
63分台わずか一人 新体制スタートも不安残る/日本学生ハーフ
今後の駅伝を占う立川ハーフマラソンが今年も開催された。明大からは末次慶太(理工3=山口県立西京)や中島大就(商1=世羅)といった主力級の選手が出場したがチームトップは末次の1時間03分56に終わった。なお、鈴木(神大)が大会新記録の1時間01分36で優勝を決めた。
主将がチームを引っ張った。新たに駅伝主将に任命された末次。新体制後から全国都道府県対抗や丸亀国際ハーフマラソンに出場するも満足する結果を残せてこられなかったが、立川の地でチームトップでゴールした。「積極的にプラスアルファでやっていきたい」(末次)と箱根後に語っていた通り、目安となる63分台もクリア。順当な走りでレースを終えた。
復帰レースはまずまずのものとなった。右足のシンスプリントから箱根を欠場した中島。復帰レースをチーム2位の1時間04分02で締めくくった。「いつ治るかわからない」(中島)と一時期は不安視されたが、一安心できる結果に終わった。これから行われる全日本駅伝の予選会や箱根予選会も中島抜きにしては突破できない。復帰後、いかに成長するかに期待が懸かる。
とはいえ、チームでは63分台で走れたのが末次ただ一人と満足いくものではなかった。阿部弘輝(政経1=学法石川)や磯口晋平(商3=西脇工)といった箱根経験者が出ていないとはいえ芳しくない結果だ。先の全日本駅伝や箱根駅伝を見るに、ひとりのブレーキをカバーできる人材はいない。昨年以上に層の薄さが目立っている今、このままでは昨年の結果を下回りかねない。チームの底上げが急がれるが、あと3か月もすれば全日本駅伝予選会だ。歩みを止めている暇はない。
[曽我怜平]
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