(13)シーズン中間報告(中)

(13)シーズン中間報告(中)
12月に入りいよいよインカレまであと1カ月を切った。シーズン開幕後に高村憲孟(政経2=富士北陵)が選抜権を獲得するなど個々がケガなくシーズンを過ごしている。今年はルーキーの活躍が目立ち、上級生も刺激を受ける好循環で記録も好調。今回は開幕から全日本学生選手権までの各選手のシーズンを振り返る。

インカレでの復活にかける
インカレでの復活にかける

<久保廉(政経2=帯広三条)距離:1000m、1500m>
 不調のエースの復活に期待だ。昨年はルーキーながらインカレの1000mと1500mでどちらも入賞を果たし、充実の1年を過ごした。今季は開幕からタイムが伸び悩み、目標としていたユニバーシアードの権利を逃すなど、久保にとって苦しいシーズンとなっている。
 復調の兆しを見せる。「伊香保に来てから調子が戻ってきている」と、インカレ前最後の大会となった全日本学生選手権を振り返った。1000mの自己ベストからは2秒ほど遅いタイムとなったが「スピード感が戻ってきている」と、インカレと同じ屋外リンクでのレースに手ごたえを感じている。「距離の乗り込みと、トップスピードを維持する練習」で、昨年越えの表彰台を狙いに行く。

◆久保今季成績◆
1000m 1500m
十勝オーバル競技会 1.14.58 1.59.15
全日本距離別選手権 ――― 1.54.06
ジャパンカップ第1戦 1.14.84 1.54.25
ジャパンカップ第2戦 1.17.14 1.59.85
ジャパンカップ第3戦 1.15.92 1.59.74
全日本学生選手権 1.15.18 ―――
全日本学生選手権では手ごたえを感じた
全日本学生選手権では手ごたえを感じた

<上條将司(政経1=岡谷南)距離:500m、1000m、1500m>
 短距離部門の唯一のルーキーだ。「ケガや靴が合わなかったりっていうのもあって思うような結果が出せていない」と、ここまでは理想通りの滑りとはなっていない。しかし、苦しんでいる中でも「落ち着いていけた」と、1年ぶりに滑ったという全日本学生選手権の500mのレースを振り返った。
 ここからはい上がる。「インカレも屋外なので、同じ屋外で滑れたことは収穫」と、同じ環境でのレースに手ごたえを感じている。「コーチや先輩方から滑りを吸収したい」。貪欲な姿勢で臨む上條の、残り1ヶ月での成長に注目だ。

◆上條今季成績◆
500m 1000m 1500m
十勝オーバル競技会 ――― 1.17.76 2.03.05
帯広の森競技会 ――― 1.18.02 2.00.49
セイコオーバル競技会 ――― 1.21.68 2.04.16
全日本学生選手権 39.23 1.18.10 ―――
インカレでは表彰台を狙う
インカレでは表彰台を狙う

<関口顯一(政経1=長野工業)距離:5000m、1万m>
 長距離部門をけん引する存在だ。ルーキーからは唯一、全日本距離別選手権に出場。また、ジャパンカップでも3000mで入賞を果たすなど、成長を続けている。全日本学生選手権では1万mに出場し、ラップタイムを落とさない滑りで見事4位となった。しかし、3位以上に与えられる全日本の出場権は惜しくも逃し「チャンスをものにできなかった」と悔しさをにじませた。
 「コツコツ伸びていくタイプ」。その言葉通りの安定した滑りを見せている。課題は「5000mの残り3周」。レース終盤まで粘れるかがカギだ。「距離を乗り込んで、もう一度足を作り直したい」と、ステップアップを誓う。今シーズンは4位が最高成績。「屋外リンクは得意」という関口が、インカレで狙うはもちろん表彰台だ。

◆関口今季成績◆
5000m 1万m
全日本距離別選手権 6.58.07 ―――
ジャパンカップ第1戦 7.03.68 14.51.32
ジャパンカップ第2戦 7.09.20 ―――
ジャパンカップ第3戦 7.19.14 ―――
全日本学生選手権 7.01.85 14.42.24