駒大に完勝 7連覇へ順調な滑り出し/春季関東学生1部リーグ戦

2017.05.05
 チーム一丸となって、快勝を挙げた。7連覇が懸かる今大会。開幕戦は今季1部復帰を果たした駒大との対決。1番手の渡辺裕介(商3=明徳義塾)が3―0で勝利を収め、流れをつくる。そしてリーグ戦初出場の2番手・龍崎東寅(政経1=帝京)、3番手・船本将志(商4=野田学園)がともにストレートで快勝し、最後は森薗政崇(政経4=青森山田)・渡辺組が0-2から逆転勝ちで試合を決めた。4-0のストレートで勝利し、大事な初戦を白星で飾った。

 土壇場から圧巻の7連続ポイントだった。3番手を任された船本は、テンポよく2ゲームをとり3ゲーム目へ。ここで突如、船本が崩れた。1-0から、ミスが重なり6連続失点。気付けば相手にマッチポイントを握られる苦しい展開。それでも「このゲームは取られてもいい」と吹っ切れ、本来の力を取り戻した。得意のサーブと冬の間磨いてきた3球目攻撃を武器に点数を重ねる。そして佐藤(駒大)とのフォアハンドの打ち合いを制し、最大6点差のついたゲームをひっくり返す。最後はコースにしっかり決め、ストレートで相手を下した。髙山幸信監督から「去年の穴を埋める存在」と期待されている船本。その期待に、見事結果で応えた。「自信になった」とリーグ初戦で、一勝以上の大きなものを手にした。
 期待のルーキーがデビュー戦で魅せた。「思ったより、楽な気持ちで入れた」と振り返った龍崎だが、序盤はリードを許す展開が続いた。それでも食らい付き、9-9の同点に持ち込み、デュースの末、第1ゲームをものにした。「1ゲーム目をとれたことが大きかった」と、2ゲーム目からは本領発揮。攻撃的な卓球で自分のペースをつかみ「完璧」と自身も満足の試合運びだった。終わってみれば相手の一番手を寄せ付けない快勝。1年生とは思わせない堂々たる振る舞いだった。

 2年連続グランドスラムに突き進む。2日目は、法大戦、日大戦のダブルヘッダーが行われる。「19日からの一戦一戦は、決勝戦の気持ちで戦う」とヤマ場の後半戦につなげるために、1試合も落とせない。黄金世代が抜けた今年。「レギュラー慣れしておらず、チャレンジャーの気持ちがある」と高山監督。王者・明大が、新たに向上心を備え、さらなる高みを目指す。

[福永智隆]