
丹羽初優勝! 有延は2位入賞/全日本学生選抜選手権
最後の学生大会で、同士打ちとなった。準々決勝、準決勝をフルゲームで制した丹羽の相手は有延。「大学では初めて」(有延)という2人の対戦。1ゲーム目は有延が強力な両ハンドドライブを軸に先行したが、2ゲーム目は丹羽の前陣でのカウンターがさえ渡り、丹羽が取り返す。その後も両者譲らず取っては取り返しての競り合いとなり、勝負の行方は最終ゲームに。有延の強力なドライブと丹羽のカウンターの応酬で接戦になるも、丹羽が一歩リード。10-8で先にマッチポイントを奪うと、最後は丹羽のドライブを、有延が返せず。丹羽が自身初の全日学選抜優勝を決めた。
今年はリオデジャネイロ五輪もありながら、リーグ戦、全日学、全日学選抜と学生の大会にも出場した丹羽。プロと学生大会との両立はモチベーションを保つという面でも決して簡単なことではなかったが、それだけに「国際大会とはまた違う喜びがある」と喜びもひとしおだ。次に明大の選手として出場する大会は全日本選手権。3連覇中の水谷隼(平24政経卒=現ビーコン・ラボ)を倒し優勝することを目標に、まい進する。
3年ぶりの栄冠を目指し、躍動した。全日学選抜では1年次に優勝した有延。学生大会最後ということもあり「自分で自分を引き締めた」と3年ぶりの優勝を目指して気合十分に臨んだ。ベスト4決定戦では全日学準々決勝で敗れた滝澤拓真(情コミ4=長野商)と対戦。「絶対勝ちたいと思っていた」と負けられない戦いに挑んだ。全日学では滝澤のチキータからの展開に対応できず。今回は短いサーブを滝澤のフォア前に繰り出し、チキータを封じると4―2で有延が勝利。リベンジを果たした。決勝では激戦の末、惜しくも丹羽に敗れ、優勝には届かなかったが「悔いはない」とやり切った表情で振り返った。
今年の学生大会が全て終了した。今年は主要大会で明大が全て優勝し、6冠となった。来年は黄金世代と呼ばれる4年生が抜け、苦しい戦いになることは間違いない。それでも髙山幸信監督は「既存の戦力でグランドスラムを取る自信はある」と前を向いている。新たにチームを率いる森薗政崇(政経3=青森山田)新主将を中心に、2年連続のグランドスラムに挑む。
[佐々木渉]
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