4-2で法大に勝利 決勝進出決定/関東大学選手権

 タイトな試合をものにした。準決勝の相手は準々決勝で格上の東洋大を破った法大。勢いのあるチームなだけに決して油断のできない試合となった。第2ピリオドではミスから2失点してしまい、悪い流れに。攻めが続くもなかなか点数に結びつかず1点ビハインドの試合が続いた。しかし最終的には第3ピリオド後半のFW高橋瞬(政経3=白樺学園)の4点目のシュートで2点差に開き、勝利をつかんだ。この結果次週の決勝戦進出が決まり、またも中大との優勝争いとなる。

 苦しい中でも確実に得点を決めた。立ち上がりは良くなく第1ピリオドを1得点で終えるが、第2ピリオド開始27秒にDF梅村宏輔(政経3=北海道清水)、11分2秒には高橋が得点し一時は3点差に。このまま差をつけて試合が進むかと思われたが、甘くはなかった。第2ピリオド14分、FW松本昂大(商3=北海道清水)のパスミスから相手にパックを渡してしまうとそのままゴールにもっていかれ失点。その直後にもう1失点し一気に1点差に。本来のスピードも見られず苦しい状況が見られた。そんな中勝利を確実にしたのは第3ピリオド残り6分での高橋のシュート。松本からパスを受けると、ゴール右から技ありの完璧なシュートを決めた。「あのように追加点を取って勝てたのは大きな収穫」(DF大場大主将・政経4=苫小牧工)。苦しい中でも要所で決められる決定力が勝利を導いた。
 
 再び中大との王者争いだ。6年連続同カードで臨む決勝戦だが、この大会では2年連続優勝から遠ざかっている。「ここまできたら、優勝するしかない」(大場)。注目は明大の最大の武器である第1セット。「一つ目がどれだけ入れられるかが大切」(間中朗監督)と第1セットでの得点力が勝利のカギを握る。インカレでは公式戦で5大会ぶりの優勝を遂げ、勝利の感覚を取り戻した明大。明大らしい攻めのホッケーで再び王座に上り詰める。

[相澤日向]

試合後のコメント
間中監督

「いい感じでうちも仕上がっていて、2ピリの途中まではいい感じでいっていたんですけど、失敗しちゃいけない選手がミスしてそれから失点してチーム全体として流れが悪くなって自分のチームのミスからいい流れではなくなりました。2ピリ終わった後は少し強めに自分らのミスで失点してるということと、こういうことやってたら決勝いっても勝てないということを伝えました。去年優勝した時と同じでしっかり走るっていうことと、ミスが少ないホッケーを心掛けています。うちの一番強い攻撃力で相手のゾーンで並ぶプレーするっていうのが失点しない一番の方法になるので、向こうのゾーンで長くプレーできるように。DFゾーンはシンプルに出るっていうことを言い続けています。FWもただ攻めるだけじゃなくしっかり守りもやるっていうのもやってきてます。(壬生が第4セットへ)まだ1年生で難しいところもあったので徐々に使っていければなと思います。動きはいいと思うので、ミスしないように心掛けることだけやろうかなと思います。(磯部の長いパス)彼はすごいそういう練習をやっているので、もう一人DFがいるという感じなのですごく助かります。やっぱりうちの1つ目が他のチームより強いので、そのオフェンス陣がまだ全然取れてないと思うんですよ。スコアリングチャンスは一番多くて点数取れてないので、うちの一つ目のFW陣がどれだけ取れるかどうかだと思います。チャンスとかスコアリング作るのは多かったのでそこを決めきれないとこういう試合になってしまいます。一つ目がやっぱりキーになると思います。昨年のインカレみたくやってくれれば。二つ目も強いんですけど、一年生が入ってくるので爆発的とか完成度としては一つ目の方が上なので、その一つ目がどれだけ入れられるかが大切になってきます。(4年生が抜けて)相木みたいに声を出す人がいなくなったんで、静かになって気持ちよくプレーしてますよ(笑)。雰囲気は変わらずいいです。(大場主将)練習も今のところは問題なく、一生懸命やってくれてます」
大場
「タイトなゲームは予想されてましたが、その通りになりました。その中でも勝ち越せたのは大きな勝利です。(第2ピリオドで2得点された時)一回沈んでしまって、あのままだと同点になってもおかしくなったですけど、そこは我慢のホッケーをして2得点に抑えました。第3ピリオドでリセットしてあのように追加点を取って勝てたのは大きな収穫でした。(主将として何かしたか)相手もフィジカルに結構来ていたので、うちの選手もフラストレーションが溜まっていた状態でしたが、そう言うのを構わず自分たちのホッケーをして最後まで走りきったホッケーをしようってことになったのでそれが生かされた第3ピリオドになったかなと思います。(法大の位置づけ)」準々決勝で東洋大倒してますし、4強入りして来た部分では侮ってはいけないチームですし、要注意してました。(主将としての理想像)後輩がのびのびやって、先輩が後輩を引っ張り、追い越せ、追いつけできるチームになればいなとそういうチーム作りを心掛けていますね。(工夫などは)どうしても、大会最中の練習とかはピリピリしてしまうので、上級生があまりピリピリしないようにしようとか話し合ったり、下が上を食ってやるって勢いでやってこいと伝えてます。(チームの雰囲気)去年と色が違って、ある一定の人がチームを盛り上げてそれに続くって感じではないので全体が盛り上げる雰囲気を作ってくれれば楽しく強いチームになると思うので声かけをして自分が第一として声を出して行くということを心掛けています。(来週に向けて)ここまで来たら、優勝するしかないです。勝つ雰囲気っていうのがあると思うのでそれを大切にします。それを大切にしつつ、どんな状況になっても下を向かず上を向いて前を向いて果敢にチャレンジして、勝利をもぎ取りたいと思います」
桂川
「(法大)東洋に勝ってたので、勢いに乗ってるなと思って1ピリからしとめる感じでいきたかったんですけど案の定出だし悪くて、1ピリも1ー0で終わったんですけど、なんとも言えない感じです。練習試合では大差で勝ったんですけど本番の試合になるとちゃんとしてくるというか、ガツガツチェックもくるしスピードもあるし去年とは違う感じの法政でした。トーナメントとなると勝たないといけない状況でピリ1点差という状況になって、そういう面では練習試合と試合の違いが見えました。(2点入れられて)焦りはなかったです。(大場)大は真面目です。かなり。言われたことをきっちりやるっていう感じです。氷上の上ではみんなを盛り上げようっていう意識が去年より強くなっています。4年生としてベンチの声だったりを心掛けてやっています。攻撃がメインのチームなので、守りというよりは攻撃を意識してやっています。攻めの明治です。毎回中央と決勝で当たるんですけど、今年のインカレみたいな引かないプレーでずっといけば勝てると思うんでガツガツした感じでいきたいです」