10kmクラシカルは入賞者なし/全日本学生選手権(クロスントリー部門)

2017.02.22
 昨年のリベンジとはならなかった。大雪だった初日の30kmフリーと打って変わって快晴の中行われた10kmクラシカル。昨年の9位から目標を上げ、初日同様「5位以内」を目指した島田正叡(政経4=南砺平)だったが、調子が上がり切らず15位に沈んだ。渡辺瑛仁(政経3=中野立志舘)をはじめとするメンバー全員も30kmフリーから順位を落とす結果になった。

 「悔しさしかない」。島田は表情を曇らせながら言葉を並べた。入賞まで、あと12秒。「詰められないような距離ではなかった」。30kmと比べると僅差の勝負になる10kmは、島田の悔しさをより一層強くさせた。
 調子はそれほど悪くなかった。前半からペースを上げ、その勢いのまま後半も逃げ切るプランで臨んだ今回のレース。2位に入った選手にも「付いていけなくはないな」と手応えはあった。しかし1周目の終盤から初日のように調子が上がらず、そのままずるずると離された。「2周目で勝負できなかったところが敗因」。国体から連戦を続け、常に体調管理には気を付けていたが、それだけに「悪かった点しかない」と憤りを覚えた。

 最終日のリレーで巻き返しを狙う。昨年はハプニングが重なり11位と苦杯をなめた4×10kmリレー。キーマンとなる島田も「自分のやれること全てを出し切りたい」と気を引き締め直した。ランナー全員が一丸となり、最高のレースをつくり出す。

[日野空斗]

試合後のコメント
島田
「今日は悔しさしかない。あと10秒と少しで入賞を逃したっていうのは、精神的にもすごくきている。(10秒の大きさ)つめられないような距離ではなかったと思う。体調面だったり体の照準を合わせてこれなかったということもある。スキー板は結構良くて、そこに関しては問題なかった。やっぱり自分の体調管理だったり調整ミスですかね。(30kmフリーから今日まで)国体からずっとレースが続いているので、無理して練習とかはせずに体力を温存して疲労を残さないように気をつけてきた。昨日薦められてマッサージをお願いしたんですけど、その揉み返しというか、筋肉が緩んで力が入らなかったかなというのはあった。正直5位以内を目標にしていたので、入賞もできないっていうことにすごく情けなさを感じる。後ろの選手が今日2番を取ったんですけど、その選手についていけなくはないなと感じていて、レースの手応え自体は悪くなかった。1周目から上げて、本当は後半調子良ければ上げられるんですけど、今日はそのまま落ちていってしまった。プランとしては前半攻めて、後ろが1番2番の選手なのでもし抜かれてもそれについていけば入賞はできるだろうと。2周目で勝負できなかったところが敗因だった。(コースは)前半下り多くて後半上り多いっていう感じなんですけど、1周目の後半から2周目にかけて体の状態が上がってこなかったので、まあ反省しかない。(快晴の中だった)そんなに影響はなかった。晴れてたけどコース内の雪の変化も多くなかったので、ワックスで失敗したとかもなかったです。自分の中で良かった点ははっきりいってない。悪かった点しかない。30kmフリーでは後半強かったんですけど、今日は後半全然調子上がってこなくてという感じ。本当に悔しさしか残っていない。(最終日のリレー)そこは区間で上の方を狙って、チームに大きく貢献できれば良いかなと思う。今は今日の結果を引きずってますけど、リレーはそんなの関係ないので、自分のやれること全てを出し切りたい」