箱根駅伝2017直前インタビュー(8) 籔下響大、吉田楓

2016.12.31
 第8回は、前回大会に続いて5区にエントリーされた籔下響大(営4=須磨学園)、学年で唯一1年次のエントリー経験がある吉田楓(営4=東海大山形)の2人のインタビューをお送りいたします。(この取材は12月11日に行なわれたものです)

籔下
――本番が迫ってきましたが心境はいかがですか
 大学生活最後の箱根なので、今までやってきたことを出し切りたいというのが率直な思いです。去年は憧れの舞台だという楽しみもあったんですけど、箱根の厳しさも知り、一人の失敗がチームの失敗につながる怖さも十分分かっているので、しっかりと最善を尽くしてやっていきたいと考えています。 

――前回の箱根駅伝は初めての出走で、5区で区間最下位という結果でした
 区間順位以上に、チームの流れとして『シード権を獲得できないところまで、自分がやってしまった』という思いがあって、責任感というか悔しいというか、何のために箱根を目指してやってきたんだろうって感じでした。でもいろんな人から『まだ次がある』っていう風に言ってもらえて。チームにはすごく迷惑かけたんですけど、こんな悔しい思い、悲しい思いはそうそうできないことなので、それをばねにこの1年間頑張ってこられました。 

――もう1度山でリベンジという気持ちはありますか
 リベンジしたいという気持ちはあります。それはやっぱりどの区間であってもある気持ちです。どうすることがリベンジなのか考えた時に、西さん(弘美駅伝監督)の配置してくれる区間でチームに貢献することが自分のしたいリベンジなので、自分の出せる最高の走りをしたいと考えています。 

――今大会ではどのような目標をお持ちですか
 しっかりとシード権を獲得することです。その上で全日本駅伝の上位チームに食っていける走りをしたいと考えています。明治は7番には入らないみたいな下馬評はあると思うんですけど、上のチームを倒していくことが駅伝の面白さでもあると思うので、引いてしまわずに『こいつに勝てたら面白いレースになる』と思って、1つでも上を目指していくのが目標です。 

――最後に意気込みをお願いします
 個人としては区間5位以内で堅く走りたいなと考えています。チームではシード権をしっかり獲得して、伝統校の明治をもう1度箱根の舞台に戻すということが最大の目標です。

◆紙面掲載記事はこちら⇒明大スポーツ第472号

吉田
――本番が迫ってきましたが心境はいかがですか
 すごくモチベーションも上がっていて、楽しみです。チームも故障者もいなくて、みんなの意識が高まっていると感じます。 

――現在の調子はいかがですか
 今年はなかなか上がってきませんでしたが、箱根には間に合いました。6月くらいから調子が悪くて夏合宿の練習は全てこなしましたが、4年間で一番つらかったです。原因はよく分かってないのですが、6月くらいまで就職活動をしていて競技に集中できていなかった部分もあるのでその反動かもしれません。
 でも予選会では調子の悪い中でも最低限走れたと思います。ただ全日本駅伝ではまだ上がり切っていませんでした。他のメンバーの方が調子が良かったので、僕は出れませんでした。毎年10月くらいに調子が上がってくるんですけど、今年は少し遅かったです。1万m記録挑戦会でようやく、という感じです。 

――前回大会では8区を走られていました
 去年は遊行寺の坂で失速してしまって、そこは反省点です。今年は15km以降で失速しない体作りをしてきました。また去年よりも長い距離を走ってスタミナ作りをしました。なのでその点に関してあまり不安はないと思っています。今年は10区を走りたいです。歓声がすごいので、憧れです。でも西さんに言われた区間をしっかりと走れる準備をしています。 

――ご自身が今年1番成長したと感じるところはどこでしょうか
 自分だけじゃなくて周りを見られるようになりました。去年までは「自分だけが走れればいい」と思っているところがありました(笑) 4年生になって余裕が出てきたのかもしれません。後輩を気にかけたり、精神的な成長がありました。 

――最後に、箱根駅伝の意気込みをお願いします
 最後のレースになるのでいろんな人に感謝を伝える走りをしたいと思います。チームでは最低限シード権をと言っていますが総合5位に食い込めるように目標を掲げています。個人では少しでも上の順位で走りたいので区間賞を取れるように頑張りたいです。

[渡辺由理佳・田中莉佳]
 
 明日は西弘美駅伝監督のインタビュー、大会展望記事を掲載します。お楽しみに!

号砲まであと2日