
2017 主将・女子リーダー対談
今回は、主将の牧口和樹(政経3=明大中野)、女子リーダーの菊地遥(理工3=春日部共栄)にお話をうかがった。
――昨年の6月からリーダーとなり活動期間を振り返っていかがでしたか?
牧口「リーダーになって先輩方がやっていたことをやることになって、まず難しいなと感じました。それと同時に任されたことへの期待もありました。昨年自分は選手としても出ていたのでチームの運営と自分のプレーの両立というのも難しかったです。自分が求めたいことと、他の部員がやりたいことのギャップがあってそこを埋めていくことは今でも苦労しています」
菊地「私はギャップはあまり感じませんでしたね。男子は昨年の主力でリーグに出てたメンバーが残っているのですが、女子は先輩が主力だったので抜けた穴を埋めるための技術の向上からやっていかなければならなかったので大変でした」
――男女お互いの印象はいかがですか?
菊地「男子は同期が多いのがうらやましいです。同期で決めたことがそのまま下にも雰囲気として伝わりやすいのでチームにまとまりがでます。逆に私たちは少ないので4人で決めても浸透するのに時間がかかってしまいますから」
牧口「同期が多いことは賑やかでいいことですが、自分は真逆です。多いと違う方向にいってしまうことがあって、女子の方が一体感が生まれているように感じます」
――同期のテーマは何ですか?
菊地「楽しくやることです」
牧口「やっぱり楽しくやることです!それが一番ですから」
――団体戦と個人戦の違いはどこにあるのでしょうか?
牧口「団体戦のときは自分が点を稼げば勝てると思っているので、自分のプレーでチームの気分を上げようとしています。逆に個人戦はわがままになって好き勝手やろうと思って臨んでます」
菊地「私も選手として出ていたので団体戦で点数を稼ぐことは変わらないのですが、個人戦と団体戦分けて考えてはいないです。個人戦でも周りにチームメイトがいて団体戦のように一人一人の選手が気になってしまいます。みんなの射形を見て点数の悪い子には声をかけるようにしています」
――団体戦では応援がどの大学よりも華やかな印象をうけました
菊地「応援から明治の雰囲気、形にしようと思っています。人数が多いのを活かして、歌ったり声を出して相手にプレッシャーを与えたいです」
――歌って応援する方法は伝統なのですか?
菊地「女子だけですが伝統になりつつあります。2つ上の代から取り入れて引き継いでいます」
――スポーツ推薦を取っていない明大ですが、強さの秘訣はどこですか?
牧口「スポーツ推薦を取っている学校は個々の力が強いのですが、自分たちは選手と応援両方でチームが一体となってというのが他の学校には負けないです。また未経験だからこそできることがあって、大学で習ったことをそのまま吸収して成長できます」
菊地「推薦を取っている大学は、推薦の人が点を出すので自分たちは出さなくていいという気持ちがどこかにあるのかもしれないです。だけど私たちは自分がうまくなったら試合に出れるというのもモチベーションになっていると思います。今の時期は選手全員がその気持ちを持っています」
――アーチェリーの良さはどこですか?
牧口「自分を磨けるところです。精神的に強くなれます。毎回自己ベストを求められる中でやればやるだけ好記録が出るものでもないので、耐えて努力し続け成長していきます。耐える時間が長いほど成果が出た時の喜びは大きくなるのでやりがいがあります」
菊地「全く考えたことなかったです(笑)。難しいのですが、アーチェリーは合計の点数が大事なので一回撃った点数が良くても勝てないけれど、勝つためには一瞬の集中力を大切にするところです」
――八幡山ではどのような練習をしているのですか?
牧口「試合形式の練習は定期的にやっていますが、力を入れているのは指導し合う練習です。上級生下級生関係なく教え合っています。後輩はなかなか言いづらいかもしれないのですが『どうしてそうなるのですか』という質問だけで自分を振り返るきっかけになります。その質問に答えられないと自分も分かっていない証拠なので。ただ上級生からの指導だけだとスポーツ推薦を取っていないうちでは強くなれないと思います。互いに教え合って成長することが明大のスタイルです。」
――春合宿はいかがでしたか?
牧口「合宿中風が強かったりしてコンディションが良くなかったのですが、そんな環境で練習したおかげで全員が課題を見つけられました。戻ってきてコンディションがいい中で練習すると1週間ぐらいで点数が上がる部員が増えました。春合宿中も競技のことだけを考えてひたすら撃っていました。その成果が出てきて向上心も高まっています。心技ともに鍛えられました」
菊地「毎日筋肉痛になりましたが(笑)」
――お二人自身の調子はいかがですか?
牧口「感覚もいいですし、最後のリーグなので一番自信があります。いい点数は出せます!」
菊地「言い切った(笑)。頼もしい!私も調子は悪くないので、山場である試合に標準を合わせていけば結果もついてくると思います」
――チームの目標は何ですか?
牧口「去年立てた王座出場は絶対です。今年、男子はいいブロックに入れたのでリーグで王座に行くことができる4勝することを目標にしています。特に3戦目の相手の専大は格上の相手ですがかなわない相手ではないので、自分たちのペースで相手を圧倒して勝ちます」
菊地「女子も王座を狙っています。去年のベスト8以上というのが最終目標ですが、油断できないブロックなのでまず4勝。それだけを考えています。2戦目からスポーツ推薦を取っている大学と当たるのでそこからが勝負です」
――注目の選手はいますか?
牧口「米谷洋祐(商2=県立座間)と田村亮祐(文1=翔陽)です。自分と同じくらいの点数を出しているので期待です。米谷は去年インカレのフィールドに行っていますし、このままいけば明大の中心になってくれると思います。フィールドだけでなく、どの種目でもインカレに出れる実力を持っていますし。田村は始めて1年でここまでの成績を残してくれました。これからの成長にも期待ですし、前田(悠帆・平28法卒)先輩みたいに化ける素質はあると思います」
菊地「同期の三國雅美(政経3=明大明治)です。昨年1年間は成績が出なくてつらい思いをしていたのですが、今までにない成長で高得点を出しています。彼女の独特の射形はリーグでの活躍してくれると思います。あとは溝口美里(法2=都立日野台)にも注目です。彼女も大学から始めたのですが、伸び率と安定感は期待しています」
――最後に意気込みをお願いします
菊地「チームの目標は4勝と言いましたが、全勝してブロック1位で王座に行きます。それくらいの気持ちを持って臨みます」
牧口「自分は高校からアーチェリーをやっていて今が一番楽しいです。最後のリーグ戦、結果にもどん欲にやっていきたいです。何度も言いますが調子がいいので絶対いい点出してチームを勝利へ導きます」
――ありがとうございました。
◆牧口和樹 まきぐちかずき 政経3 明大中野高出 176cm・68kg
◆菊地遥 きくちはるか 理工3 春日部共栄高出 159cm
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