女子が創部初3年連続王座進出 男子は1部残留決定/関東学生1部リーグ戦順位決定戦

2017.05.08
 男女ともに最良の形でリーグ戦を締めくくった。リーグ戦3勝2敗で5位決定戦に周った女子は、明学大相手に2475―2426で勝利。王座進出のかかった痺れる一戦をものにし、3年連続王座進出を決めた。一方、2勝3敗で1部2部入替戦に周った男子も筑波大相手に3813―3686と、1部校の誇りを見せ大勝。1部残留を決めた。

[女子]
 創部初、3年連続王座進出だ! 5位以上に与えられる王座出場権をかけ、臨んだ明学大との5位決定戦。29点リードで50m競技を終えると、そのまま30mでも差を広げ2475―2426で勝利。勝てば悲願の王座進出、負ければ4年生引退という命運をかけた一戦は、終始明大リードで相手を圧倒した。創部初となる3年連続王座出場権を手にし「ここまで頑張ってくれたみんなに感謝したい」とうれし涙を流しながら語った菊地遥女子リーダー(理工4=春日部共栄)。選手、応援含め、全員で勝ち取った王座出場権だ。
 チームの求心力となる。女子リーダーとしてチームをまとめ上げながら、プレー面では今リーグ全試合でフォース入りの活躍を見せる菊地。「ずっと点数でも女子リーダーとしても引っ張ってくれた」(溝口美里・法3=都立日野台)。先陣を切ってリーダー自ら戦う姿にチームメイトからの信頼は厚い。「(王座出場の)最初の年がベスト16、次の年がベスト8なので、その結果を上回って次はベスト4まで進みたい」と菊地がチームの目標として掲げるのは昨年度越えの王座ベスト4だ。7月初旬に行われる王座はリーグ戦とは異なり、70mの団体戦形式。「ここでの成長がチームの勝利に繋がる」(濱田真未・政経3=県立星稜)。残り2カ月弱の期間、選手たちは各々調整の日々に励む。さらなる飛躍に期待だ。

[男子]
 筑波大との入替戦、危なげなく勝利を収めた。リーグ戦を2連勝で終えたチームの勢いは衰えなかった。50mで85点差をつけ序盤から相手を圧倒。8人全員が合計600点以上を得点し、今シーズンを大勝で終えた。
試合終了と同時に笑顔を浮かべた。主将・牧口和樹(政経4=明大中野)としての最終戦、最後の一射は真ん中を射抜いた。「チームの雰囲気が良く気持ちよく撃てた」。リーグ戦を通して徐々につくり上がった明大の雰囲気はこの日、主将を後押しした。307点という安定感のある成績で50mを終えると、30mではすべてのエンドで55点以上の高得点を連発。338点の成績で30m最高得点者としてチームの勝利に貢献した。負ければ2部降格となる重要な試合だったが、緊張感を押しのけ、「忘れない試合になった」と最後まで競技を楽しんだ。
 今リーグは一筋縄ではいかなかった。初戦の学習院大に僅差で敗れ3連敗。「負けが続いて意見がぶつかり合うこともあった」(千葉祥平・法4=鎌倉)。しかし、そんな時でもぶれることなく「まじめすぎる主将」(田村亮祐・文2=翔陽)は必ず自分が最初に行動しチームを引っ張った。「少しでも自分からいいものを感じ取ってほしい」(牧口)。試合後には3年生以下の選手一人一人に声をかけ主将としての役割を終えた。「来年は必ず王座に出たい」(田村)。主将の思いは託された。
[藤田幸大・鈴木貴裕]

試合後のコメント
牧口

「思うような結果にならなかった試合が多かったですが、最後良い点数が出せて気持ちよく現役生活を終われました。試合を重ねる度にチームにまとまりが生まれて良いチームになっていきました。(主将として)チームを気にしながら自分自身も点数を出すことの両立ができなくて苦しみました。ただこの立場で一年間苦しんできた過去があるからこそ、他の人には経験できないようなことができました。(後輩たちには)改めて王座に行くということが大きいことにチャレンジしているということに気づいて、常に全力で取り組んでくれれば絶対に結果が出ると思います。1年間最後まで走り抜いて欲しいです。(4年間を振り返って)自分を成長させてくれたものでした。前半はケガやスランプにはまって先輩やコーチに助けられました。上級生になってからも周りに迷惑をかけていました全員に支えられた部活人生でした」
千葉
「全員が前を向いて戦い抜けました。楽しんで、記録よりも記憶に残る試合にしたいと思い臨みました。(リーグ戦は)個人的な目標を超えられましたが、チームとして及ばない試合があったので、次の代の人たちはこのリーグ戦を生かしてほしいです。厳しい戦いが多かったですが、最後に残留できたのでチームとして一つは乗り越えることができたのかな、と思います。仲間とぶつかったりすることもありましたが、良くも悪くも濃い5週間でした。リーグ戦にメンバーとして出場できたことはもちろん欠かせない経験でしたが、チームメイトとのくだらない日々も良い思い出です」
柳澤直樹(商4=巣鴨)
「今年こそは王座へという気持ちで全戦出場していましたが、自分自身が実力を出せず悔しい思いもしました。チームとしても目標を達成できず悔しい思いもしました。悔しさの連続しでしたが、最後に一体となってできたので後悔は全くなく清々しい最後を迎えられました。やはり初戦の学院大戦が明治として絶対に勝たなければならなかったのですが、僅差で敗れたのは選手も応援も印象に残った試合だったと思います。やはりあの敗戦で少しチームが落ち込んでしまった部分があったので初戦敗れてしまったことが全てです。ただ今日の勝利で自分たちの代の最低限は果たせました。大学に入って新しいスポーツがしたいと思って入った部活ですが、友人関係や新しい挑戦に出会えた大学生活でした」
 
田村
「ほとんどの試合でメンバーとして上級生に選んでいただき、4年生と一緒に立たせてもらったのですが、貢献できたといえる試合は最初の学院大戦だけだったので悔しいです。ただ自分はまだ来年、再来年とあるので、自分たちの代が主力となって戦っていく時に今回の大会の経験がアドバンテージになったと思います。やはり練習と試合のコンディションの差が大きかったのが課題です。ただ試合経験を積めたのはその課題改善に近づいたと思います。(牧口主将は)真面目というよりばか真面目でした。自分に厳しく、ストイックで主将としてチームに喝を入れる役割を常に担ってくれて流石でした」
菊地
「正直、王座に行けると思っていなくてここまで頑張ってくれたみんなに感謝したいです。私は今日、そんなに点数が出ていなくて50mの最初の方で力んでしまってあまり当たらず苦しい試合でした。でも、終わってみたらチームが勝っていたということで本当にホッとしました。チームのみんなにはついてきてくれてありがとうと伝えたいです。(リーグ戦5位で終えて)私の中では満足はもちろんできませんけど、良くも悪くもなく終えられたかなと思います。(王座に向けて)王座の試合形式は70mの団体戦なので、まずは70mの練習をみんなにしてもらって、70mに慣れてもらうことから始めたいと思います。3年連続の王座出場で、最初の年がベスト16、次の年がベスト8なのでその結果を上回って次はベスト4まで進みたいと思います」
濱田
「(試合を振り返って)チームとしては始めからいい雰囲気では入れてたかなと思います。あまりがちがちに緊張しすぎず、ある程度いい緊張感をもって臨めて、その勢いのまま勝ちにいけたかなと思います。個人的にはこのリーグ戦を通してなかなか自分の思ったような結果が出せなくて、うまく射てなくて結構悩んだリーグ戦だったので、今日は自分に打ち勝とうと思っていました。相手は明治学院大なんですが、1番は自分が敵だと思ってやりました。(3年連続の王座進出について)ずっと王座に出たくて、昨年出させてもらったのですが、すごくいい舞台で今年も絶対に行きたいと思って、なかなかモチベーションが落ち着かない時も、王座という目標があったから頑張ってこれたし、そういう面では王座というのは自分にとって大きい存在なので、本来は5位ではなくもっと余裕をもって出るつもりだったので不安も大きく、行けなかったらどうしようと考えたこともありました。でも行けることは普通に嬉しく、後輩にも王座という舞台を見せられるので、凄い嬉しいです。(王座に向けて)やっぱりここでの成長がチームの勝利に繋がるかなと思っていて、私も今年は国体予選とかに挑戦してどんどん鍛えていこうと思っています。そのように個々が努力して王座では昨年の結果よりもいい結果を出したいです」
溝口
「去年は私の調子が悪くて、リーグ戦のメンバーにもあまり入れず、王座のメンバーになることは正直遠い話だと思っていました。でも、今年はリーグ戦にずっと出させてもらって、調子も良いので王座の選手になることも含めて実感のある王座進出になりました。1年間を通して4年生が少なくて大変な中、ずっと点数でも女子リーダーとしても引っ張ってくれたのは(菊地)遥先輩なので、ありがとうございますという気持ちと王座も頑張りましょうと伝えたいです。(試合を振り返って)今回、私は620点を目標点としてみんなの前で言っていたんですけど、心の中の目標点はいつも640点なので、あと3点足らずに悔しい思いがあります。でもしっかりとチームに貢献できる点数を出せたのでよかったと思います。(王座に向けて)王座は70mなので、その準備をこれからしていくんですけど今年は国体予選にも出場しようと思うので一緒に練習していけたらと思います。70mは1番得意な距離なので、しっかり練習したいです。もし、王座のメンバーに選ばれたら初めて選手として王座の舞台に立つことができるので去年のベスト8の先の結果を残したいです」
太田
「(試合を振り返って)チームの雰囲気は今まで以上に良く、気負わず、楽しくというのがチームでできていて、すごく射ちやすい環境でした。個人的にはあまり当たっていなかったのですが、それでもチームとして頑張ろうと思ってたので、気負わず、楽しく射つことだけを考えてやっていました。(3年連続の王座進出について)50メートルの時点で負けていると思っていて、正直(王座に)行けるということで本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。これからは、王座に行ける切符は手にしたので明治らしく練習をみんなで頑張っていきたいです。(王座に向けて)チームとしてはベスト8、個人としては選手として出られるよう7月まで頑張っていきたいと思います」

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