ルーキー特集(5)B2を知る194cmビッグマン 永田渉

 新世代がチームを活性化させる。濱西康一新監督を迎え初の公式戦となった関東トーナメントでは11位と苦杯をなめた。それでもチームは秋のリーグ、インカレに向けて再出発を切った。まずは6月7日に初戦を迎える新人戦で、強い明治を見せたい。本特集ではそんな男子バスケットボール部のルーキー7人を紹介する。

 5人目に紹介するのは永田渉(政経1=盛岡南)。今年1月にBリーグ2部の岩手ビッグブルズと特別指定選手契約を結び、プロの世界を体験してきた期待の新星だ。高校時代は194cmという高身長を生かしセンターとして躍動。岩手県代表として初となる国体ベスト4に貢献した。大学ではポジションを一つ上げ、さらなる進化を目指す。

――バスケを始めたきっかけを教えてください
「小学5年生の時に友達に誘われて始めました。小中はそれほど強いチームではなかったと思います」

――盛岡南高校のプレースタイルを教えてください
「中より外で、アウトサイドシュート中心のチームでした。あとはディフェンス守って走ってファーストブレークっていう形ですね」

――自身のプレーの持ち味を教えてください
「ずっとセンターでやっていたので、これからもリバウンドで絡んで貢献できるようにしたいです。自分はあまりできるプレーが多くなくて、スリーポイントも高校3年生くらいから試合で打つようになったんですけど、そこを武器にしていきたいと思っています。インサイドに加えて外でも打てるように練習しています」

――高校時代は40分フル出場でした
「でもそんなに体力に自信はないんですけど、1年生で技術的な面で劣る分、走ったりして貢献していければなと思います」

――留学生とのマッチアップしてきたと思いますが
「高校時代は相手に留学生がいれば大体自分が付いていて、当たりの強さとか高さとか、かなり大変でした。でもオフェンスの時とかはあえて外にいくと、相手が緩んだりでシュート打てたりとか。ある程度対策はできるかなと思います」

――高校時代の一番の思い出を教えてください
「岩手国体でベスト4になれたことです。岩手県の少年男子がそれまでベスト8が最高でベスト4になったことがなくて、自分たちが初めて残れたっていうのがすごく印象に残っています」

――ライバルはいましたか
「自分はすごく消極的なタイプで、常に周りのほうがすごいと思ってやってきたので、ライバルっていうよりかは、見習いたいっていう選手は結構いました。自分より身長が低い選手でも技術面で圧倒してたり、そういう選手を見習いたいとすごい思います」

――岩手ビッグブルズでの経験でなにか得るものはありましたか
「高校でも言われてたんですけど、周りとのコミュニケーションの大事さをより強く感じました。コートに立ってる人たちもベンチの人たちも常に声を出してコミュニケーションを取っていたので、そういうのは大事なんだなと思いました。うまくてもコミュニケーション取れなきゃ試合中でミスが出てしまいます。自分は声を出して盛り上げるのは苦手なんですけど、そういうところができなきゃいい選手にはなれないと思うので、声出すという部分は自分の中でも課題です」

――明治を選んだ理由を教えてください
「どんなチームかっていうのも最初は分からなかったんですけど、バスケでも大学としても有名ですし、卒業した後のことも考えて決めました」

――背番号にこだわりはありますか
「NBAとか分からないので、そういうのは気にしてないので理由もないですね。36がいいかなと思っただけです(笑)」

――かわいがってもらっている先輩はいますか
「ひろさん(山口裕朗・営3=足立学園)と雄士郎さん(堀・営3=大分舞鶴)は結構話し掛けてくれたりします。その日の練習中の話とか。自分はベースチームなんですけど、試合に出てる人たちはこういうことができてるから出てるのであって、自分たちはこうしていかなきゃいけないみたいなことを話したりします」

――仲が良い同期は誰ですか
「寮だったり授業だったり、渡辺翔太(政経1=宇都宮工)とは一緒にいることが多いです。みんな仲良いですけど、特によく一緒にいますね」

――大学バスケはいかがですか
「個人個人の能力がすごく高くて、体の強さにも驚いてます。声出すのも課題だとは思うんですけど、まずは体の当たりの弱さも感じているので、もっと強くしていかないといけないです。一応新人戦はあるんですけど、トーナメントも終わってリーグまで時間が開くので、チーム全体で体づくりしていこうという話をしていて、自分も先週からウエイトをやっています」

――目標とする選手はいますか
「自分は中でゴリゴリというプレースタイルではないので、ポジション的にも森山さん(修斗・政経3=瀬田工)のような外も中もできるプレースタイルが自分に合っているのかなと思うので、森山さんが一番目標にしている選手ですね」

――今年1年と大学4年間での目標を教えてください
「今はベースチームで、このままだとベンチにも入れないと思うので、今年はとにかく体を大きくして当たり負けしないようにするのが目標です。4年間の目標は、スタートじゃなくてもいいので、出された時にチームが求めている役割をしっかりこなせるような選手になりたいです」

――新人戦に向けて意気込みをお願いします
「大学入ってから初めての大会で、多分4番ポジションが自分と義也(植松・営1=桐光学園)なので自分にも試合に出るチャンスは少し回ってくるとは思うので、その時に自分のできることを出し切っていきたいです」

――次の宮澤亮選手(情コミ1=沼津中央)の紹介をお願いします
「どちらかというとふざけてる感じのやつです。ケガをしているのでバスケしているところはあんまり見れてないんですけど、身体能力がすごく高くてダンクとかもできて、とにかくジャンプ力がすごいやつです」

――ありがとうございました

◆永田渉 ながた・わたる 政経1 盛岡南高出 194cm・80kg
登録ポジションはPF(パワーフォワード)。1月20日生まれ。EXILE系の音楽をよく聴く

[日野空斗]

◆2017年度新入生一覧◆
背番号 名前 出身校 ポジション 高校の成績
#7 植松義也 桐光学園 PF(パワーフォワード) インターハイベスト8
#0 佐藤俊輔 明大明治 PG(ポイントガード) 全国出場なし
#13 相馬陸 東海大付札幌 PF(パワーフォワード) インターハイベスト16
#34 富田一成 藤枝明誠 SF(スモールフォワード) インターハイ出場
#36 永田渉 盛岡南 PF(パワーフォワード) 国体ベスト4
#9 宮澤亮 沼津中央 SF(スモールフォワード) インターハイ出場
#15 渡辺翔太 宇都宮工 PG(ポイントガード) ウインターカップ出場