リーグ5戦目 順大にストレートで快勝!/春季関東大学1部リーグ戦

2017.04.23
リーグ5戦目 順大にストレートで快勝!/春季関東大学1部リーグ戦
 待ちに待った初勝利だ。リーグ5戦目の相手は、明大と実力の拮抗(きっこう)するライバル・順大。今試合はセッターに上林直澄(法1=東亜学園)を起用して臨んだ。第1セット、立ち上がりから順調に得点し、常にリードを保つなど完全に流れをものにし順大を圧倒。第2セットを25─10と大きく突き放し取得すると、続く第3セットも勢いを落とさずに取りきった。結果3─0で、リーグ初白星を挙げた。

<スターティングメンバ―>(ローテーション順)
WS頼金大夢(法4=東福岡)、MB矢澤宗之(政経3=創造学園)、S上林、WS加藤寛樹主将(政経4=創造学園)、MB松田海飛(文1=愛工大名電)、WS池田颯太(営1=創造学園)、Li小川智大(政経3=川崎橘)

 最高のスタートを切った。第1セット、出だしからセンター、サイドともに噛み合った攻撃で続々と得点していく。17─10、上林がツーアタックを決め、また全日本インカレのケガから復帰した頼金がレフトから加点し先に20点の大台に乗る。「みんな落ち着いていた」(加藤)と、浮き球をネット際で押し込む、またフェイントで仕掛けるなど要所での得点率の高さも光り、25─19でこのセットを取得した。
 攻撃、守備ともにさえた。続く第2セットも勢いは衰えず。昨年度から長く課題であったブロックも今試合は機能。「こっちからはミスを出さずにいけた」(矢澤)。ミスによる失点の少なさも勝利のカギとなった。9─5、相手のスキを突いた返球で頼金が得点。続いて松田がサービスエースを取得するなど流れは完全に明大に傾いた。12─6の局面、攻撃の要である加藤がレフトから強烈なスパイクを決める。そこから後続のスパイカーたちが一気に5連続得点するなどし、最終的には25─10と大きく突き放してこのセットを勝ち取る。
 「25点まで休むことなく攻め続けた」(上林)。続く第3セットも、順大にスキを与えることなく25─15で危なげなく取得。結果は3─0でストレートで勝利した。

 待ち望んだ初勝利だ。リーグ開幕から4連敗と苦しい状況だったが、今試合は落ちた雰囲気を打破する快勝となった。「この勢いを明日も続けたい」(上林)。明日の対戦校は日体大だ。勝利の波に乗ることができるか。残り6戦、選手たちの奮闘に期待だ。

[杉江夏海]

選手コメント
加藤

「(今日全体を振り返って)セッターをころころ変えて、一人ひとり不安要素も少なからずあったと思うんですけど、そういうのが一切出なかった試合だなと思います。ほんとに(今回初出場の)上林自身も、自信をもってやってくれましたし、安定して使っていきたいなとも考えています。(チャンスをしっかりものにしていたが)みんないい意味で開き直っていたなというのがあります。相手のほうが焦ってバタバタしていたので、それよりは落ち着いてできたかなと。結構ワンタッチボールとかもいつもだったら、先週とか先々週だったら外、どっかに飛んで行ってたボールが今回はポイントになっていたし、そういうところで流れをずっとキープできてたかなと思います。(メンバーの調子は)センター線はめちゃめちゃいいという訳ではなかったんですけど、雰囲気も良かったしなにせよまあ勝ち点というか白星がついたので、みんな自信もついたと思います。(明日の日体大に向けて)日体も、今日と同じく自分たちがミスを出さなければ嫌だなと思うチームだと思うので、ミスしないようにしないようにするんじゃなくて、自分たちがベストプレーをしたうえでミスがない、というようにしたいです」

矢澤
「(今日全体を振り返って)全体的にレシーバーがブレイクで上げてくれてたんで、こっちからミスを出さずに、相手がミスを出してくれたっていうところが、全体を見ていて勝てた要因かなと思います。今まではけっこう競った展開で自分たちがミス出して、後半やっぱり相手にリードされて負けるっていう展開があったんですけど、今回は頼金さんとか加藤さんとか拾ってくれて、レシーブが落ちてなかったというか我慢できてたかなと思います。自分はそんなにコンディションは良くなかったです。アップの時からもう全然打ててなくて、不安しかなかったんですけど、後ろに佐伯さんがいてくれるのでとりあえずがむしゃらにやってみようって気持ちでいました。(今回はセッターが上林だったが)あいつはキャリアがある分、けっこうトスで相手ブロック振ってくれるのでこっちもやりやすかったです。(明日の日体大戦にむけて)今日ようやく1勝を挙げられたので、こっから後半も勝ち切れるように頑張りたい」

上林
「(今日全体を振り返って)順天は雰囲気が独特で、それに飲まれてしまうと負けてしまうので、最初からとばしていこうということをみんなで目標にしていました。それで今日は試合内容も自分たちがリードして勝てたので、良かったと思います。25点まで休むことなく攻め続けるというか、声出すのもそうですし、相手がミスしてきたなっていうところを攻めて、隙を突くという姿勢で臨みました。4連敗して、流れを変えたいというか雰囲気を変えるという目的で自分は入ったと思っています。(自身の調子は)体育館が始めてやったところで、環境的にやりにくいなって思いました。今日はデビュー戦でスタメンで入ったので、最初は縮こまっていました。今日はライト側のトスが合わなくて、いつもはライトの池田とは合ってるんですけど、今日は合わなくて、それでクイックやレフトが打ち切ってくれました。それで自分が調子崩さないで最後まで上げられたかなと思います。(大学での方針は)強気の姿勢で。そこがないと、普通に他のセッターもいるじゃないですか。明治は上に2人いるし、みんなと一緒は嫌なんで、攻めの気持ちは忘れずにいきます。(明日は)セッターは2年の鈴木(浩大=山形中央)とライト線は米山でやるみたいです。相手によってメンバーは結構変わります。(明日の日体大戦に向けて)やっと1勝したんで、その流れに乗って、どのチームも勢いがあると強いんで、この勢いを明日も続けたいです。今結構順位は下の方なんで、こっから上げていくっていう気持ちで全力でやっていきたいです」