
王座進出へ 女子は連勝で視界良好、男子は連敗で暗雲/関東学生1部リーグ戦
[男子]
王座が遠のく敗北となった。今回勝利しなければ王座出場が難しくなる一戦だったが、強豪慶大を崩せず敗戦。目標達成へ暗雲が立ち込める結果となってしまった。仲間を信じ、残り試合は勝利を収めたい。次週の専大戦に向け、最後まで明大らしいプレーを貫き通す。
大接戦となった先週の学習院大戦から一週間。王座出場のためには負けが許されない一戦となった。窮地に立たされたチームだったが「一人一人が100%の力を出せなかった」と本領発揮ならず。特に力の差を感じたという50mでは48点のリードを奪われた。先週に引き続きチームメートからの声掛けや応援に後押しされ、雰囲気の良い中射線に立ったが不完全燃焼に終わった。
誰よりも悔しそうな表情を浮かべた。3年生として挑んだ今大会、米谷洋祐(商3=県立座間)はテーマをもって臨んでいる。「来年のためにも先輩を超える」。今試合でも明大のトップは千葉祥平(法4=鎌倉)、牧口和樹(政経4=明大中野)と4年生。実力のある代の裏に隠れてしまうことが多かった。そんな中で「自分たち3年のプレーで4年生にいい緊張感を与えたい」(米谷)。主将も期待する時期エースはチームを引っ張る存在に成長してみせる。
リーグ戦はあと3試合が控える。「自分が引っ張って明大らしいプレーをやり遂げる」と牧口主将は前だけを向いている。次戦は同格の専大。初勝利を挙げここから勢いに乗る。
[女子]
危なげなくリーグ開幕2連勝を果たした。フォース(出場する8人の中で点数としてカウントされる上位4人)入りを果たしたのは菊地遥女子リーダー(理工4=春日部共栄)、濱田真未(政経3=県立星稜)、溝口美里(法3=都立日野台)、太田葉月(政経2=明大明治)。初戦とフォース入りメンバーは変わらないものの「5番目、6番目の選手も高い点数を出していてすごい選手層が厚くなったと感じる」(濱田)と選手全員でつかみ取った勝利だ。
チームトップに迫る活躍を見せた。635点を獲得し、菊地女子リーダーに次いでチーム2番目の成績を残した溝口。昨年度はリーグ戦5試合のうち出場したのは2試合のみと、主力としての活躍はできなかった。「今年は5戦全部出ることを目標に日々の練習をしてきた」(溝口)。その言葉以上の活躍を見せ、2試合連続でフォース入り。主力としてチームを勝利へ導いている。次戦法大戦も「気合を入れて点数を出していきたい」と貪欲な姿勢を見せる。成長を遂げた溝口の活躍から目が離せない。
次戦はとうとう法大戦を迎える。昨年度1部リーグ4位の明大にとって、5位であった法大は何としてもたたいておきたい相手だ。「1番のヤマ場だと思っている」(菊地)。無傷の3連勝で王座進出に弾みをつける。
[鈴木貴裕・藤田幸大]
試合後のコメント
菊地
「終始いい雰囲気で、初戦のような素晴らしい試合ができてよかったと思います。目標の640点にはあと3点届かなかったんですけど、あまり感覚がよくない中では最善を尽くせたかなと思っています。リーグ2戦目だったんですけど、緊張はめちゃくちゃしました。50mはその緊張が解けずに少し良くなかったです。でも30mは吹っ切れました。50mで思ったような点数が出なかったので30mで出すしかないといことで気楽に射てました。(フォース入りについて)2試合連続でフォース入りした選手は同じなんですけど、5番目の宮本は600点台に乗ったり乗らなかったりと、チームを支えてくれていますし、全体的に550点は超えていたので、層は厚いと思っています。(次戦について)法大戦は1番のヤマ場だと思っているので、今日みたいな雰囲気で楽しく射てたらと思います」
濱田
「先週の試合より、全然コンディションが良かったんですけど、どうしても気負ってしまうところがあって思うように射てませんでした。時間に余裕がなかったりと反省点が多い試合だったかなと思います。先週よりかは緊張はしなかったです。でも最初の方はやはり緊張してしまって思うように射てないこともありました。一つ一つポイントを思い出して自分の思うような射ができてきたら少しずつ緊張を和らいでいきました。1エンド目でMってしまったんですけど、後半は巻き返すことができて先週よりいい点が射ててよかったです。(フォース入りについて)フォースに入った選手は先週と同じなんですけど、去年より5番目、6番目の選手も高い点数を出していてすごい選手層が厚くなったなと感じます。今日の試合も4人の誰かが爆発的にポイントを取るというより均等にみんなでいい点数を出していたので選手層の暑さを実感して、チームとしていい感じになってきたなと嬉しく思います。(次戦に向けて)法大戦はヤマ場の試合だと思っています。よく法政とは練習試合をしているので、よく知っている相手だからこそ緊張もしてしまうと思うんですけど、相手を気にせず自分の射をして勝ちたいと思います」
溝口
「自分の目標としていた点には届かなかったんですけど、試合で出そうと思っていた点数は出たのでよかったかなと思います。(もう少しでチームトップの成績でしたが)50mで距離賞をもらえたんですけど、30mが弱くてそこで点数がもっと出せたらと思いました。もう少し練習が必要だと感じました。拓大が今日の試合からスポーツ推薦を出してくるということで、どのくらい点数を出してくるのか読めない中での試合だったので、緊張はしました。前日の練習で当たりすぎてしまって、当たる運を前日に使い切ってしまったのではないかと昨日は逆に不安になりました。昨日ほどではなかったんですけど、いい点数が出てよかったです。(次戦について)私の中では拓大戦がヤマ場だと思っていたので。それでも法大も気の抜けない相手なので、今日みたいに気合を入れて点数を出していきたいと思います」
太田
「やっぱり緊張していて自分で焦っているところもあったんですけど、先輩の声とか聞いて緊張がほぐれました。後半の30mは自信がなくなってしまったんですけど、先輩の声掛けで元気出たのでそれはよかったなと思います。30mは自分的には当たっていなかったと思います。一本一本を大切にということを意識して点数は考えないようにしてやりました。今日は自分に自信がなくなってしまっていたので、次は練習をいっぱいして自信を持って射てるようにしたいです。(2戦連続でフォース入りについて)本当にうれしいです。次も入りたいという気持ちで頑張っていきます。(次戦について)次戦からは時間に追われずに一本一本自信を持って射っていけるように練習から時間ギリギリでも射てるようにしっかり練習していきたいです」
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