船本と酒井がシングルスベスト16 単複共に8強ならず/関東学生選手権

2017.07.01
 課題が残る結果になった。団体インカレ直前、そして全日本学生選手権(全日学)の推薦権も兼ねて行われた今大会。明大はシングルスでは船本将志(商4=野田学園)と酒井明日翔(政経3=帝京)のベスト16入り、ダブルスでは酒井・龍崎東寅(商1=帝京)組、立藤颯馬(文1=松徳学院)・羽佳翔鵬(商1=明大中野)組の5回戦敗退が最高。昨年はシングルスでベスト4を独占したが、今年はベスト8入りも達成できなかった。

[男子ダブルス]
 練習不足が尾を引いた。森薗政崇主将(政経4=青森山田)・渡辺裕介(商3=明徳義塾)組が欠場した中、最も期待された酒井・龍崎組。田中・田添響(専大)組との5回戦。互いに2ゲームを取り合い5ゲーム目。5―10と追い込まれたところで2人の持ち味が出た。酒井が3連続フォアの速攻、龍崎も強烈なフォアを決め1点差まで迫る。しかし、反撃もここまで。9―11、ゲームカウント2―3で早過ぎる5回戦敗退となった。2週連続で国際大会に出場していた2人。「練習不足だった」(龍崎)と関東大会に照準を合わせるのは難しかった。2人の武器は共に攻める卓球。剛と剛の化学反応は、次回以降に持ち越しとなった。

[男子シングルス]
 思わぬ敗退となった。船本は同高出身の上野(駒大)とベスト8を懸けて対戦。今まではあまり負けることはなかったという相手だが、今回は「対策されていた」と船本。苦手とするフォア側にボールを集められ、対応が追い付かない。思い切りのいい攻撃に「弱気になってしまった」と地力を見せられず、1―3と先に3ゲーム目を奪われる。何とか第5ゲームを取ったが、第6ゲームは自身のミスから失点し力尽きた。「最低条件」と掲げていたベスト8入りはかなわなかった。

 森薗は世界選手権以降も、ジャパンオープンや中国オープンと国際大会への出場が続いたため、休養も兼ねて単複棄権。同じく国際大会に連戦していた酒井と龍崎も、万全な状態で臨めなかった。選手にとって調整が難しい大会だったが、来週に控えた団体インカレを考えると、誰一人8強入りできなかったことは不安要素。残る数日間で、ベストな仕上がりに持っていきたい。

[福永智隆・田中愛]