
野本が5位でランキング首位を維持/行田第3ラウンド
クラス1のレースは逃げも発生する中、野本は終始メイン集団で様子をうかがった。メイン集団のコントロールでアタックも決まらず、残り2周で逃げも吸収され再び一つの集団に。スプリンター有利の状況のままゴールスプリントへと向かった。「早めにもがいてしまってライバルに抜かれてしまった」と、野本はゴール手前300メートルでスパートをかけるもスプリンターにはかなわず、5位でレースを終えた。
チームワークを発揮できなかった。前回の行田ラウンドでは1人でのレースに苦杯をなめた野本。今レースでは眞砂英作主将(政経3=高松工芸)、隈園郷史(政経2=明大中野)もクラス1に出走し、チームメートのアシストで野本の上位が期待された。しかし「隈園、眞砂さん、僕の列車がゴール前で組めなかった」(野本)と、連携を取ることができなかった。明大トレインが不発に終わり、野本の行田ラウンドでの表彰台は次回へ持ち越しとなった。
それでもRCS総合王者の座は譲らない。「2位とのポイント差はあるので、ほぼ覆ることはないと思うが万全の準備をして次に臨みたい」と野本。ポイントランキング2位の石原(順大)とは43ポイントの差がある。RCS総合王者を確実なものにするためにも、残りの2戦では表彰台に登りたいところ。小林和希前主将(政経4=祐誠)に続く栄冠は目の前だ。
[柏崎涼介]
試合後のコメント
野本
「逃げも発生したが、うまく捕まえて対応できた。ゴールスプリントがいつもだったら追い風だが、今日は向かい風で短い間しかもがけない。だからぎりぎりまで待ってもがくべきだったが、いつもの感覚でいってしまった。早めにもがいてしまってライバルに抜かれてしまった。そこはまだ改善の余地がある。総合2位の石原選手(順大)は意識していた。石原選手は最後のスプリントで後方から周りを見渡して仕掛けてきて、対応できなかった。今回はチームメートの眞砂先輩と隈園君がいたので、ゴール前で連携をとって列車を組んでゴールを狙いたかった。ラスト一周で思ったよりペースが上がって隈園が前に出てしまって消耗して、隈園、眞砂さん、僕の列車がゴール前組めなかった。チームの力を発揮できなかったかなと思う。途中まではよかったが最後崩れてしまった。調子は良くてコンディションも合わせていたので、今回の結果は残念。2位とのポイント差はあるので、ほぼ覆ることはないと思うが万全の準備をして次に臨みたい。行田ステージになってから一度も表彰台に上がれてないので、次は3位以内を目指して取りに行きたいと思います」
隈園
「(今日の調子)悪くはなかった。いつも通りの調子。(意識していた選手)総合優勝を狙ってる野本の相手の順大の石原だけはマークするように心がけました。(ペース配分)突発的にアタックがかかっていたのでいつもよりインターバルがきつかった。風がなかったので全体的なペースは速かったと思います。(その他意識したこと)最後のスプリントの時に(明大から)三人もいたので動けるかなと思っていたが、うまく連携が取れなかったのと、脚が残っていなかったので一緒に勝てなかったのが残念。(良かった点は)積極的に前に踏めたのは良かったと思うけど、走り方が最後までうまく脚を残すようになっていなかったので、勝ちに行く走り方ではなかったかなと。(次回以降に向けて)スタミナが足りないかなと思っているのでロードの走り込みは大切。強度の高い練習を入れていってシーズンまでにピークを持って行けるようにできればいいなと思っている。次も三人いたら誰か1人勝てるように、神宮でもいい成績が残せるように頑張る。(新体制になって)去年とはまた違った感じ。自分たちはそれについて行くだけなので、夏に成績を出すために頑張りたい」
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