(15)勝者が2位 明早戦注目の主将対決 真っ向勝負
伝統の明早戦を制し、17年ぶりの白星連取へ――。 宿敵・早稲田とここまで対抗戦5勝1敗で並んだ明治。伝統の一戦で勝利を収め、対抗戦2位を勝ち取る。
スクラムがカギ
負けられない戦いを制するためには、まずスクラムを攻略したい。ここまでのマイボールスクラムのキープ率は96%と、抜群の安定感を誇る。帝京大との対決では15―42で敗戦したものの、八つのマイボールスクラムは全てキープ。王者相手にも「FW勝負は勝っていた部分もあった」(右ロック古川満・商3=桐蔭学園)と手応えを得た。
対する早稲田のスクラムにも要注意だ。「特にスクラムでは負けたくない」と右ロック桑野詠真主将。春から重点的にフォーカスしたスクラムを武器に、紫紺への挑戦状をたたき付ける。
伝統の重戦車と、新生赤黒によるFW対決。スクラムを制した者が、試合を制する。
紫紺のプライド
チームの大黒柱が大一番に帰ってきた。ケガのため慶応戦、帝京大戦の2戦を離脱していた左フランカー桶谷宗汰主将(営4=常翔学園)が待望のスタメン復帰。1年次から明早戦を経験している桶谷は「しんどい時間帯でもディフェンスやブレークダウンで顔を出して、チームに勇気を与えていきたい」と意気込む。
下馬評関係なく白熱した一戦となるのが明早戦だ。それでも「全く新しくなった早稲田を、古き良き文化を継承しながら新しくなった明治が倒す」と丹羽政彦監督(平3文卒)。母校の誇りを胸に、負けられない戦いに臨む。明早戦で勝利をつかみ取るのは明治だ。
【江原璃那子・荒井希和子】
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