(終)2016/2017シーズン総括 タイムランキング発表 記者の目
エースの不在
流れを変える存在がいなかった。15位以内の選手にポイントを与える現制度で明大が個人で取った最高順位は9位。15位以内に入った選手は昨年より一人増えた4人だった。だが、昨年との大きな違いは流れを変える”絶対的エース”と呼ばれる存在がいないこと。「本来は廉に期待していた」(鈴木惠一監督)と昨年のインカレで26ポイントを稼いだ2年生が”エース”のはずだった。しかし、久保は夏場の練習不足の影響もあり本調子とはいかなかった。6位の信大には一戸、7位の山梨学大には大林とそれぞれ表彰台を取れる”エース”の存在があり、その存在が選手個人のレベルには差がない三校の最大の差になってしまったのは間違いないだろう。
短中距離不足
スピード部門の最も深刻なのが短中距離不足だ。インカレで1500mまでの距離でポイント圏内に入れたのは渡邊の500m9位のみ。タイムランキングから見ても他校の1000mと1500mの選手が力を大きく伸ばしたのに対して、明大の短中距離部門の選手の伸びは小さすぎた。部門総合で優勝するためには2年連続で中距離のポイント0は避けなければならない。
渡邊政権2年目の目標は部門優勝。一番の強みは全日本距離別選手権の出場権を現役部員4人が獲得し、今年のインターハイ王者も加わる長距離陣だ。今季できなかった長距離部門での大量得点と中距離での得点が優勝への必須条件になる。「強い明治をもう一度」(鈴木監督)。古豪復活へ向けてルーキー4人を加えた14人の部員で再出発する。
[スピード部門担当一同]
5月からは渡邊政権~second season~をお送りします。お楽しみに!

14人一丸となってセカンドシーズンに挑む
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