
男子50m自由形で川﨑が表彰台を逃す/日本選手権
あと一歩及ばなかった。昨年から急成長を遂げる川﨑が得意の50m自由形に出場し、予選を22秒58の4位で突破。初めての日本選手権決勝で狙うは「3位以内目標でタイムは22秒22」。決勝にはリオデジャネイロ五輪の同種目出場者の塩浦、中村(ともにイトマン東進)とそうそうたるメンバーが出場となった。スタートで少し出遅れるも後半に追い上げを見せる。だがゴールタッチし掲示板に表示されたのは22秒59の5位の文字。表彰台にも目標としていたインターナショナルCのタイム22秒22にも届かなかった。
大会直前になった調子を維持できなくなったことが敗因となった。待ち遠しかった日本選手権は「ただの実力不足」と無念の結果に。それでも冬場にはトップレベルの選手が参加する自由形合宿に参加し海外でのレース経験も積んだ。その成果として調子の悪い中でも自己ベストの22秒33に近いタイムを予選と決勝で出す安定感を得た。次にはジャパンオープン、そして川﨑にとって最後のインカレが待ち受けている。今回50m自由形決勝に出場した大学生は川﨑と中尾(岡山大)のみ。その中尾は今回3位で表彰台に上った。インカレでは「あいつをぶっ倒して優勝したい」とすでに前を向き、ラストイヤーへの気合いは十分だ。
今大会では明大から個人種目で世界選手権に進む者は現れなかったが、4人が銅メダル獲得という結果を残した。また100m、200m自由形で3位だった松元克央(政経3=千葉商科大付)は世界選手権400mフリーリレー、800mフリーリレーの代表が射程圏内。その一方で、自由形で上位入賞が期待された吉田冬優(政経2=淑徳巣鴨)、丸山徹(営4=春日部共栄)や、2年前の同大会で100mバタフライ準優勝だった細田梨乃(情コミ4=湘南工大付)らは調子を合わせられなかった。特に女子勢は振るわない結果が多かったが、ルーキー・湯原利佳(政経1=渋谷幕張)が200m背泳ぎで決勝に進出を果たし、女子を引っ張っていく存在となりそうだ。また今大会で17人が自己ベストを更新。そのうち10人が寮生という今後への期待が持てる結果で、4日間続いた今大会が幕を閉じることとなった。
[村田萌衣子]
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