
早大との接戦をものにできず 今季リーグ戦初黒星/関東学生春季1部リーグ戦
何とかものにしたいゲームだった。試合開始直後に、中川翔太(営2=法政二)のファーストシュートで先制し、幸先の良いスタートを切った。しかしその後は互いに1点ずつを取り合うシーソーゲームになる。流れが変わったのは前半26分。明大の反則で早大にペナルティスローが与えられるも、これを早大がミス。これで流れに乗ると前半終了間際、中川のラストプレーがネットに刺さり12‐11と1点リードで折り返した。しかし後半「自分たちのリズムになかなかいけなかった」(山田信也・政経2=愛知)と反則で1人欠けた状態の早大に点が取れなくなると、試合時間残り6分28秒で4点のビハインドと苦しい展開に。悪い流れを断ち切る一発がほしかったが、攻撃の中心であるサイドを封じられ、決め手を欠いた。大きなチャンスであった2本のペナルティも共に相手キーパーのナイスセーブで阻まれ、最後まで流れを作ることができずに試合終了。21-24と悔しい黒星を喫した。
改善点は攻守の連携だ。「早大のフォーメーションをビデオで確認した」という山田の言葉通り、ディフェンスは粘り強く対応できていた。しかし「オフェンスとディフェンスのどちらかの流れが悪くなった時に、もう片方も悪くなってしまった」(中川)とオフェンスでの連携にミスが目立ち、後半で逆転を許すことにつながった。「苦しい場面で、チーム全員で点を取りにいかなければならない」と加藤良典監督。この敗戦を次の東海大戦までの反省点として修正し、チーム全員で勝利を掴みたい。
[最上隼也]
試合後のコメント
加藤監督
「ディフェンスは良かったです。でも後半相手が1人いない時に点取れなかったり、それが失点につながって流れが向こうにいってしまいました。練習から実戦を意識して、プレッシャーがかかるようなシチュエーションをつくってやっていかないといけないと感じました。(ミス多め)早大はディフェンスのプレッシャーがかなり強くて、それに対してコンタクトパスだったりでミスが出てしまいました。(オフェンス)今日は門間(優次郎・法3=法政二)が打てないようにサイドを厚めに守られてて、その分中にスペースが開いていたので、そこを攻めれればよかったんですけどできなくて。そうなった時にどうするかっていうことも、練習中から選手たちも考えてやっていかないといけないと感じました。(流れを断てない)苦しい場面で、昨年だと吉野(樹選手・平29政経卒・現トヨタ車体)が上から打ち込んでくれてたんですけど、今年はそういった選手がいない。だからチーム全員で点を取りに行けなきゃいけないので、選手全員がもっと強気でいってもらえればいいかなと思います。(点差が広がらない)前の三試合も取って取られての展開で、今回もそうでした。後半ラスト10分で離せればいいと思っていたんですけど、追い付けなくて。(中川のオフェンス)前の試合は宮崎がある程度決めてくれてたんですけど、中川は元々上から打ち込めるプレイヤーなので、今日は中川でいこうと決めてました。上からのシュートはいいものがあったんですけど、カットインだったり抜けた後が甘かった。そこは本人もわかってると思うので、練習からもっと意識させていきたいです。(次は東海)東海、日体って連戦になるから、今日の負けでチームが悪い雰囲気にならないようにしていきたいです。選手たちも前向いて、今日のことを反省して、やることやれば勝てると思います。2回しか練習はできないんですけど、しっかりやること確認して準備していきたいと思います」
中川
「最初のディフェンスはみんな足動いてて、でもオフェンスでだめになった時にディフェンスの足も止まってしまった。オフェンスがだめだった時のディフェンスだとか、ディフェンスから1本っていう流れが作れなかったのが敗因。もっと中で声掛けれたらなと思いました。オフェンスとディフェンスどちらかの流れが悪くなった時に、もう片方も悪くなってしまって、詰めが甘かったかなと思います。(サイドのマークが厳しかった)明治は両サイドの得点とか、ディフェンスから速攻で点数を取るチームで。両サイドの先輩がいつも決めてくれていたので、ディフェンスが厚くなるのはわかっていたんですけど。そうなった時に上の3人がどうゲームをコントロールしていくかが大事なのかなと思いました。(活躍)今日はスタートからオフェンスでも出させてもらって、最初から思い切りプレーして、前を狙う意識を持ってやりました。(手応え)ディフェンスを寄せて離して、自分が点を決めれたりいい場面の時はありました。でも中盤で熱くなって周りを生かせなかったり、単発になったとこもあるので、そういうところは直していきたいです。(チームの課題)先週国士舘に勝って、そこで1回ほっとしちゃったところがありました。やっぱり次の試合までにしっかり修正して、今日の反省を生かしていけたらいいなと思います」
山田
「(試合を振り返って)今日の試合は、練習から相手のフォーメーションとかをビデオで確認してその対策として色々やっていて、それはしっかり前半からディフェンスではできていました。守っている自分たちからしたらすごいやりやすくて、ディフェンスからリズムが作れることができて、前半は1点勝ち越せて。それでも決めなければいけないシュートを何本も外してしまって、もうちょっとあと2.3点離せた部分もあったと思います。後半それが決めきれればいいかなと思ってて。後半もディフェンスは変わらずリズムよくできていたんですけど、なかなかそれがオフェンスに生きなくて。後半の終わりごろはオフェンスのミスをディフェンスに引きずってしまって。それが続いて自分たちのリズムになかなかいけなかったです。最後離されて焦っていろいろミスとかも出てきてしまいああいう結果になったんだと思います。(ペナルティを止められた)ペナルティはやはり試合の流れとかを絶対に変えられる部分があると思います。前半はキーパーが止めてくれて、それはよかったんですけど、ペナルティにさせてはいけなかったなと思います。ペナルティにさせることで相手も少し乗ってきてしまうので、そこはディフェンスのミスでもあったかな。キーパーがカバーしてくれたのでよかったです。後半の7mは1本外してもいいと思うんですけど、2本連続で外すのは相手を流れにのてしまったかなと思います。それで相手のキーパーも当たってると思ってしまうので、どうしても強気にキーピングできるようになるので。その部分で少し受け身になってしまった部分もペナルティを外してからはあったので、ペナルティは思いっきり打ってくれれば入ると思うので、そこは頑張ってほしかったです」
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