箱根駅伝2017直前インタビュー(3)斉藤寛明、坂口裕之
今回は三大駅伝初エントリーを果たした斉藤寛明(法1=国学院久我山)、苦難を乗り越え箱根路に挑む坂口裕之(政経2=諫早)の2人のインタビューをお送りいたします。
(この取材は12月11日に行なわれたものです)
斉藤
―—エントリー入りしたお気持ちはいかがですか
走りたいので、16人に選ばれたんですけど10人に選ばれるように頑張りたいです。ここからが勝負かなと思います。
―—本番が迫ってきましたがいかがですか
走れるかが分からないので、メンバーに入れるかっていう緊張はありますが、一つ一つの練習を頑張っていこうと思っています。
―—走ってみたい区間はありますか
単独走の方が好きなので復路の9区、10区などを走ってみたいです。
―—コンディションはどうですか
調子は最近上がってきていています。
―—記録が伸びたきっかけはありましたか
今までが全然だめで、走れていなかったんですけど、Aチームに昇格して大分走れるようになりました。Aチームで余裕をもって練習もできて自信がつきました。
―—大学に入ってから成長した部分はどこだと思いますか
距離に対する怖さが無くなりました。30km走とか走れるようになって距離に対する自信がつきました。
―—自身にとって箱根はどのような存在ですか
憧れはずっと持っています。
―—箱根駅伝に向けて意気込みをお願いします
シードは最低限で、どれだけ上位に食い込めるかっていうところだと思います。個人としては出場できるように残りの期間アピールを頑張りたいと思います。
――今の状態はいかがですか
本番に何割まで持っていけるかは未知数な部分があります。しっかり合わせられるように練習していきたいです。悔いのないような走りができるように箱根に持っていければなと思います。
――秋に体調を崩し入院していたそうですがどういった状況だったのですか
赤血球が多く、お年寄りみたいに血がドロドロしやすい真性多血症という病気です。貧血の逆という感じですね。遺伝的なもの影響が多いのですが、僕はそれには引っかかってなくて、原因は分からないです。血が多すぎるので血を抜きながら片方から点滴をするという治療をしてきました。今は健康体です。
――病気の影響はありますか
感覚としては、酸素の薄い高地に行ったような感覚になっていました。血を抜いている分、前と同じハードな練習をできるというわけではなかったです。ただ、赤血球の値が多いことは長距離選手にとっては酸素が多く取り込めるという点は有利に考えています。
――治療中はどういった心境でしたか
正直気持ちは切れました。自覚症状もないですし、血液検査しないと状態が分からないので週に1回しか分からなくて、どっか故障するぐらい走ってやろうかなとも思ったりしたんですけど、そういう体力もなかったので、走れる体を持っているのに走れないもどかしさというのはありました。
――その間はどのようにお過ごしでしたか
走りをもう一度勉強しようと思って、トレーニングだったりの本を読んだりしていました。ウオーミングアップとかクールダウンの意味だったりとか、もう一度再確認できたとプラスに考えて、ずっとやってました。長いスパンで見ればこういった時期があることは悪くないかなと思います。
――前回の箱根駅伝(3区20位)を振り返ってみるといかがですか
大晦日にでん部が痛いってなって、元日には痛みで歩くのも困難でした。それでも練習が積めていたのと、西監督が僕自身を信頼してくださっていたので、3区を出走するという形になりました。ただ、結果としては不甲斐ない走りになってしまったので、万全な状態で試合に臨むことが鉄則だなと思いましたし、気を抜かないということを痛感しました。
――箱根ではどういった走りをしたいですか
往路でも走りたいという気持ちはありますし、力的には復路なのかなとも思います。西さんがどこの区間を走るかは指定してくださると思いますし、僕は任された区間をしっかり走るだけかなと思います。
――大会への意気込みをお願いいたします
チームとしては6強崩しを目標としています。そこに食い込めるチーム力はあると思うので、何かしら貢献できればなと思っています。
◆紙面記事はこちら⇒明大スポーツ第472号
[高野夕・加藤真人]
明日は末次慶太(理工3=山口県立西京)、角出龍哉(文2=伊賀白鳳)のインタビューを掲載します。お楽しみに!
号砲まであと7日。
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