
社会人チーム相手に14点差で圧勝 3回戦へ進出/日本選手権
理想の試合展開を繰り広げた。自らのシュートミスなどからペースをつかみ切れなかった前半だったが15―13の2点リードで折り返した。後半は3―2―1ディフェンスに変更したことで相手のミスを誘う。7分48秒には相手のミスから吉野樹主将(政経4=千葉県私立市川)がボールを奪い山田信也(政経1=愛知)にパスをすると、キーパーとの1対1でしっかり決めてみせた。さらに1回戦の活躍に引き続き門間優次郎(法2=法政二)が中盤に連続で速攻の得点。また中盤には「(日本選手権を)経験してもらいたかった」(加藤良典コーチ)とリーグ戦では試合出場の機会が少なかった西村、西原正平(農1=浦添)などを積極的に起用。20分4秒にはディフェンスで奪ったボールを西村が速攻で決め公式戦で初得点してみせた。さらに4分後にも味方のシュートのリバウンドをきっちり拾い上げゴールへ。1年次はケガもあり出場に恵まれなかった西村だが、今試合で計3得点決め「すごいうれしかった」と喜んだ。また試合終了間際には岸正直(法1=法政二)がダメ押しの1点を決め40―26で勝利。体力を武器にディフェンスからの速攻というペースをつかんだ上に、主力の選手以外の活躍が光った試合となった。
次戦はいよいよ実業団との戦いが待ち受けている。対戦相手は昨年度日本選手権でベスト8の豊田合成。実業団との試合が初めての明大は「僕らの持っているものを全てぶつけたい」(吉野)と闘志を燃やす。映像を下に対策は練り上げた。明大ハンドボール部がどこまで通用するのか見逃せない。
[村田萌衣子]
試合後のコメント
加藤コーチ
「前半に自分たちのシュートミスだったり速攻で点を取ることができなくてリズムがつかめなかったですけど、後半はシステム変えてちょっとラインを上げて3―2―1ディフェンスで守ったら、向こうがミスしてくれてそこそこ速攻でも点が取れたので良かったと思います。最初試合入る前から全員出られるようにしようってことでやっていて、後半社会人で足止まってきたのが分かったので、もっと積極的に速攻で走れて点が取れて控えの選手も出せることができたので良かったと思います。後半ああいう形で足動かしてディフェンスから速攻で点が取れたので明日につながる試合になったと思います。(良かった選手)2年生のあまりリーグで使っていなかった選手の西村選手当たりが積極的に走って点を取っていたり1年生の西原とか。経験してもらいたかったのでそういう意味で使いました。それが収穫ですね。あと1年生の岸とか。やっぱりこういう経験なかなかできないので、コートに立たせたいと思ってベンチワークしていてその意味で下の学年が出られたのは良かったと思います。インカレ終わってから組み合わせ決まって、日本リーグの試合とか見て分析をしてやることはしたので、大丈夫です。勝ちます」
吉野
「今日の試合は社会人とやるということで、リズムがちょっと違った相手で前半苦戦してしまったんですけど、後半は学生ならではの走っていい試合展開ができたと思います。後半は僕らの理想の形でできたんじゃないかなと思います。(前半の苦戦は)シュートを外してしまって。シュートを簡単に打ってしまいキーパーの届くところに打って入らず、逆に点数決められて。なかなか自分らのペースに持ってくことができず、そういう意味で苦戦しました。後半に入るにつれ社会人の方は少し足が固まってきて、そういうところに僕らは漬け込むことができたと思います。(後半の後輩の活躍は)良かったと思います。昨日は西村だったり日頃出てない選手が出て、ちょっと緊張していてなかなか点数につながらなかったんですけど、今日は一人一人が前を狙っていたので良かったと思います。ただまだ試合慣れしてなくてぽろぽろミスが出たりというのがあるので、そこを僕ら上級生が声を掛けて緊張をほぐしてあげられればと思います。(今日は)試合やる前に緊張するのではなく思いっ切りやろうって言って。社会人相手で緊張もあると思ったんですけど、後半はいい感じでみんな狙えたかなと思うので良かったと思います。守って速攻で取れるというのは僕らとしていい試合展開なので、そういう点数がもっと増えれば楽に戦えるのでもう少しですね。(豊田合成に向けて)対策は映像をみて立てることしかできないんですけどやっぱ実業団選手と戦うということ自体、なかなかできることではないので良い経験になればと思います。そのためにも相手にびびるのではなく、僕らの持っているものを全てぶつけられたらやっぱ負けても勝っても僕らにプラスになると思うので、いい雰囲気で思いっ切りぶつかれたらなと思います」
西村
「(初得点は)今まで練習してきて試合では初めて取れたのですが、一番はすごいうれしかったです。これからどんどん試合出させもらう経験も増えると思うので一回一回大切にして実力を付けて春、秋リーグ頑張っていけたらと思います。(3得点決めたが)こぼれ球とかもらえてたまたま決められたという感じなので、これからポジションでもしっかり点を取っていきたいです。えびさん(海老原貴史・農3=藤代紫水)が主軸で出てもらうことになると思うんですけど、もしかしたらえびさんが調子悪い時もあると思うのでその時は助けられるように実力をつけていけたらいいなと思います。(日本選手権は)出させてもらう時には頑張ろうと思ってました。春、秋リーグもいろんなチームがあると思うので、1チームずつ合わせて自分がどんなプレーができるのか挑戦していけたらと思います。(ケガは)去年の春リーグ前に左肩を脱臼してしまって、その時は3―2のディフェンスのトップでやらせてもらっていたんですけど、できなきなって。逆に僕が抜けたことで0―6のディフェンスになって、3―2で動けていた分0―6でも動けたと思うのでしっかり守れていてそれは良かったかなと思います。自分的には悔しい部分もあったんでこれから頑張っていきたいです。(肩は)もう大丈夫です。ディフェンスでまだ不安な部分もありますけど、これからディフェンスでも活躍していきたいです。(豊田合成に向けて)先輩たちも春リーグからチャレンジャーという言葉を使っていたと思うんですけど、挑戦する気持ちでやっていけたらいいなと思います」
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