島田が9位! 無事入賞に「ほっとした」/全日本学生選手権(クロスカントリー部門)

2017.02.20
 幸先いい滑り出しだ。5km×6のタイムを競う30kmフリーで、島田正叡(政経4=南砺平)が2年連続9位で入賞を果たし、今大会明大初のポイント獲得となった。それでも「5位以内」(島田)の目標には届かず、悔しさをにじませた。

 安定した試合運びで2年連続の入賞だ。「ほっとした」(島田)。入賞圏内の10位ギリギリの争いを制し、焦りから解放された。「前半ペース上げすぎず、後半にいかにどれだけ体力持たせられるか」。その言葉通りの試合展開を再現し入賞をつかんだ。

 学生生活の集大成に、でき得る限りの努力をして臨んだ。今大会の開催地は青森県の大鰐だが、3日前は長野県の白馬で行われた国体に出場していた島田。そんな過密な日程の中でも、体調管理を怠らなかった。移動中は睡眠を控え、体のリズムを大切にした。座り方にまでもこだわり、首や腰への負担を軽減させた。中2日のハードスケジュールだったが「調子は悪くなかった」(島田)と徹底された体調管理が実を結んだ。
 しかし「自分の設定した目標には達していない」。2年連続入賞しながらも、昨年と同じ9位。目標の5番以内には、90秒近く及ばなかった。今回の悔しさを胸に、10kmクラシカルでリベンジを果たす。

 クロスカントリー部門の残す試合は10kmクラシカルとリレーだ。現在、クロスカントリー部門での入賞者は島田のみ。4年生は今大会が最後のインカレとなる。「悔いが残らないように走り抜きたい」(渋井洋佑・文4=北村山)。最上級生のさらなる奮闘に期待したい。

[古賀章太郎]

試合後のコメント
島田

「(今日の結果)正直、入賞したことにはほっとしてますけど、やっぱり9位っていうのは自分の設定した目標には達していないので、悔しさもあります。(今日の試合のポイント)ポイントになったのは、前半ペース上げすぎず、後半にいかにどれだけ体力持たせてスピーディーなペースアップができるかというのがカギだったと思います。(どこでペースを上げたのか)10kmずつで区切っていました。最初そこそこのペースで走って、中盤どれだけ持たせられるかというところで、20km過ぎたら最後まで一気にペース上げました。途中落ちてくる選手とかいたので、そこで僕が上がれたので一気に順位が上がりました。(前半1人で走っていたが)今回はシングルスタートで、結局一人旅になるわけなので、前の選手にも追いつかなかったですし、後ろも全然上がって来なかったので、ほとんど1人でした。(最後の一周は)僕が抜いて、抜いた選手が付いて来たという形でした。(コースできつかったところは)会場に入る手前の登りはきつかったです。(最後は)頑張るだけでした。入賞はギリギリだったということもあるので、結構焦りはありました。(試合中何位につけていたかは)周りから声がかかるので、自分の順位は把握しながら、走ってました。(表彰台は)行きたかったですし、行けなくても5番以内には入りたかったです。(板の調子は)調子は悪くはなかったです。ただ3日前に国体をやって来たので、体の面で疲れはちょっとありました。長野県の白馬から2日で移動して来て、すぐインカレだったので。でも、上位の選手も国体には来ているので、そこは言い訳しても仕方がないです。(中2日での調整)できるだけ、体力回復に努めていました。練習し過ぎずに、体の状態を保ったままにしました。移動中も変に寝たりせず、腰や首に負担をかけたりしないように、座り方にも気をつけたりしました。体のバランスを壊さないようにしました。(食事面で気をつけたこと)30km走るので、炭水化物やグリコーゲンを多めに摂取したり、試合と試合の間が短かったので、タンパク質を多めに摂りました。(次は10kmクラシカル)距離は短いので、結構僅差な戦いになると思うので、ワックスがうまくいけば、多分いけるかなと思います。(次の10kmクラシカルでの目標)5番以内です。(10kmで意識していこうと思っていることは)このコースは前半下りとか平地とか多いので、ラスト2kmを意識していきます。(30kmと10km)どちらが得意とかはない。(リレーの目標)昨年、入賞できなかったので、とりあえず入賞したいです。(意気込み)クラシカルでリベンジして、5番以内とか表彰台いけるように頑張りたいです」

藤山響(商4=金山)
「学校の関係で例年に比べてスキーに乗れていなかったが、ラストイヤーということに変わりはないので結果うんぬんよりも自分で悔いが残らない走りができればと思っていた。まだ10キロが残っているが、フリー同様悔いのないように大学生活を締めくくりたい」

渋井
「授業があったのでシーズンに入って初めてスキーに乗ったのが12月ぐらい。今までより練習できていなかったが、走り込んで補った。今年は授業があって練習量が今までより確保できないのがわかっていたので、短い時間でいかに集中して練習できるか考えてやってきた。今日のコースは後半に大きい登り坂がある後半が勝負になってくるコースだったが、天候も安定していなかったので滑りにくかった。でも思った以上に自分の走りができたと思う。リレーは22日のレース次第だが、どのレースも悔いが残らないように走り抜きたい」

渡辺瑛仁(政経3=中野立志舘)
「個人的にはあまり納得していない順位。長い距離は得意ではないが、もう少し上を狙えた順位。自分の滑りはできた。長い距離なので、前半から飛ばすと後半もばてちゃうので、頭を使いながら走れた。コースの難易度的には高くない。個人的にはきらいじゃない。登った後も平が続くようなコースはきつい。コースに雪積もっちゃうと滑りにも影響出るし、気持ちの面でも晴れてるほうが気持ちよく滑れる。1月の半ばくらいが調子良くて、そのまま来れれば良かったが、16日からここで練習始めてうまく合わせられなかった。ここで滑るのが初めてだったというのもある。大鰐での大会はあまりない。(インカレの目標は)ペースを考えながらベストの走りをして、クラシカルで入賞したい。もちろんリレーでも」

糸乘佳太(商1=中野立志館)
「調子は良いほうだったと思います。板の調子も個人的には良かったと思うんですけど、他と比べるとちょっとという感じですかね。周りのレベルが高くて、インカレになって競技の幅が広がったというか、30kmは初めてで走り方がわからなかったというのもありますね。順位ももう少し頑張れたかなとか、30kmだと考えて走ることも必要になるっていうことを今回で学びました。今回ずっと一緒に走っていた選手がいるんですけど、その人があまり協力的じゃなかったかなと思います。集団で走れば集団で走るほど楽になるので、僕の場合は2人で走っていたうえにずっと前を走らされたので、そのへんは仕方ないとしか言えないんですけど。コースは他と比べれば楽なコースなんですけど、それでも後半の2kmで一気にきつくなって、そこの走り方とかももっと考えて走るべきだったと思います。(レースプラン)は特になかったです。30kmは練習で簡単にできる距離ではなくてあまり対策もできないので、何回も大会で繰り返してやっていくということだと考えています。(チームの結果)島田さんが入賞してポイントも入ったので、全体としては良い方かなと思います。まず今は休んで、クラシカル10kmは20番以内を目標に頑張りたいと思います」