リーグ初戦は男女で明暗分かれる 女子は快勝も男子は惜敗/関東学生1部リーグ戦

2017.03.27
 アーチェリー部の今季リーグ戦がついに開幕した。悪天候の中、男子は学習院大、女子は専大との一戦に臨んだ。男子は学習院大相手に11点届かず惜しくも敗戦。女子は実力を見せつけ、専大に快勝を果たした。明暗分かれることとなったリーグ戦初戦。男子は次戦でのリーグ戦初勝利、女子は好調をキープし連勝を目指す。

[男子]
 悔し涙の出だしとなった。王座出場のためには絶対に落とせない一戦。50m競技が終わった時点で学習院大との差は8点。一射の集中力が明暗を分ける状況となり緊張感が漂った。30mが始まると両者は白熱した攻撃を繰り広げる。明大は安定感抜群の千葉祥平(法3=鎌倉)を中心に高得点をマークし勝負は最終エンドまでもつれ込んだ。「撃っている8人だけでなく38人で戦っていこう」(牧口和樹主将・政経3=明大中野)と普段は最終エンド前にしか行わないという円陣を各エンドごと行った。「今までで一番の雰囲気」(千葉)に包まれる中、射線に立った選手だけでなくチーム一丸となって戦う明大らしさを発揮した。しかし勝利まで11点、あと一歩が届かなかった。試合後、主将の目から悔し涙があふれた。

 目標達成へ厳しい始まりとなったが、リーグ戦はまだ始まったばかり。次戦の強豪慶大を攻略し勢いに乗りたい。「より一層気を引き締めて明大らしい点数を追い求めていく」(千葉)。持ち前の団結力は必ず勝利へと結びつくだろう。

[女子]
 チーム力を見せつけ、リーグ初戦を勝利で飾った。「明治らしい雰囲気で、応援にすごい力をもらえた」と濱田真未(政経2=県立星稜)。選手の頑張りに応援の力が加わり、最高の雰囲気で試合を進めた。フォース(出場する8人の中で点数としてカウントされる上位4人)入りを果たしたのは菊地遥女子リーダー(理工3=春日部共栄)、濱田、溝口美里(法2=都立日野台)、太田葉月(政経1=明大明治)。学年ごとにバランスよくフォース入りを果たし、選手層の厚さを示した。

 期待の新2年生が早くも結果を残した。フォース入りを果たした太田は今試合が初の斜線入り。それでも「楽しくできた」(太田)と、合計617点を記録し菊地、濱田といった昨年からの主力メンバーに次ぐチーム3番目の成績を残した。初めてのリーグ戦を終え「応援の雰囲気も良くて、選手として出られていることがすごい嬉しい」と太田。次戦では今試合で悔いの残った30mでさらなる点数を出し、チームへの貢献を目指す。

 次戦もチーム一丸で勝利を目指す。一週間後に控える次戦は拓大との一戦。格下相手だが、油断は禁物だ。「今日のような素晴らしい試合ができればきっと勝ちはついてくる」(菊地)。万全の態勢で連勝を目指す。

[鈴木貴裕・藤田幸大]

試合後のコメント
牧口

「ただただ悔しいです。自分の普段の力が出せなくて、最後の一本しっかり撃てませんでした。撃てていれば勝てました。自分が撃ち終わった瞬間は何も考えられなくて、だんだん悔しい思いがこみ上げてきて最初は(涙を)抑えられたのですが、向こうが撃ち終わって試合が決まった瞬間我慢できませんでした。50m終わった時には8点差で巻き返せるところにいたので、自分でも30mで当てる自信もありました。みんなも当ててくれるという確信もあったので、最後まで強気で全員で戦っていこうという意気込みでした。30mはチームもいい雰囲気作れていて、点差をつけられても次勝ってという繰り返しでした。他の部員は雰囲気づくりや応援も頑張ってくれて、今までで一番の雰囲気でプレーできました。自分も最後の3本中の2本打ち終わった時に勝てると思って、気が緩んだわけではないですが最後的外れな結果になってしまいました。そういった競った試合だからこそ強さが試されるのですが自分には全然無かったです。(試合終盤にはエンド開始の度に円陣を組んでいましたが)普段はやらないのですが、いい点差で、一回で巻き返せる位置にいたので、最後まで気持ちを強く持つために組みました。最後まで全員で声を出して、笑って、撃っている8人だけでなく38人で戦っていこうと話しました。今日の試合はこれ以上ないいい雰囲気だったので維持して、さらにいいチームにしていきたいです」

千葉
「寒い中、選手も応援もよく頑張っていました。楽しくできました。固くなってしまうメンバーを自分の元気からいかにリラックスさせるかを考えていて、かつ点数でも引っ張っていけるようにしました。今日もあと一歩、二歩が足りなかったので残りの4週間レベルアップしていきたいです。650点を絶対に下回らないと決めていて、寒い中652点という数字を出せたことは合格点です。寒くてモチベーションも下がりがちですが、応援の人たちが生姜湯を作ってくれたりして、しっかり支えてもらいました。今までで一番の雰囲気でした上級生が主とならなければならないですが、やはり下級生に支えられています。来週は強い相手なのでより一層気を引き締めて明大らしい点数を追い求めていきたいです。自分は点数を出すだけです」

田村亮祐(文1=翔陽)
「雰囲気のいい中で明大の良さが出て応援の人も選手も一体となって試合に挑めました。なので緊張せず、楽しく挑めました。ずっと前からエイト入るつもりでいたのでメンバーに選ばれた時は来たなと思いました。先輩たちを越えてシックスにも入るつもりでいたので。50mも30mも当たっていたので目標である640点に乗りたかったですが、最後のエンドで崩してしまったのは悔しかったです。だけど試合新記録なので満足はしています。昨日の練習は良くなかったですが、それにしては試合で緊張せずにプレーできました。初のリーグ戦ということで先輩方には楽しんでやって来いという言葉をいただきました。試合中は気楽に撃って先輩たちに食らいつくことだけを考えました。入部した時からリーグに出ることを目標にしていて、牧口先輩にも『一緒にやりたい』と言われたことが刺激となって大学から始めたのですがここまで成長できたと思います。慶大戦まで調子下げないことが第一ですが、下がっても今日みたいに試合になればやれることが分かったので、焦らずに練習していきたいです」

菊地
「終始いい雰囲気で、笑顔が絶えず明治らしい試合ができたと思います。個人的な点数としては、目標が640点で結果が639点と目標達成はできなかったんですけど、普段は目標のマイナス20点くらいになってしまうので少しは有言実行ができたかなと思います。リーグ戦初戦ということで、会場に来るまではすごく緊張していたんですけど、試合中は周りを見たらチームメイトがいて、みんなついてきてくれたので、特に緊張することもありませんでした。(チームの雰囲気)すごくいいと思います。強化練で点数がすごく伸びたりして、自分がエイトに入れるかもしれないと各々が高いモチベーションで調整してこれましたし、一緒に頑張ってきた仲間が試合に出るということで応援もやってくれて、とてもいいです。(次戦について)今日のような素晴らしい試合ができればきっと勝ちはついてくると思うので、いいイメージで射っていきたいです」

濱田
「ホッとしたという感じです。強化練が始まってから600点も出ない日々が続いてしまったことで自分なりに悩んでいた時期があって、3月の初めの方も全然点数が取れず1人で焦っていました。去年はなんとなくで当たっていたんですけど、今年はそれでは駄目だと思って、当てにいこうといろいろ考えてやっていました。今日も緊張と不安だらけの中、臨んだ試合だったので、満足はしていないですけどホッとしました。リーグ戦初戦ということでとても緊張していて、金曜日は1時間くらいしか眠れませんでした。おかげで昨日はよく眠れました。(雨や寒さの影響)寒さだけは苦手で、それが原因で点数が出ないのはとても悔しいと思ったのでカイロ5個使って対策してきました。(チームの雰囲気)秋とかは応援などが上手くいかず、チームでもめて雰囲気が良くない時もあったんですけど、強化練中に応援も練習してすごいいい雰囲気が作れていると思います。明治らしい雰囲気で私も応援にすごい力をもらえて、すごいいい雰囲気でした。(次戦について)緊張はするものだと分かっているので、その緊張を生かして丁寧に射って、チームの勝利に貢献したいと思います」

溝口
「昨日の練習で全然当たらなくて、いろんな人に励まされて臨んだ今日の試合だったので割と頑張れた方ではないかなと思います。リーグ戦初戦の緊張はありました。今まで試合で緊張することはそんなに無かったんですけど今年のリーグ戦はすごく緊張していました。(リーグ戦に向けての準備)去年はリーグ戦5戦のうち2戦しか出れなかったので、今年は5戦全部出ることを目標にしてきました。試合でしっかりと点数を出すことを意識して日々の練習をしてきました。(チームの雰囲気)1年通してこのリーグ戦に向けて準備してきました。雰囲気悪くて、ちょっと大丈夫かなという時期もあったんですけどリーグ戦に向けてだんだん良くなってきていて、今日の試合を通してさらに良くなったなと思います。(次戦について)今日、1回的を外してしまったので、次戦はそういうことがないように一射一射丁寧に自信を持って射てるように、しっかり自分の準備をしたいです」

太田
「すごい寒かったんですけど、楽しくできたことが1番良かったと思います。30mは緊張したんですけど、1回失敗したのでそこからは強気にいこうと頑張りました。寒さはあったんですけど、ランニングをしてほぐれたのでそこまで気にはならなかったです。(初めてのリーグ戦について)すごい楽しかったです。応援の雰囲気も良くて、選手として出られていることがすごい嬉しくて、これからも頑張りたいなと思いました。絶対に誰かが自分の射に反応してくれるのですごく嬉しくて、外しても慰めてくれる人がいてとてもやりやすかったです。(次戦について)30mの最初から自信を持って射てるように練習頑張ります」

関連記事

RELATED ENTRIES