課題見せるも大東大をストレートで下し1回戦突破/東日本大学選手権

2017.06.22
課題見せるも大東大をストレートで下し1回戦突破/東日本大学選手権
 課題の残る初戦となった。初戦の相手は2部リーグに所属する大東大。第1セットを幸先よく奪い、迎えた第2セット。序盤に6連続失点献上する苦しい展開となる。しかし、加藤寛樹主将(政経4=創造学園)の3連続ポイントを含む7連続得点で逆転に成功。そのままこのセットも奪取した。3セット目、勢いに乗るチームはセッターを上林直澄(法1=東亜学園)に代えるなどメンバーを大幅に変更。攻撃がかみ合った第3セットは相手を全く寄せ付けず。ストレートで勝利を収めた。

 <スターティングメンバ―>(ローテーション順)
S鈴木浩大(政経2=山形中央)、WS加藤、MB松田海飛(文1=愛工大名電)、WS米山結人(文2=大商大)、WS飯田翔流(政経3=聖隷クリストファー)、MB佐伯大輝(政経4=新田)、Li小川智大(政経3=川崎橘)

 主将がチームを引き締めた。危なげなく1セット目を獲得した直後の2セット目。8―8と同点に追い付かれると、ノータッチエースを決められ逆転を許す。「こっちが勝手に崩れた」(加藤)と鈴木のハンドリングミスなども重なり6連続失点で8―13。「負けがよぎった」(佐伯)。しかし相手がわずかに崩れたのを見逃さなかった。相手の3連続ミスで15―17とすると、そこから加藤が3連続得点を挙げ一気に逆転。その後も米山が3枚ブロック打ち抜くなど点差を広げ、25―21でこのセットをものにした。
 改めて層の厚さを証明した。佐伯以外の6人を代えて臨んだ第3セット。途中出場の矢澤宗之(政経3=創造学園)がブロックで先制得点を奪うと、その後も上林が強烈なツーアタックも決めるなど多彩な攻撃で得点を重ねた。マッチポイントの場面では長身の成田大河(政経2=桐生市商)を投入。「ブロックがいなかったので思い切り打った」(成田)。最後は成田が速攻をたたき込み試合を決めた。

 チームはまだ発展途上だ。次の2回戦の相手は法大。2部リーグで9勝2敗と決して侮れない相手だ。この試合、リーグ戦後からチームが取り組んでいる速い攻撃は不完全燃焼に終わった。「徐々にチームを100パーセントに固めていく」(加藤)。新しいスタイルを確立し、勝利をどん欲に求めていく。
[前田拓磨]

試合後のコメント
加藤
「東日本インカレが始まって徐々にチームを100パーセントに固めていこうと思っています。今日は初戦ということで雰囲気が固くなってしまってミスに対して引きずりすぎていたと感じました。そこは仕方ないので、次から切り替えていこうと思います。メンバーは、春リーグ終わってから上林があまり調子が良くなかったので調子の良い鈴木を使いました。米山も調子も上がっているので今日はメンバーに起用しました。(リードされた場面)一人一人やるべきことがプレーに出せなかったので、相手に圧倒されたというよりはこっちが勝手に崩れたという感じです。春リーグ終わってからはコンビネーションを中心に練習して、速く合わせられるようにしていました。今日は相手がブロックで常に一枚張ってきたので、あまり成果は出なかったと思います。1部リーグの相手になってきたらいい勝負ができるんじゃないかと思います。(レシーブとブロックについて)今日はイマイチでした。レシーブが悪かった要因としては、ブロックが間に合わなかったのもありますが、足が動いてないのもあります。一つ一つ勝って決勝にいきたいと思います」

佐伯
「ちょっと全体的に焦っていた感じがありました。とりあえず、自分たちのやれることをやって勝つということが今回のテーマだったので、ちょっと焦ってしまって自分たちの嫌なところが出てしまったのですが、それを試合の中で修繕できたところとできていないところがあるので、トーナメントを上がるごとに直していきたいです。(スタメンが今日は春リーグと大幅に変わっていたが)リーグが終わってから速いバレーに切り替えてセンターを使ってサイドにというバレーを東日本でやろうとしているので、そういうところで結構メンバーを変えています。1カ月しかなかったので形になっていないところもありますが。(速い攻撃の手応えはどうか)チームとしては不安定な部分があったので、このままだと明日やばいなという感じを受けました。個人としてもやろうとしていることがあまりできていなかったので、明日はやることを意識していきたいです。なので、明日は結果を出すということ自分のやる仕事をやりたいと思います。(今日のブロックについて)ブロックは結構スカスカだったので、3セット目締めにいってうまくいったところもあったのですが、1、2セット目は間とか横が緩かったので、このままだとまずいです。(2セット目は序盤に結構な点差がついたが)2年前(東日本インカレで)亜大とやって負けていたの、もう一度同じことになるのではないかとよぎったのですが、加藤が頑張ってくれて自分も4年生なのでチームを支える立場にならないといけないなと思いました。(明日は連戦となるが)今日はあんまりやりたいクイックができていなかったので、明日はチームでやろうとしていることをやって、それで結果的に法大に勝てれば一番いいと思います」

飯田
「(今日全体を振り返って)今日はキャッチをしっかり返してコンビで攻めるっていう組み立てでした。リーグ終わってからそうなったんですが、まだやっぱり不安定でキャッチがしっかり返らないところがあるんでそこをもっと明日は集中力を上げて8割は絶対返せるようにしたいです。(頼金大夢・法4=東福岡の代役となったが)自分の出来は5割くらいです。まだまだです。元々そんなにレシーブが得意とかじゃないんですけど、なんかこのポジションになってしまいました。(チームの様子は)まだ初日ってこともあって硬かったです。明日になればもっと動けてくるかなと思うんで、また僕もきちんとキャッチ返してみんなが決めてくれればうれしいです。(東日本インカレに向けてやってきたこと)コンビです。セッターがあげてからスパイカーが打つまでの時間をストップウオッチで計って、スパイクまでの時間を統一したりしました。今日はまだトスミスとかあって不完全ですが、今後の試合で形にできればと思っています。(明日の法大戦に向けて)ブロックが勝負になってくると思います。今日みたいなブロックだとすぐ抜かれてしまうと思うので、そこは気を引き締めてやっていきたいと思います」

鈴木
「全然緊張はしなかったのですが、トスがブレブレでしたね。そこを修正したいなと思いました。練習の時とかもトスが伸びていなかったりしていました。体育館も狭いなと感じていて、そのまま上げたら伸びたり、近かったりと距離感がつかめなかったので、明日はこの課題を直して、法大に臨みたいと思います。(チームの速い攻撃の精度について)まあまあ良かったと思います。キャッチがBキャッチでもクイックが使えていたので、そういった中でサイドに速いトスを散らせたので、そこは良かったかなと思います。(大東大はジャンプサーブで攻めてきたがカットの返りはどうだったか)ちょっと辛かったですね。キャッチが高くなったり、ブレたりしたので、上げづらかったです。(明日への意気込み)ダブルヘッダーなのですが、直澄(上林)と協力して勝って次につなげたいと思います」