専大に敗れ春7連覇ならず/春季関東学生1部リーグ戦

2017.05.21
 優勝への道は険しかった。リーグ上位校との戦いが続く後半戦2日目は筑波大、専大と対戦。筑波大戦では苦戦を強いられるも森薗政崇主将(政経4=青森山田)の単複での2勝をはじめ粘りのプレーを発揮し4―2で勝利を決める。しかし、2戦目である専大戦での白星は1番手で出場した龍崎東寅(商1=帝京)のみ。さらに森薗・渡辺裕介(商3=明徳義塾)組は途中棄権とまさかの展開。勢いづく相手を止められず敗北が決まると同時に、春季リーグ優勝を逃した。

 粘りのプレーも及ばなかった。負ければチームの敗戦が決まるという後がない中、挑んだ5番手、酒井明日翔(政経3=帝京)。互いに譲らずゲームカウント2―2で迎えたファイナルゲームは序盤に連続ポイントで得点を伸ばし9―3の6点差にまで広げる。しかし、相手も専大のエース格・三部。すぐさま同点まで追い上げられる。先にマッチポイントを握ったのは酒井だったが11―13で惜敗。最後の最後に決め切れず悔しい結果となった。「強い相手に勝たなければならない」(髙山幸信監督)。エースの一人として、チームにとって大事な得点頭へとさらなる成長が求められる。
 背中で見せた。3番手を任せられるも及川に敗れた森薗。シングルスで蓄積された疲労から足をつり、ダブルスは両足をテーピングした状態で臨むことになる。渡辺がカバーしようとするも、難しさを実感。決めようとすればリスクを伴い、つなげれば森薗に負担となすすべがなかった。2ゲームを先取された後のインターバル明けに途中棄権。世界選手権を控える中で出場した今大会は「慕ってくれる後輩のためにも勝ちたかった」。その思いに満身創痍(そうい)でも戦う主将の勇姿が光った。

 優勝には手が届かなかったが、上を目指す姿勢に変わりはない。今試合で専大の優勝が決定したものの「最後まで全力で戦う明治の姿を見せたい」(髙山監督)。現在4勝2敗で中大と並んでいる。最後の早大戦に勝利し、かつ中大が日大戦で敗北すれば2位になれる可能性が残っている。常に上位に君臨し続ける明大がここで終わるわけにはいかない。残る早大との一戦、気持ちを切らさず勝利をつかみ取る。
[花岡桃]