(14)シーズン中間報告(下)

(14)シーズン中間報告(下)
 12月に入りいよいよインカレまであと1カ月を切った。シーズン開幕後に高村憲孟(政経2=富士北陵)が選抜権を獲得するなど個々がケガなくシーズンを過ごしている。今年はルーキーの活躍が目立ち、上級生も刺激を受ける好循環で記録も好調。今回は開幕から全日本学生選手権までの各選手のシーズンを振り返る。

納得のシーズンを送っている村山
納得のシーズンを送っている村山

<村山翔威(政経2=八戸西)距離:500m、1000m、1500m>
 本人も納得のシーズン経過だ。ケガに悩まされた昨シーズンを払拭すべく臨んでいる今シーズン。村山は「自己ベストも出てきていて、いいシーズンを送れているかなと思う」と、ここまでのシーズンを振り返った。その言葉通り、11月に行われた帯広の森競技会では、専門外である500mで自己ベストとなる38.885秒をマーク。今シーズンから意識しだしたという、足の置く位置やコーナーでの引きつけが今の好調を支えている。
 「インカレのポイントに貢献できるように頑張りたい」(村山)。中距離を専門とする村山だが「500mくらいしか枠が空いてない」と、インカレでは短距離部門での出場が期待される。ここまで充実したシーズンを送っているだけに、インカレでの活躍に注目だ。

◆村山今季成績◆
500m 1000m 1500m
十勝オーバル競技会 ――― 1.22.44 2.04.15
帯広の森競技会 38.885 ――― ―――
セイコオーバル競技会 39.48 1.22.00 ―――
全日本学生選手権 39.15 1.18.67 ―――

屋内リンクでの活躍が光る高村
屋内リンクでの活躍が光る高村

<高村憲孟(政経2=富士北稜)距離:1000m、1500m>
 屋内リンクでの活躍が光る。高村は11月、屋内リンクで行われた帯広の森競技会で1500m1分54秒05をマーク。自身初となるジャパンカップへの出場権を手に入れた。「今年は室内リンクとの相性がいい」(高村)。夏合宿を通して何度も滑り込んできた屋内リンクは高村にとって大きな強みとなっている。
 苦手意識の克服がカギとなる。屋内リンクに絶対の自信を持つ高村だが、インカレが行われるのは屋外リンク。12月初め、屋外リンクで行われた全日本学生選手権では1分59秒台と、帯広の森競技会と比べ5秒以上タイムを落としている。それに加え「最近は調子が落ちてきた」(高村)と納得のいく滑りができていない。それでも、インカレにかける思いはひとしおだ。1年生の時に出場した同大会では17位と、あと一歩のところでポイント獲得を逃している。「去年は悔しい思いをしたので、今年は絶対にポイントを取る」(高村)。強い思いを胸に、残り約1カ月間の調整に励む。

◆高村今季成績◆
1000m 1500m
十勝オーバル競技会 1.16.61 1.56.86
帯広の森競技会 ――― 1.54.05
ジャパンカップ第1戦 ――― 1.56.25
セイコオーバル競技会 1.18.56 1.59.00
全日本学生選手権 ――― 1.59.98

長距離部門の主力を担う今井
長距離部門の主力を担う今井

<今井裕介(政経1=長野工)距離:5000m、1万m>
 ルーキーながら長距離部門の主力を担う。ジャパンカップ第1戦で3000m4分00秒02と自己ベストを大幅に更新。タイムランキング19位で、全日本選手権への出場を決めた。また、帯広の森競技会では高校1年以来の1万mで、チームトップの14分20秒86をマーク。「今シーズンは結果がついてきている」(今井)と、ここまでは本人も納得のシーズンを送っている。
 ポイント獲得に期待がかかる。「お前がチームを引っ張っていかないといけない」と監督からの信頼を集める今井には、インカレでも好結果が求められる。「インカレに向けて調子整えて、責任感もってやっていきたい」(今井)。今井自身も、期待に応える覚悟は十分だ。勝負のインカレへ向け残り約1カ月、さらなる成長を目指す。

◆今井今季成績◆
5000m 1万m
十勝オーバル競技会 ――― ―――
帯広の森競技会 7.00.66 14.20.86
ジャパンカップ第1戦 ――― 14.37.37
ジャパンカップ第2戦 7.08.78 ―――
ジャパンカップ第3戦 7.18.87 ―――
全日本学生選手権 7.06.68 ―――