龍崎がシングルス優勝! ダブルスも最高2位で好成績/関東学生新人戦

2017.05.28
 明大の力を見せた。昨年、3年ぶりの優勝者なしに終わった新人戦。今年は、龍崎東寅(商1=帝京)がシングルスで優勝に輝いた。龍崎は、遠藤竜馬(政経1=野田学園)と組んだダブルスで惜しくも優勝は逃したが2位。立藤颯馬(文1=松徳学院)・羽佳翔鵬(商1=明大中野)組もベスト4に入り、健闘した。

シングルス
 まさに王者の姿だった。龍崎の準決勝の相手は、緒方(早大)。昔から競い合ってきたライバルとの大学進学後、初の試合は優勝を占う一戦となった。「自信があった」と相性の良さ通りに、幸先よく第1ゲームを奪い、続く第2ゲームも、ゲームポイントまで追い詰める。しかし突如、勝利への一本道に黄信号が点滅。6連続失点で第2ゲームを落とす。悪い流れは続き、第3ゲームは相手に先にゲームポイントを握られる展開。ここで、黄金ルーキーは踏ん張りを見せた。9―10で迎えた龍崎の磨きがかかったサーブに、相手のレシーブはネットにかかった。土壇場で同点に追い付き、最後は、強烈なフォアハンドで2連続得点。勝利の雄たけびが会場中にこだました。緒方を3―1で下し、決勝は「気持ちが軽くなった」と余裕が生まれ、格の違いを見せる3―0の完勝。圧倒的な強さと初優勝に喜ぶ笑顔を見せた。

ダブルス
 あと一歩優勝に届かなかった。春季リーグ戦ではシングルスで出場した期待の1年生、遠藤・龍崎組が急造ペアとして出場。順調に勝ち上がり決勝では同じく1年生ながら春季リーグ戦に出場していた伊丹・弓取組(中大)との対戦となった。1ゲーム目を11―5で取り幸先の良いスタートを切った遠藤・龍崎組。両ハンド使ったプレーで相手を崩し、流れは良かった。しかしサーブから崩され2ゲーム目を落とすと一気に2ゲーム連取された。随所に好プレーが光ったものの追い込まれてから粘りを見せることはできず。連敗から完全に流れを持っていかれ、4ゲーム目は2―11であっけなく敗北。「優勝しか考えていなかったので悔しい」(遠藤)。しかし、優勝には届かなかったがほとんど練習をせずに挑んだペアで伸びしろは十分にある。今後の明大を支えるルーキー2人から目が離せない。

 通過点に過ぎない。今大会は、龍崎の2年ぶり15人目の優勝をはじめ、遠藤が単複ともに上位に食い込むなど、層の厚さを証明する大会となった。しかし、目標の単複優勝は果たせなかった。「優勝だけしか考えてなかった」(遠藤)と今回の結果に満足している選手は少ない。今大会が、大学デビュー戦の選手も多く、これからに期待がかかる。常に頂上を狙う新星たちが、あふれる向上心を胸に、一番星の輝きを目指す。
[福永智隆・相澤日向]

試合後のコメント
遠藤

「(ダブルス)リーグ戦4位で新人戦は優勝しか考えてなかったので悔しいです。お互い決勝は凡ミスが多かったんですけど、凡ミスしたときは話し合って気持ち入れ替えていました。龍崎とは組んで初めてで練習もあまりしませんでした。守りに入らないというのを2人で意識していました。決勝戦の2、3セット目リードしていて油断しちゃって凡ミスが増えてしまったのが敗因だと思います。(シングルス)準決勝までの出来は結構良かったんですけど、準決勝は本来なら勝てる相手に負けたので悔しいです。試合が多くて疲れもありました。リーグ戦よりは緊張せず楽にやれたかなと思います。2位という結果は満足してないです。優勝したかったです。(関東学生選手権は)シングルス、ダブルスともにランクに入れるように頑張りたいです」

佐藤良(国際1=東京学館浦安)
「自分は外シードの人に当たって、今日は2回戦からだったんですけど髙山監督がベンチに最初から入ってくれて1試合目は髙山監督から言われたアドバイス通りにしっかりやることができて3―0で勝つことができて3回戦で外シードの中大の伊丹選手とやって、以前1回やったことがあってその時は競りながらもストレートで負けてしまって。今日は1セット目取って結構チャンスはあるかなと思ったんですけど次のセットとか競ることはできたんですけど最後の一本が届かなかったので課題も見つかったのでそれで次の大会に向けて練習を頑張ろうと思います。(髙山監督からのアドバイス)最初は凡ミスが多くて危ない試合になってしまったんですけどなるべく自分から凡ミスをしないように、レシーブとかも場面によっては無理をしないで相手に打たせたりだとか難しいことをしなくても点が取れるときは取れるのでその場面によってプレーを変えたり思い切ってやるときは思い切ってやるということを言われました。しっかりできたので良かったと思います。(終わってみて)同級生の龍崎は優勝して遠藤はベスト4なので自分も全然力が足りないので今後はそれに追い付けるように頑張りたいと思います。(今後の目標は)全日学でランクに入りたいです」

立藤
「ダブルスは3位、シングルスはベスト8を目標にしていたんですけど、やはりまだ空振っていてベスト8に入ることができませんでした。(ダブルス)ベスト4はうれしかったんですけど準決勝で勝てたと思うので次は勝てるようにしたいです。守っていても点数来ないので自分から積極的に攻めていこうと思っていました。羽佳とは授業とかあってなかなか練習に専念することができなかったんですけど、居残り練習とかして試合にも行って週に3回くらいは一緒に練習できてこういう成績を出すことができました。2人ではコース取りを意識していて、ストレートに相手が構えてないコースを狙ってやってました。(シングルス)1、2回戦はちょっと緊張していて、前半は自分のプレーができていなかったんですけど、後半になってからようやく自分のプレーができるようになってきて上手くできたと思います。3回戦の相手は結構強い人でサーブが上手くてそれに自分苦しめられて、ラリーになったらどっちが勝つか分からないという感じだったんですけど、サーブで崩されたかなと思います。もっと上に行きたかったです。残念です。(課題)僕はまだシングルスはフィジカルが足りないのでもっと筋トレして、あとは気持ちも格下の相手とやるなら良いのですが、上の人とやるときはもっと気持ち強く持ってやっていきたいと思います」

羽佳
「(ダブルスベスト4)初めて組んだ相手で、練習のときはあまりうまくいかないことが多かったんですけど、試合になったらお互いができることを少しずつやっていったらうまく噛み合って回れたんで、良かったと思います。(目標)今回のリーグ戦で試合に出られなかったので、秋リーグでは試合に出て、チームに貢献できるようにすることと、全日学とかシングルスでも結果が出せるように頑張りたいと思います」

緑川意織(情コミ1=長野商)
「ダブルスは先輩に迷惑を掛けてしまいました。ふがいない結果に終わってしまったので、シングルスでは頑張ろうと思って、シードの選手を倒せたので良かったです。ダブルスは先輩と同じ戦型ということもあって、よくしてもらっています。カットマン同士のペアは他と違うので、チャンスはあると思います。もっと練習して頑張りたいです。滝澤(拓真・平29情コミ卒)先輩が活躍したおかげで、長野商業に推薦の枠ができて、それで明治にいけることができました。本当に感謝です。今回は、同期が活躍しているのを見て刺激になりました。今度は上から応援じゃなくて、下から活躍できる立場になりたいです」

森川瑞希(営1=慶誠)
「今までオープン戦しか出たことなかったんですけど、たくさんの強い1年生が出ててダブルス2回戦負けシングルスも3回戦負けでもうちょっと上狙えたかなと思います。悔しいです。ダブルス中心に練習してきて、サーブレシーブを練習してきたんですけど2回戦負けだったのでまだまだ練習が足りないと思いました。(今後の目標)龍崎とか遠藤みたいにどんな相手にも負けない強い選手になっていきたいです」

龍崎
「昨日、ダブルス負けて準優勝だったので、今日は絶対優勝してやるという気持ちでやって、優勝できたのですごい良かったです。(昨日の疲れは)疲れは残っていて、シングルスの途中でも何回か心が折れそうになった時もあったんですけど、そこは踏ん張って気力で頑張りました。(ダブルスの練習は)時間が無くて、あまりしてなかったです。それでも、優勝しなきゃダメだと思っていたので、悔しいです。(2人の相性は)組みやすいので良かったです。(ダブルスでよかったポイントは)遠藤がガツガツ攻めてくれて、自分も調子がだんだんと上がってきたのでうまくいきました。(ダブルスの決勝の相手の印象)2人ともサーブがけっこう切れてて、自分たちは、レシーブでの失点が多かったです。ラリーになったら、五分五分か、僕らの方が勝っていたので、そこが反省点です。(準決勝、早大・緒方について)昔から同じくらいの成績だったので、負けたくないという気持ちはありました。でも、高3のときに2回勝っていたので、自信はそれなりにありました。相手がやりやすい卓球をしていたので、緊張はしなかったです。(ドライブ)フォアハンドがすごい良くて、足も動いていたので、自分の卓球ができたと思っています。(リーグ戦でドライブのコースを変えられるようになった)リーグ戦の反省点を修正して、今日、それが活きたので良かったです。(連戦だったが)ほんとに疲れました。優勝が間近だったので決勝までいったら、軽くなりました。準々決勝の時は、ほんとにつらかったです。(工夫は)涼しいところで休んだりしました。(サーブは有効だったか)効いてた部分もあったんですけど、競った場面で高くなったり、悪かった部分もあったので、そこは修正したいです。(優勝のポイントとなった試合は)準決勝の(早大)緒方との試合だと思います。1対1で3ゲーム目負けていたのでそこを耐えて、4ゲーム目も競って勝てたので、準決勝勝てたから優勝できたと思います。(決勝は)緊張とかもなく思い切っていくだけで、調子も良かったし、相手もやりやすかったので、決勝は完璧でした。(関東学生に向けて)優勝狙ってやっていきたいです」

渡辺翔太(政経1=明大中野)
「ダブルスでは、自分がいきたいところまでいけました。シングルスは1回戦で苦手なカットマンに当たってしまいました。マークはしていたのですが、練習していたことができなくて残念でした。関東学生では、カットマンに当たったら絶対負けないようにしたいです。(龍崎、遠藤の活躍)同学年ですが、小学生の頃から強くて目指したい存在です。この4年間で抜かせるようになりたいです」