敗者復活の2艇を含む計5艇が最終日へ/全日本軽量級選手権

2017.05.28
 全日本軽量級選手権は初日に予選、2日目には敗者復活戦が行われた。初日は男子シングルスカルと男子舵手なしクォドルプル、男子エイトAの3艇が予選1位通過で最終日の準決勝に駒を進めた。2日目の敗者復活戦では女子シングルスカルAと男子ダブルスカルの2艇が1位となり、準決勝へ。敗者復活の2艇を含む5艇が最終日へ勝ち進んだ。
 昨年は計6艇が最終日へ進むも1艇も優勝できず、リベンジに燃えている。三大大会の1つである今大会で昨年の雪辱を果たし、インカレへ弾みをつけたい。

[長沼遼太]

選手のコメント
大久保亮主将(農4=猿投農林・男子エイトクルー)

「昨日のレースは、コンディションが結構悪くて、寒さとかは大丈夫だったんですけど、風が強くて、初めてエイトで試合に出る1年生の2人だったり、そこらへんが難しいコンディションの中で何とかこいでくれたっていう感じで、内容は全然まだ60、70パーセントのものしか出なくて、後半も思うようにいかないというか、ポイントポイントは決めてたけどそこで上げれないみたいなことがすごくあって、あんまり気持ちはよくなかったレース展開でした。でも勝てたってことに多少自信は持ってくれたから、準決勝でもうちょっと緊張をほぐして、決勝に向けてチャレンジできるところというか、このぐらいこげるんだなっていうのを自分たちはたぶん分かってないから、そこらへんを準決勝でつかんでくれれば絶対負けないと思うし、もちろん優勝は絶対するんだけど、もっと差もつけられるかなって思います。予選よりずっと差をつけられると思った試合でした。(昨日のレース後は)ミーティングしました。内容がよくないって思ってたのはみんなだったので、そこはみんな思ってると思うけど取りあえず勝ったことが良かったね、っていうミーティングでした。(今回のクルー編成は)率直に、育てるっていうのがあって、1年生を乗せました。体重がある連中も、冬の期間とかで筋肉を付けてきてて、それを落としたくないっていう人とか、逆に落とさないでくれっていう人もいたので、その代わりに、2年生3年生を乗せるよりは、今まだ1年生をしっかり乗せてあげて、どんどん経験を積ませるというか。今エイトに乗ってるのはトップクルーだから、より成長スピードも速いし、今回も乗っててこの編成にして良かったとすごく思っているので、育てるのが目的ですね。(準決勝に5艇残ったことは)結構全部のレースを見たんですけど、予選より敗者復活戦の方がいいレースがみんなできてると思います。自分たちのエイトと女子の舵手なしクォドルプルと男子シングルスカルは普通に予選で上がって、今日敗者復活戦で上がった2つ、女子シングルスカルと男子ダブルスカルは、予選よりすごくいい内容でタイムも上がってたし、本人たちも納得できてたかなって。上がれたクルーはやっぱり、やってたなっていうのが自分でも感じるから、安心はしましたね。逆に落ちたクルーはもうちょっと分かってほしかったというか、そういうのはありました。落ちたクルーは、落ちたなって思うだけじゃなくて、確かに練習がこういうとこに出るよなって思ったので、そこからですね。でも上がったクルーは良かったと思います。明日は、みんなで楽しく勝ちたいです」

中村智哉(政経2=下諏訪向陽・男子シングルスカルクルー)
「僕はいつもスタートを苦手としているんですけれど、最初の500Mでスタートダッシュが決まって、そのままトップに出るというレース展開ができたので、昨日はいつもと違ったレース展開だったんですけれども、うまくはまったかなと思います。(昨日のレースの課題)昨日のレースは向かい風で、少しこぎづらいところがあって、ボートを大きくこがなきゃいけないところを、少し小さくなってしまったので、明日のレースは大きくこぐことを意識してやりたいなと思います。(明日への意気込み)明治大学中村ここにありということを見せたいと思うので、頑張りたいと思います」

蓮沼隆世(法2=会津・男子ダブルスカルクルーリーダー)
「昨日は僕らはスタートが持ち味なんで、スタートから出られたんですけど中盤が落ち着き過ぎちゃいました。後半前に乗ってた僕が後ろとの差が実は詰まっていたのに気付かなくて、僕が勝負し切れなくて悔いの残る試合でした。でもタイム的にはそんなに悪くはなかったので今日の敗復で十分戦えるなっていう収穫もある試合でした。(今日の試合を振り返って)昨日の課題の中盤が落ちるというところを意識して、スタートから出られるという強みは残して500から1000のところを落ちずに攻めて攻めて相手の追い付こうというメンタルを崩すためにけっこう攻めたんですけど、それが効いて終盤も焦らずできたので良かったなと思います。(敗者復活を経ての準決勝)今日の敗者復活で先行逃げ切りの作戦が成功したので、明日も先行逃げ切りでいきたいなと思います。(意気込みは)タイム的には準決勝の組み合わせで決して勝てないタイムではないと思います。明大のチーム的にあまり期待されていないので気持ち的には楽なので、期待されていないながら頑張って大番狂わせができたらいいなと思います。明日勝ったら決勝とか先のことは考えずに明日の試合だけに集中したいなと思います」

種田奏子(商1=米子東・女子シングルスカルクルー)
「昨日のレースは、まだ課題があるこぎで、今もあるんですけど、レース中にオールが水に引っかかったりっていうことが何回かあって、それが2着だった原因でもあって、それを改善しようと思って今日は挑みました。昨日レースが終わった後に、ちょっと確認して改善しようとして、今日はそれを実践するって形でやりました。感触は今日の敗者復活戦のレースの方が良かったです。その課題を直すきっかけを、なんとなくつかめたような気がします。今日はちょっと、2着の人と水があいてたので良かったんですけど、明日は競るレースになりそうなので、競ったときにちゃんとこげるか、っていうところですね。(大学で初めての公式戦ですが)まだ挑戦って感じで、優勝とか、勝とうとかそういう気持ちっていうよりも、1本1本のレースを楽しもうと思っています。これから4年間のボート生活につながるようなレースがしたいなっていう気持ちで今回はやってます。高校の時の方がすごい緊張してて、1人だとすごく緊張するんですけど、大学生になってからはあんまり緊張してなくって、いつも練習してるところでのレースだからなのかなとか思ったり。今までよりも気持ちが成長してるような気がします。高校のときみたいな悪い緊張感がなくって、いい緊張になっているような感じがします。明日は、競るレースになると思うので、競ったときに力をしっかり出して、ラストスパートが今まで上がらなかったので、しっかり上げていきたいです」

植松香穂(文4=岐阜県立加茂・女子舵手なしクォドルプルクルーリーダー)
「自分たちがしっかり練習でやってきたこぎをできたかなと思います。練習の中で1回も2000メートル通したことがなくて、昨日初めて2000メートルやったんですけど、何を目的としているのかというのをずっと意識していて。スタート300メートルで出ることができたので、落ち着いて自分たちのやりたいことをできました。まだまだ伸びしろがあるかなと思います。やっぱりまず軽量級なので、体重を落とせるメンバーで編成しました。その中で色々事情があってメンバーが限られていたので、その中でベストなメンバーとなった時に、2、3、4年生で組んだ方がいいかなとなりました。立ち上げのこぎからしっかり押し出すというのをちゃんとしないといけないなと思いました。イベントっていってレースの中で上げたいなというポイントで、4人でしっかり息を合わせて落とさないで攻め続けて上げていきたいです。軽量級は大学に入って初めての公式戦での優勝があってすごく思い出があります。今年チャンスだと思うのでちゃんと物にしたいです。たまたま勝てたではなく圧倒的に勝ちたいです。絶対に、自分たちが強かったから勝てたという風に。インカレのためにも自信につなげたいです。メンバーの編成を見ても、敵を見ても今年はチャンスだなと思います。これ逃したら本当にもったいない。あとこれで人生最後の減量が終わります。4人で本当に減量頑張りました。体重を誰かの分を被れる人がいなくて、みんな落とさないといけなかったから減量本当に頑張りました。(全体を振り返って)まだまだ明治全体としては上げていかないとインカレ男女総合優勝は完璧に物にはできないと思います。後輩たちもすごく頑張っているし、上の学年から引っ張っていきたいです。重量級も加わればもっともっと強くなるの思います。(意気込みは)4年間最後の大会で、一つ一つどれも無駄にしてはいけないです。自分が今回クォドに乗ってることは何かの縁だと思うし、ありがたいことです。私自身クォドにすごい思い出があって、今シーズンの公式の大会では第1戦だから、インカレに向けていい流れを作るためにも、ちゃんと明治は強いんだぞというのを自分たちに自信を付けるためでも、他に知らしめるためにも、やればできるんだというのを体現していきます」