中村が個人2連覇 団体優勝はまたも日大に阻まれる/関東学生賞典総合大会

2017.07.03
 またも日大の壁に阻まれた。2日間にわたって開催された関学総合。総合競技では、馬場、クロスカントリー、障害の3種目を同じ人馬で臨む。初日の馬場種目でトップに立ち、中村幸喜(農4=福岡一)が明鳳とともに、個人総合2連覇を達成。また、冨永弥玖(商3=科学技術学園)も5位入賞を果たした。しかし、明大は2人の失権者を出したこともあり、団体では無念の2位。ライバル・日大から王座を取り戻せなかった。

 学生王者の貫禄を見せつけた。「大学馬術で実力はナンバーワン」(佐藤五志監督)と、全幅の信頼を寄せられている中村。初日の馬場種目を43.5点の減点で終え、1位に躍り出た。2位の今橋(日大)と1.2点差と僅差で迎えたクロスカントリー。安定感のある走りを見せ、減点ゼロで切り抜けた。「明鳳が疲れていた」(中村)。クロスカントリーを終え、明鳳のコンディションに不安が残る中臨んだ障害種目。前に走行した2位の今橋が、1つ障害を落としてからの出走となった。中村も10番障害を落としてしまったが、トップの座は譲らず。自身最後となる関学総合で、2連覇を成し遂げた。
 昨年の雪辱を果たした。前回大会では、クロスカントリーで落馬しまさかの失権に終わった冨永。馬場種目を5位と好位置で終え、2日目のクロスカントリーに臨んだ。規定時間を6秒超え、タイム減点があったものの5位をキープ。高順位を維持し、冨永が得意とする障害種目につないだ。「やるときはやってくれる馬」(冨永)と、愛馬・プライムローズMと息の合ったパフォーマンスを見せ、減点ゼロで終え見事5位入賞。中村に次ぐ高成績を収めた。

 全日本学生三大大会でのリベンジを誓う。今大会では、中村、冨永、吉田篤史(政経2=東福岡)の3人が安定した成績を収めた。「もう1人誰か育ってほしい」(佐藤監督)。日大の人馬に立ち向かうためには、チーム全体の底上げが急務だ。全学3種目総合優勝へ、日大の覇権を奪い取る。

[藤里陽]