まさかの敗戦 格下の国士大に勝利を献上/春季関東大学1部リーグ戦

2017.05.14
まさかの敗戦 格下の国士大に勝利を献上/春季関東大学1部リーグ戦
 ここに来てまさかの敗北だ。リーグ9戦目の相手は現在0勝の国士大。第1セット、立ち上がりからリードを奪えず苦しんだが、オポジットの米山結人(文2=大商大)が強烈なスパイクで攻撃のイニシアチブを取りなんとか取得。しかし続く第2、第3セットは、相手サイドの暴発に太刀打ちできず次々と得点を許し連続して献上。さらに第4セットも追い付くことができずに奪われる。結果1─3で敗北し、痛い黒星となった。

<スターティングメンバ―>(ローテーション順)
WS頼金大夢(法4=東福岡)、MB矢澤宗之(政経3=創造学園)、S上林直澄(法1=東亜学園)、WS加藤寛樹主将(政経4=創造学園)、MB松田海飛(文1=愛工大名電)、WS米山結人(文2=大商大)、Li小川智大(政経3=川崎橘)

 第1セット、出だしからクロスゲームを展開。主将の加藤がパイプを相手コートに叩き込み、また米山がレフトから巧妙にブロックアウトを取るなど多彩な攻撃で食らいつくが、7─10となかなか追いつくことができない。しかし終盤で明大が均衡を破った。21─22の局面、上林がブロックで得点すると、さらに得意のツーアタックで加点。同点に漕ぎつく。また、先週から強化を行ったコンビネーション攻撃で加藤が得点し、最後は米山が決め28─26。僅差でこのセットを奪い取った。
 圧倒的なサイド攻撃に屈した。第2セット中盤、相手のサイドが威力ある攻撃で次々と得点。10─16と引き離される。明大がすかさずタイムアウトを取るが、米山の攻撃が2枚ブロックにシャットアウトされるなど流れが停滞。そこで米山に代わり池田颯太(営1=創造学園)を投入する。池田の奮闘で巻き返しを図ったが、結果は15─25と大きく突き放されこのセットを落とした。すると続く第3セットも序盤から形勢を崩され、追い上げもかなわず22─25で奪われる。切迫感が募った。
 コートは閉塞感に包まれた。第4セット、振るわぬ雰囲気を打破するため大幅なメンバーチェンジを行う。オポジットに加藤、レフトに川村悠希(政経4=雄物川)、またルーキーの瀧田大輔(商1=洛南)を配置。心機一転で臨んだ。しかし立ち上がりこそリードを奪うも、徐々に点差を詰められ中盤14─15で国士大がブレーク。その後はセッターを上林から上級生の鈴木浩大(政経2=山形中央)に変更するが、やはり流れは変えることができない。結果22─25で国士大に軍配が上がり、セットカウント1─3で敗北した。

 痛恨の敗北だ。9戦目にして勝利の無かった国士大に、初めて白星を献上する形になった。次は中央学大との対戦だ。「向こうもあまり勝利を挙げていないチーム」(小川)。残り2戦、どちらも明大より下位のチームだが、油断は禁物だ。なんとしてでも勝利を挙げたい。

[杉江夏海]

選手コメント
加藤

「(今日全体を振り返って)ブロックが出なかったっていうのと、こっちがサイドアウト取れずに我慢が出来なかったなと思います。(後衛との連携は)相手の20番(笠利)が当たってて、それを対応しきれなかったです。ブロック、レシーブ、守備面全体でとにかくよくなかったです。とにかく相手の20番に決められすぎました。(雰囲気は)不安要素が多すぎで、自然に雰囲気が悪くなってしまいました。全体的に、切れるところがなくなってくるというか、セッターの手数が減ってくると、みんな守っちゃって雰囲気が停滞してしまいました。(4セット目は追い上げたが取られてしまったが)自分がエースとしての仕事ができなかったです。決めたかったです。(メンバーだ大きく変わったが)ベンチが客観的にみてそう変えようと言っていたので、信用して変えたんですけど、練習していない分しょうがないかなと思います。(明日に向けて)大型エースががちらほらいるんで、守らずに自分たちのバレーをして勝ち切れるように頑張りたいです」

小川
「対応された時に、自分たちでまた変えることができませんでした。(相手のレフト攻撃に対して)ちょっと幅は広かったですけれども、大体取れたのでそこまで怖くはありませんでしたね。ただブロックのシャットが欲しかったです。(ブロックとの連携はどうだったか)良い時もあれば、悪い時もありましたので、普通ですね。50点くらいです。取られたセットとかは悪かったです。(雰囲気はどうだったか)代わって入った選手が雰囲気を上げてくれたので良かったです。(サーブレシーブはどうだったか)米山がサーブレシーブできないので、あいつがもう少しできれば楽な試合なのですが、めちゃめちゃ下手くそなんですよね。(4セット目を振り返って)自分がサーブレシーブを一つオーバーしてしまったので、そこはリベロとしてはやってはいけないことなので、もっと明日は集中してやりたいと思います。(明日に向けて)中央学大も1勝くらいしかしていないチームなので、頑張りたいと思います」

米山
「(今日の敗因は)2セット目中盤で、雰囲気が悪くなったところですね。(相手のレフト側からの攻撃)ブロックが機能しなかったので、それが原因かなと思います。(今日のスパイクの調子)1セット目は悪くなかったのですが、2セット目少し崩れたので、2セット崩れたのが悪かったと思います。(どうしてか)雰囲気が悪くなって、それに合わせてしまったという感じです。(守備)フェイントボールとかは落とさないように意識していました。レセプションに関しては、とにかくサーブが速かったので、上に上げようとしました。(明日の中央学大)頑張ります」

瀧田
「3セット目までは雰囲気が悪くて、そこでメンバーががらりと変わったので、自分としては雰囲気良くして楽に楽しくやっていこうと思ってやりました。(今日の調子はどうだったか)サーブは続けて打てたので、良かったです。途中出場なので、飛べなかったです。(サーブはどうだったか)今日は良かったです。(相手のレフト攻撃)ブロックがもう少し止まれば、勝てた試合かなと思いました。(明日の中央学大に向けて)明日は勝てる相手なので、そこをしっかり3―0で勝ち切れるようにみんながしっかり集中してやっていきたいです」