
東日本大学選手権直前インタビュー(2)ライト対談 米山結人×池田颯太
――リーグ戦を終えて二人の調子はいかがですか。
米山「悪くはないんじゃないですかね。モチベーションも高いし、コンディション的にも悪くはないので」
池田「そうですね」
――リーグ戦を振り返って印象に残る試合はありましたか。
米山「学芸大と専大です。お互い1セット目出て、駄目だったけど代わった方がちゃんと仕事をしたみたいな。専大は俺が駄目だったんですけれども、池田に代わってしっかり勝ったし、逆に学芸大の時は俺で勝つみたいな」
池田「自分が(スタメンで)最初に出たときは米さん(米山)が控えにいる安心感があります。最初に出るにしても後に出るにしても思い切ってやれるのでいいと思います」
――自分をどういうプレーヤーだと思いますか。
米山「自分は点数を持ってくるプレーヤーで、とにかく攻め続けて、チームが受け身にならへんようにするためのスパイカーじゃないかなと思います」
池田「米さんとやっているポジションは一緒なんですけれども、僕は空いているところに落とすとか、パワーだけでなくコース、幅で勝負していかなければいけないと思っているし、そこが武器だと思っているので、そういうところを生かせていきたいと思います」
巧みなスパイクで得点をたたき出す池田
――お互いにうらやましいと思う点はありますか。
米山「左利きで高さがあって速いトスが打てるというのがうらやましいです。僕は速いトスがあまり打てないので、速いトスが打ててコースが広いというのはすごくうらやましいです」
池田「パワーとかボールを叩けるというのは僕にはないところで、関東1部になってくると守りもいいので、ブロック抜くことができても簡単に上げられることが多かったです。米さんみたいなパワーがあれば拾われるボールも少なくなっていいと思います。あとトスが少し悪かったとき、僕はミスしないようにつなぐプレーをしてしまうのですが、米さんは勝負にいっているので、そこも見習いたいなと思います」
――お互いここは負けていないなという点はありますか。
米山「僕はパワーですね。(スパイク以外ではどうですか)俺はサーブ、こいつはブロック。レシーブは池田の方がうまいです」

パワフルなスパイクで得点を量産する米山
池田「全然、他の人の方がうまいです」
――二人の得意技であるバックアタックについての考え方はどうでしょうか。
米山「タイプ真逆なんですよ」
池田「僕は米さんみたいに飛ばすパワーがないので、その分トスを低くしてもらってブロックが遅れてきたところを抜くという感じです。同じところから打っているんですけれども、相手から見たら全然タイプが違うと思います」
――明大に進学した理由をお聞かせください。
米山「先輩じゃね(笑)。俺は一個上に圭晟さん(山本・文3=清風)とか辰巳さん(遼・文4=清風)とか大阪で一緒にやっていた先輩がいたというのもあるし、明治の雰囲気がいいなと思ったのが一番大きいなと思います」
池田「僕も同じ学校の先輩(加藤寛樹主将・政経4=創造学園、矢澤宗之・政経3=創造学園)もいたし、練習試合とかでよくお世話になっていて、楽しそうでした。先輩もいるので来やすかったです」
――入ってみてどうでしたか。
米山「寮の仕事とかは面倒くさいです。ただバレーとかメンバーはいい感じです」
池田「高校の時はそういう自由がなかったので、外に遊びに行くこともほとんどなかったし。高校も寮生活だったんですけれどもこっちの方が楽しいです。寮の仕事はこっちの方がだるいですけれども、毎日のバレー練習とかは楽しいです」
(ここで川村悠希・政経4=雄物川、頼金大夢・法4=東福岡が取材に一時乱入。寮で炊いた米を混ぜる仕事を忘れていた池田に対して謝罪を要求する。)
川村「池田今日なにしたの(笑)」
頼金「『米混ぜ忘れてごめんなさい』は」
川村「ここでしっかり謝っとけ」
池田「米の炊けたピーピーっていう音に気付かなくて、2時間放置してすみませんでした」
一同「(笑)」
米山「こいつ米混ぜ忘れるんですよ(笑)」
池田「でも混ぜなくても食べられます」
米山「混ぜなくても食べられるんですけれども、混ぜないとあかんというルールがあるんですよ。そういうのが厳しいんですよ」
――他に寮で苦労する点はどういったところでしょうか。
米山「うるさい、寝られへん。10人もおるもん。あと風呂が汚い」
池田「掃除は一応毎日しています」
米山「何の情報やねん(笑)」
――お互いプライベートの顔はどうでしょうか。
米山「あんまり変わらんよね」
池田「(米山は)野球好きです」
米山「(どこのファンですか)阪神です。常に野球は見ているので(報道ステーションの)『熱盛』は大好きですよ」
池田「僕、スポーツはバレーしか見ないです。他のスポーツは面白さが分からないです。長いです」
米山「俺の(池田に対する)イメージは、結構部屋におる、あんまり出歩いているイメージがないとかかな」
池田「食堂か部屋にいます」
米山「ずっと食堂でみんなとテレビ見ているみたいな」
――テレビはどんなものを見ていますか。
池田「夜は『熱盛』見てますね」
米山「やっぱり自分も夜は『熱盛』見ていますね」
池田「最近野球のついている率が高いですね」
米山「みんなで熱盛を見るんですけど、特に廣田祐也(商3=岐阜商)という先輩と僕が『熱盛』を見終わって、『熱盛!』と叫んで寝るのが習慣ですね。池田もそういうことしてるよね。あと池田選手、乃木坂とか見て萌え萌えしていますね(笑)」
池田「そんなに見てないです(笑)。部屋にテレビあるんですけれど、つけたことないです」
――他大で意識する選手はいますか。
米山「日体大の高梨(健太)さんです。勝ちたいです。自分より全然上の人なので、目標というか研究したいなと思います。尊敬する部分が多いですね」
池田「あんまりいないですね」
米山「俺(池田)がナンバーワンなん」
池田「違いますけど、やっぱり左利きの選手とかは意識しますね。あと同期は負けてられないなと思います」
米山「新井(雄大・東海大)よりは上に行くらしいですよ」
――米山選手は二度目、池田選手は初めての東日本インカレとなりますが意識はどうでしょうか。
米山「トーナメント戦なのでリーグ戦とは違ったプレッシャーもかかってくるし、ミスできない場面が増えてくると思うのでしっかり集中していけたらと思います」
池田「リーグ戦は1セット単位で勝負に関わってくるけど、トーナメント戦だったら勝てばいいので最後まであきらめずに。フルセットになっても粘ってできれば勝ち上がっていけるのかなと思います」
――最後に東日本インカレの目標をお聞かせください。
米山「目標は絶対に優勝ですね」
池田「このメンバーで8位か、とは結構言われます。そういうのをあんまり言われないようにしたいです。春リーグの結果がそういう印象を与えるのは仕方ないと思うので、まず東日本で頑張っていきたいです」
米山「明治強いなと言わせたいです」
池田「それが秋リーグにもつながってくると思うので、東日本をまず勝って秋リーグにつなげたいと思います」
――ありがとうございました。
◆米山結人 (よねやま・ゆうと) 文2 大商大高 189cm・78㎏ 最高到達点は328cm。 ポジションはOP(オポジット)
◆ 池田颯太 (いけだ・そうた) 営1 創造学園高 190cm・75㎏ 最高到達点は335cm。 ポジションはOP(オポジット)
[前田拓磨]
第3回は、加藤寛樹主将(政経4=創造学園)、矢澤宗之(政経3=創造学園)、池田颯太(営1=創造学園)の3選手による創造学園出身選手対談をお届けします。更新は明日、6月15日の予定です。
お楽しみに!
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