今年の春季関東学生1部リーグ戦で7連覇が途切れ4位と、苦汁を飲んだ明大。今日、大学団体ナンバー1を決める今大会の予選ブロックに出場し1位通過を決めた。初戦の西日本工大を危なげなくストレートで下すと、続く同大戦でも3―0と快勝した。明日は決勝トーナメント1回戦から準々決勝まで行われる。

【西日本工大戦】 
 好スタートを決めた。1番手の酒井明日翔(政経3=帝京)がストレート勝ち。あとに続きたい渡辺裕介(商3=明徳義塾)だったが第1ゲームを落としてしまう。しかし第2ゲームで11―9と、接戦をものにすると圧巻の攻めを披露する。持ち前の両ハンドで得点を重ね、ゲームカウント2―1、第4ゲームでは9連続得点をマークし勝利。大舞台初戦の重圧が掛かっていたが「緊張が解けてきて、すごく良いプレーができるようになった」と、次戦以降への手ごたえを口にした。

【同大戦】
 弱冠18歳のルーキーが頼もしい。同志社大戦で先陣を切った龍崎東寅(商1=帝京)は、大学の全国規模の大会出場はこれが初。しかしさすがは春4勝を挙げた即戦力男。出だしから積極的にドライブを打ち込んで相手をねじ伏せ、終わってみれば3―0で完勝した。今年磨いた技術は「フォアハンドを前陣で打てるように」すること。今試合ではそのフォアハンドに加え、課題に挙げていたバックハンドもさえた。「いつもは初戦苦手で競ったりするのだけど、できすぎている。明日からは絶対競ると思うので、そこで気を抜かないでやっていきたい」と龍崎。堂々たる全国デビューを飾った。
 エース・森薗政崇主将(政経4=青森山田)は2番手で登場。関東学生選手権は体調不良で大事をとっての棄権も、今試合ではその影響を微塵も感じさせなかった。全ゲーム合計で9得点しか許さない上々な仕上がり。誰よりも頼もしいエースが本調子で頂点へ挑む。

 明日からは決勝トーナメントが始まる。強敵ぞろいで、どの大学でも優勝の気配がある。それでも、春の屈辱は今大会で晴らさなければいけない。「優勝はしなきゃいけない。すると思っている」と髙山幸信監督が言えば「インカレでは絶対に勝ちたい」(酒井)と選手も強い思いを口にする。泣いても笑っても全国規模の団体戦は年に1回。北の地で“卓球界の王者たれ”を証明する。

[木村亮]