最終戦で早大に惜敗 リーグ4位で終える/春季関東学生1部リーグ戦

2017.05.22
 6年守り続けた1位の座を手放した。序盤に苦しめられるも3番手の船本将志(商4=野田学園)が一勝を挙げ、希望を与える。その後もダブルスの森薗政崇主将(政経4=青森山田)・渡辺裕介(商3=明徳義塾)組と酒井明日翔(政経3=帝京)がストレート勝ちし、チームカウント3-2。第6、7試合目は2台同時進行で行われたが2試合とも敗北を喫した。ファイナルゲームまでもつれ激戦を繰り広げるもあと一歩及ばず。春季リーグは4位という思わぬ結果で幕を閉じた。

 穴を埋めようと最上級生が意地を見せた。森薗が専大戦の影響でダブルスのみの出場。チームカウント0-2で出番を任された船本は「流れを変えてやろう」と1ゲーム目を先取。続く第2、3ゲームを奪われ焦りを感じるも「自分の持ち味である3球目攻撃ができた」と反撃を開始する。4ゲーム目、4点のリードを一気に巻き返されたが、タイムアウト後、船本は狙いを定めて思い切り攻めることに集中。ゲームカウント3―2で試合を制し、早大戦で一つ目の白星を挙げた。
 副主将である船本は、森薗不在時には代わってチームを引っ張ってきた。プレーヤーとしてだけでなく「まとめ役として信頼している」(髙山幸信監督)と今のチームには欠かせない存在。4年目にして初出場となったリーグ戦で明大の底力を発揮するプレーを見せてくれた。
 チームの雰囲気を変えていく。一番の主力である森薗頼みの現状は否めない。「人任せではなく自分が勝ちに行くという気持ち」(森薗)の欠如が今試合の敗因の一つにある。責任感はリーダーだけに要求されるものではない。「試合に出る人だけでなく皆で気持ちをより合わせられていけたら」(船本)今後のチームの展望が開けてくるはずだ。

 春季リーグ7連覇、2年連続グランドスラム達成はならなかった。「勝つことは難しいということを一人一人が実感できた試合」(髙山監督)。あと一歩の試合をものにするには試合に近い緊張感で練習することが不可欠である。次は直近ではリーグ戦で健闘した龍崎東寅(商1=帝京)や遠藤竜馬(政経1=野田学園)が出場する新人戦。そして関東学生選手権と団体インカレが控えている。リーグ戦を通して得た収穫を糧に「明治が一番」を示す。

[田中陽子]