今リーグ戦2度目のコールド負け 開幕3連敗/関東学生1部リーグ戦

2017.05.28
    リーグ3試合目、昨年3-18で大敗した専大との一戦に臨んだ。今度こそ一矢報いたいところだったが、第1ピリオドでいきなり7失点。試合は終始専大ペースで進んだ。第2ピリオド中盤には増田隆広(商1=明大中野)の連続得点を皮切りに3点返すも、専大のディフェンスを前に流れはつかみ切れず。第3ピリオド7分に専大が19点目を獲得したことで15点差が開き、昨年同様コールド負けに終わった。
 第1ピリオドが試合を決めた。試合開始10秒、センターボールを奪われるとそのまま成すすべなく先制点を挙げられてしまう。その後も一方的な試合が進み、第1ピリオド4分時点でスコアは0-5に。「技術も体力も上だった」(明石将監督)と、専大の堅い守りに得点どころかシュートすら打てない状況が続いた。そして、みるみる開いていく点差に「焦りが出てしまった」(森本将主将・営4=明大中野)。相手の攻撃を阻止し、カウンターから点を取るという明大本来の攻撃パターンは働かず。むしろ攻め急いだ結果、相手のカウンター攻撃による失点を幾度となく許すこととなった。「どんな時でも自分たちのプレーができるようメンタル面の強化」(森本)も今試合で見えた大きな課題だ。
 初勝利への兆しも見えた。今試合、失点のほとんどはカウンターによるもの。セットでの守備は十分に機能していた。だからこそ「セットに持ち込ませることを意識したい」(森本)。この敗戦を無駄にしないためにも、改めてセットの強化を図る。また、ルーキー・増田は4得点中3得点を決め「よくやってくれた」と明石監督の評価も得た。若い力がチームを盛り上げていく。

 28日に控えるのは対慶大戦。「勝たなければかなりきつい」(明石監督)。リーグ6位以上の目標達成のためにも絶対に落とせない一戦となる。初白星に向けて意地の見せどころだ。

[高野夕]

試合後のコメント
明石監督
「去年も大差で負けてしまって、今回も簡単なゲームではないと思っていましたが、やはりテンポは早いですし技術も体力も上でした。さすが上位チームだなと感じました。もうちょっと明治も先週の筑波戦みたいな形で自分たちのペースでできていれば、失点はもう少し防げたと思います。(シュートがなかなか打てず)どうしてもフィジカルが違うため、パワーで押されてしまいました。ただ、セットディフェンスでは点を取られていません。全部カウンターでした。明治が攻めきれてないのでカウンターを食らうという悪循環になってしまったので、そこが課題かなと思います。(退水でのパワープレーを生かせず)今日は焦りが出てました。本来なら退水の時のセットというのは相手を崩しながらやるんですけど、空いたから投げたとか、目指しているところではないところでシュートをしてしまったりして、それが入ればいいんですけど、決まらなかったので駄目でしたね。本来ならもっと形を崩してやるようなものがあるんですが。退水が出ればそういうのを混ぜてできるんですが、今回は3人1年生だったというのもあるんですが、まだまだスタミナも経験も足りないかなと思います。(増田が3得点)個人的にはもっと取ってほしかったですが、プレッシャーの中よくやってくれたと思います。(慶大戦に向けて)明日勝てなければかなりきつい後半戦が待っているので、元々明日を照準にやって来ている部分はあるので、そこは僕の意図を分かってくれていると思います。いつも通り、逆に気負わないでやってほしいということは伝えました。明日こそいい報告ができるように頑張ります」

森本
「最初の1ピリすぐの連続7失点と、それを立て直せなかったことが敗因だと思います。1ピリを7失点で折り返してしまったことで試合はすべて決まってしまったかなと思います。自分たちの攻め方の一つとしては、相手の攻撃を守って、カウンターに出るというのがあるんですが、点取られて焦ったままセットで無理して攻めて、決められずに逆にカウンターを食らってしまうという場面が多く立て直せなかったのが大きかったです。(去年と同様のコールド負け)今年は筑波大戦で粘れたというのもあり、悔しい部分は大きいです。リーグ戦自体は続くので、今日の試合を課題にしてこれからの練習も頑張っていければなと思います。(パワープレーのチャンスを生かせず)そこもやはり疲れと焦りがあったかなと思います。どういった状況でも自分たちの強みを生かせるよう、メンタル面も強化していきたいてす。(増田が3得点)しっかりボールを見てカットしてくれた場面もあり、決めてくれました。今回は勝利にはつながらなかったですが、チーム全体として頑張っていって、また活躍してほしいと思います。(慶大戦に向けて)今日の負けを引きずらず、気持ちを切り替えるということと、慶大戦を目標にしてやってきたので、そこでしっかり実力を出せるようにメンタル面と、もう一度セットの確認はしたいと思います。セットディフェンスに持ち込めば守れたところを攻め急いでカウンター食らったのは課題です。セットで失点しなかったっていうのはよかったところなので、だからこそ相手をセットに持ち込ませるというのを意識してやっていきたいと思います。(意気込み)本当に重要な試合になってくるので、全力を出せるように気合いを入れてやっていきたいと思います」