牧口、米谷の新旧エースが実力を発揮/関東学生フィールド個人選手権

2017.06.14
 インカレ出場選考を兼ねた今大会は、明大からは男女で21人が出場し、それぞれが持つ目標に向かって戦った。チームを引っ張ってきた牧口和樹(政経4=明大中野)はチームトップの9位に入りインカレ出場を確実なものにした。また、時期エースの米谷洋介(商3=県立座間)が10位と牧口に続く好成績を残し、新旧エースの活躍が光った。

 さすがの射を見せた。昨年まで主将だった牧口が前主将の意地を見せつけた。前後半合わせて324点を上げ、9位につけた。今大会は、仮引退後初めての大会であったが、「練習であまり点数を取れなかったポストでも、しっかり自分の射ができたところが良かった」(牧口)と大会までに挙がっていた課題を見事に克服。また、就活等で練習不足が懸念されていたが、目標とするインカレ出場に向けて気負いすぎなかった。4年間で得た豊富な経験を活かし、自分の持っている力をいかんなく発揮することができた牧口。3年連続でのインカレ出場を確実なものにした。
 現役も負けてはいない。10位に入った米谷は、「目標がインカレフィールドに出場することだったので、150点中盤を狙っていたが、166点も取れて満足している」(米谷)と調子の良さが目立った。リーグ戦のチーム成績は悪かったが、米谷はリーグ戦からの好調を維持、時期エースとしての強さを証明して見せた。

 女子は、先月まで行われていた春季リーグで王座進出が決定していたため、良い雰囲気で今大会を迎えた。しかし、濱田真末(政経3=県立星稜)は13位に入るも「思ったよりも当たらなくて悔しい」(濱田)と反省の弁を口にした。それでも、来月行われる王座では、チームの目標を達成するために、活躍するに違いない。

[髙橋昇吾]

試合後のコメント
牧口
「試合の感想としては、引退して、就活などをする中で想像していたよりもいい点を残すことができて、自分の打ち方ができたと思うので結構満足しています。今日の試合は、練習であまり点数を取れなかったポストでも、しっかり自分の射ができて、高得点を出せたところが良かったです。悪かったところは、簡単なミスを何回かしてしまって、そこで点数を落としてしまったことです。今大会は、2年連続インカレに出れているので、今年も出場したいという気持ちはあったのですが、出場を意識しすぎた訳ではなくて、何も意識せず、気楽に楽しくやれればいいなという気持ちで臨みました。練習不足の懸念はありました。正直インカレに出場できても今大会はギリギリの結果だと思っていたので、その中で、高得点出せたのは、自分でも自信になったので、良かったです。今年は、インカレはあと二つ三種目全部出場したいと思っていて、全日本などを狙っていけるレベルになりたいです。次戦はインカレのターゲット予選が控えているので、そこまでに上手く調整して、そこでも自分の射をできるように、また、それでいて結果を今年は残せるように頑張っていきたいです」

米谷
「前半が良かったです。インカレに出場するためには、前半と後半のどちらかで好結果を残せばいいので前半の点数が良くて安心しました。目標がインカレフィールドに出場することだったので、点数としては150点台中盤が出ればと思っていたので、166点が取れて満足しています。でもインカレフィールドに出場することだけが目的ではないので、フィールドでもいい結果を残せてよかったという感じです。(フィールドで意識すること)フィールドはまずフラットな場所で射ることはほとんどなくて上に射ったり下に射ったりと距離も10mから60mまであって臨機応変な対応が求められます。一定の時間で射つことを意識してやりました。(今大会に向けて)リーグ戦があまり良くなくてエースの千葉先輩と比べると大きく見劣りしてしまう結果だったので、今年1年間は千葉先輩が抜けた穴を埋められるように頑張っていきたいと思います。それに当たって、自分に足りないものは何かを考えるとフィールドだけに焦点を合わせるのではなく1年間やっていく上でどこを変えていくかということを意識して練習しました。全体のレベルアップを目指して練習には取り組んでいます。その結果としてフィールドでいい成績が残せたという感じです。おこがましい話になるんですけど、今年のリーグ戦では千葉先輩に次ぐ点数も残せたので今後はエースとして期待に応えられるように頑張っていきたいと思っています。(2年連続で王座進出を逃しているが)例年、明大アーチェリー部の男子は一学年15、6人はいるんですけど、今年の最上級生は6人しかいないです。未経験からアーチェリーを始めると安定感も出てきて3年目が勝負の年になるのですが、今年はその人数が少ないので今年はしっかりと下の代も育成して自分たちを超えていく存在が出てこれば王座進出も見えてきますし、来年、再来年とさらに王座へ近づけさせていけたらいいなと思います。王座に出場して、なおかつ王座で好順位を狙っていけるようにすることが今年の目標です。(今年の目標)遠い未来ですと、リーグ戦で千葉先輩よりもいい点数を安定して出すことが目標です。個人戦としてはインカレ3つ出場できればなと思っています。前田(平28年卒さん以来インカレターゲットには出場できていないので、自分が出場できればなと思います」

高田健太(営3=関西大倉)
「(スコアについて)先ずは先輩の牧口さんと同期の米谷に負けたのが悔しいです。自分的には、言い訳になるのですが3日前に弦が切れて、皆ここ(花のやまフィールドアーチェリー場)に事前練習に来るなかで自分もここに来ていろいろと確認していたのですが、それが意味ないものになってしまい、ぶっつけ本番という形になったのですが、アクシデントがあったにしては今の実力は出せましたし、力はあるのだなと感じました。先週フィールドの全日本に行っていたのですが、そこで自分の課題は体力不足だと感じました。また、フィールドは傾斜があり、クリッカーがどうしても切れないので、速く切ればいいのですが、その思い切りが無いのも課題です。あとは、まだフィールドの経験が他の選手に比べて浅いので、経験も積んでいきたいです。今後は、ターゲットに出ることになったら3種目全部出れることになるので、去年も一昨年も本気で臨んだのですがいい点数が出なかったので、今年は3度目の正直を叶えられるように、今後テスト期間等もありますけど70メートルを打ち込んでいきたいなと思います」

林大貴(情コミ3=逗子開成)
「(振り返って)正直あまり良くはなかったです。この大会に臨むにあったって、一応インカレフィールドにいきたいなという思いはあったのですが、残念ながらいけないと思います。最近ちょっと自分の形を崩していて、今日は最善を尽くしたとは思うのですが、押しの肩が上がってしまうという課題が改善できておらず、フィールドというのは肩の位置が動くと難しくなってしまうので、今日はその課題が浮き彫りになってしまいました。また、フィールドは歩くため体力的にも疲れるので、今後は体力もつけていく必要があるので肉体改造していきたいなと思います。個人予選が8月にあり、今年はインカレに行きたいなと思っているので、今後はそれに向かって頑張っていきたいなと思います」

高井智久(商3=実践学園)
「初めてのフィールドだったんですけど、予想通り低めの点数を出してしまいました。なので、自分は個人戦を頑張るというよりかは来年のリーグ戦を勝ち抜くために今後力をつけていけたらと思います。特にフィールドだから意識したことはなかったですけど、やはり射角が変わったりするので普通のターゲットよりも難しいなという印象を受けました。それでも、山の中で射つということもあって楽しく1日終えられたと思います。(チームの雰囲気)去年の先輩方が非常に明るい人たちが多くて自分もとてもお世話になったんですけど、今年のチームはその方々が抜けて若干寂しくなり、それでも真面目な選手が多いので普段の練習は去年よりも集中できる環境にはあるのかなと思います。全体で70名近く選手がいるんですけど、自分たちの代が10人ちょっとしかいないので最上級生だけが引っ張るというよりかは後輩の力も借りつつチーム全体で少しずつ頑張っていくというスタンスでやっていけたらと思います。(2年連続で王座を逃しているが)今年は何が何でも王座に出るという気持ちで3年生の男子は望みますので、とりあえず3年生の男子全員がリーグ戦のメンバーに入って、そこで結果を残して王座にいけたらと思います。同期とは時にはぶつかり合い、それでも和気あいあいと言いたいことを話し合える関係なので今後ともアーチェリー含めて人間的にも成長していけたらと思います。(今年の目標)個人的にはリーグ戦で得点源となるような選手になりたいです。男子チームとしては先ほども言ったように王座の出場を目指して頑張っていきたいです」

濱田
「フィールドは得意な方なんですけど、思ったよりも当たらなくてちょっと悔しいです。もう少し点数的には出せると思っていたので本当に悔しいです。(フィールドで意識すること)的が傾いたりしているので、弓が傾いてしまわないように意識しました。あとは結構足場が悪いので、重心を意識したりもしました。(今、目標とする大会)王座の前に国体選考会があって、それが王座の前の週にあります。とりあえず国体選考会に照準を合わせて、そうすれば自ずと王座にもいい調子で望めるのかなと思います。国体選考会も王座も競技が70mなのでずっと70mの練習しか射ってません。70mは射角が上がるので引き手が重要になってきて、流れよく射てれば当たると分かっているのでそういったことを意識して練習はしています。(王座に向けて)リーグ戦は全然だめだったんですけど、先週の国体選考会で試合新が出たので気分変えてやってきたことがいい結果につながったのかなと思います。とりあえず予選では600点以上を出して、本戦では去年が1回しか勝てなかったので今年は絶対2勝以上したいです」

溝口美里(法3=日野台)
 「思っていた以上に当たらなくてちょっとしょんぼりというか悲しい感じです。フィールドは足場が平坦ではないので足を曲げて射ったり、的が平行にないので射ち上げや射ち下げに対応できないと難しい。なぜか分からないですが、明治は得意な人が多いと思います(笑)。ちょっと最近思ったようにかないのですが、調整してまずは王座メンバーになれるように頑張ります」 


太田葉月(政経2=明大明治)
「大きく外すこともなく落ち着いてやりました。点取りをしたことがなかったので、楽しんで射てたのが良かったです。練習を一回だけですね。どちらかというと王座メンバー選考の方に重きを置いていたので、昨日の練習で感覚をつかんで今日に臨みました。フィールドでもいつもと変わらないように心がけています。背が低いので他の人よりかはぶれずにできる。王座に向けて調子は上がってきているので最後の追い込みをしていきたいです」

関連記事

RELATED ENTRIES