(16)ルーキー特集 走り勝つホッケーで勝利を呼び込む 柴田翔哉

2017.04.15
 新たな歴史をつくる。創部93年の歴史を誇る明大ホッケー部はインカレ優勝12回の実績を持つ古豪である。1987年以降全国大会での優勝から遠ざかっており、昨季はインカレ初戦敗退と屈辱のシーズンを過ごした。今季は川村敬亮(政経4=今市)を主将とし、古豪復活に向け『超攻撃型』を合言葉にチームを変革する。本特集は挑戦を続けるホッケー部の活動に迫っていく。
 今年も7人の期待のホープが加わった。いよいよ翌日に迫った春季リーグでの活躍も楽しみだ。今回はそんなルーキーたちを一人ずつ取り上げる。
 
 誰にも負けない運動量でゴールを奪う。柴田翔哉(法1=石動)は敵陣を走り回る豊富な運動量を武器とするFW。宮田知監督が目指す「超攻撃型」のチームづくりには、新たな選択肢の一つとして可能性を広げるプレーヤーだ。「良いプレーをして先輩を越したい」と気合も十分。得点力不足に悩む明大ホッケー部に新たな可能性を生む。

 FWの魅力に心を奪われた。柴田がホッケーに出会ったのは小学5年次。それまでは地元のサッカーチームでGKを務めていたが、中学進学と共にサッカーをやめ、ホッケーの道へと歩みを進めた。「自分もシュートを決めたい」。サッカー少年時代、GKを務めてきた柴田は点を決めるFWというポジションに強い憧れを抱いていた。そのため、ホッケーで志望してきたポジションは一貫してFW。自分自身の手で点を決めることに強いこだわりを持っている。そんな柴田がFWとして大切だと考えるのは得点への貪欲さ。「いかに自分が点を決めてやると思えるかが重要」。ひたむきなゴールへの思いが、チームを勝利へと導く。
 高校時代の悔しさがさらなる成長をもたらす。富山県代表として出場した昨年度の国体。結果は、決勝戦で岐阜県代表に1―2で敗れ、惜しくも準優勝に終わった。「自分たちの意識次第でもっと良い結果にもなれたなと思う」。何度もPC(ペナルティコーナー)のチャンスをつくったものの、奪えたゴールはわずかに一つ。大舞台で結果を残すことができなかったことに大きな後悔を残している。

 新たな舞台で飛躍を誓う。「3、4年生ではレギュラーとして試合に出場して活躍したい」。見据えるのは上級生となり、チームを背負って戦う自分の姿。そのためにも、この1年間は先輩の背中を見て、多くのことを学びたい。「スピードに乗って、サッと点を決めてくるところがすごい」と、目標とする選手は現在チーム一の得点源として活躍する平井一樹(文3=天理)。持ち前の運動量に速さを身に付け、さらなる得点力アップを目指す。

◆柴田 翔哉 しばた しょうや 法1 石動高出 170㎝・56kg ポジションはFW 背番号28

[藤田幸大]