王者日体大にコールド負け リーグ戦初黒星/関東学生1部リーグ戦

2017.05.21
 相手の圧倒的なフィジカルの前に屈した。初戦の相手はリーグ戦7連覇中の日体大。試合は体格、身体能力で上回る日体大のワンサイドゲームとなった。守備では相手の素早いカウンター攻撃に対応し切れず、大量16失点。攻撃も森本将主将(営4=明大中野)の1得点のみと沈黙した。結果は1―16のコールド負け。絶対王者との実力差をまざまざと見せつけられることとなった。
 フィールド上を完全に制圧された。第1ピリオド序盤、森本の得点で1―3とした明大。すると即座に相手がディフェンスの形を切り替える。「パスが全部カットされた」(松﨑純平・商2=明大中野)と相手のパスコースを切る守備に対して、明大はパスミスを連発。すると、そこから相手がカウンター攻撃を展開。速い泳ぎでマークを外されると、逆に得点を許した。その後も明大の攻撃はつながらず。相手にカウンターを食らい続け、1―8で第1ピリオドを終えた。大きくリードされ迎えた第2ピリオド。明大は相手の退水により数的優位を作り出す。しかし、相手の堅い守りに阻まれ追加点は奪えず。そして第2ピリオド残り10秒で15点差とされると、そのまま規定により試合終了。1―16のコールド負けとなった。

 我慢の時間は続く。次戦の相手は筑波大。昨年のリーグでは2位に入り、インカレでは王者日体大から唯一2桁得点を奪った強豪だ。「吸収して次につなげられれば」(森本)。格上相手の対戦から学び、目標のリーグ戦6位を目指していく。

[前田拓磨]

試合後のコメント
明石将裕監督
「圧倒的なフィジカルの差ですね。1部1位のチームと1部8位のチームではこれだけ違うのかというか、予想はしていましたけれども。スピード、パワー、テクニック、全てに差がありました。(カウンターで失点する場面が目立ったが)1番最初はマンツーマンのディフェンスを相手はしていたので、最初の2分くらいは1―3くらいの点差だったのですけれどもそこからそれがマッチしないなと思った瞬間にいわゆるパスラインディフェンスのような、被ってくるディフェンスをやるようになって、カウンターに出るようになったので、ある程度想定はしていたのですが、向こうの対応が早かったです。仕方ないかなと。(相手の守備について)パスラインディフェンスをするとどうしてもゴールの遠いところから後ろを背負っていくんですね、シューターとしては。やっぱり振りかぶってシュートを打とうとすると引っ掛けられるし、ずっと抑えられているわけなので、かなり(やりづらい)。ディフェンスの仕方としてはうちだからできるようなもの。もっと上のチームでこれをやるかといえば分からないですが、フィジカルの差がありすぎたのでこれができたのかなと思います。世界はあくまでもスタンダードなアンブレラを組むようなやり方をしますが、最近の日本の主流というか被ってカウンターに出る。カウンターで出ると笛が鳴らないんですよね。笛がならないということは審判にコントロールをされない、球が回ってシュートまでいってしまうというのが、カウンターオフェンスの特徴で、そういう感じでしたね。(明日の筑波大戦に向けて)3月に一回筑波大に行って、練習試合をしたんですけれども、かなり大差をつけられて負けてしまったので、なんとか一矢報いるように頑張りたいと思います」

森本
「(今日の試合を振り返って)カウンターで取られることが多くて、まだまだチーム力の差がすごくあったというのと、自分たちがやらなければなかったことは、全部はできていなかった。(日体大のプレーについて)日本一のチームということもあって、全員が泳いで、全員で守ってことをやっているということと、一人一人の当たりが強いので、自分たちが押されてやられるという場面が多かったと思います。自分たちもそれを真似て吸収できる部分があれば、吸収して次につなげられればなと思います。(筑波大戦に向けて)明日も厳しい試合になると思うが、今日の反省も生かしながら、いい試合が出来たら思います」

本間雄大(政経4=日大豊山)
「(今日の試合を振り返って) 大方予想通りかなとは思っていました。フィジカルが相手の体をみてわかる通り、明治とは厚みも全然違うので、想定内かなと思います。(日体大のプレーについて)今日は出ていないので、上から見ただけなんですけども、レベルは違うなと感じました。(明日の筑波大戦にむけて)今日と同じ結果にならないように、頑張りたいと思います」

松﨑
「(今日の試合を振り返って)まず相手がチャンピオンの日体大ということで、やる前からかなり難しい試合になるとは思っていて、ケガ人もいてスタメンが二人いない状態で1年生が4人いるということで、経験の部分でもかなり難しい戦いになると思っていて、試合が始まってやはりパスが相手のフィジカルなどで全部カットされてしまって、少ない人数でカウンターを食らってしまって失点という形が続いてしまったので、自分としてももう少し防げた失点というのもあったので、そういった意味では今日の試合は、反省点が多い試合になってしまいました。(日体大のプレーについて)守備に関しては、パスラインに被ってこられるので、こっちの攻撃側としても、パスがつながらないので、そういった意味で、攻撃が手詰まりになってしまうので、うちもこれからそういったディフェンスを心がけてやっていかないと、これから先勝てるとは思えないので、そこらへんは練習でしっかりやっていくしかないと思います。(筑波大戦に向けて)今日こういう結果になってしまって、明日も前年度2位のチームということで、かなり難しい試合になると思うのですが、自分たちの課題を一つずつクリアして結果を出していきたいと思います」