府立前インタビュー ~2年生~ 松本崇雅、古屋敷直道
<松本崇雅・文2=初芝立命館>
――府立前の心境はいかがですか
去年はあまり活躍ができなかったので、今年はやってやるぞという気持ちでいっぱいです。
――チームの雰囲気は
5連覇をするために、完全に勝てるようにみんなで練習を仕上げています。練習でもみんなで声を出して、力を合わせてやっていこうという感じです。
――競争意識も高まっていますか
今年は下級生が入ってきて負けられないですし、全員がレギュラーを取るという気持ちで練習していると思います。
――原田主将はどんな方ですか
チームのことをよく考えていると思いますし、練習メニューも一日一日ちゃんと考えていますし、何しろ団体戦で負けないです。それが一番すごいです。どんな場面でも勝って帰ってくる。全国選抜の準決勝は特に、大将で1回負けちゃってそれで代表戦でもう1回原田さんが出て勝ったんですよね。1本取って取られてまた取って、そこの勝負強さが一番印象深いです。
――言葉で引っ張るタイプか背中で引っ張るタイプと聞かれると
両方ですね、選べないです。ちゃんと試合でも勝つし、言ってくれます。考え込んでる時は「もっと楽に自由にやっていいよ」とか言ってくれるし「自分の好きなようにやっていいよ」といつも言ってくださるので助かってますね。玉置さんも副将だけど、もう2人の主将みたいな感じで、いつも目を配って「元気出せ!」と盛り上げてくれています。
――現在の調子はいかがですか
50パーセントくらいですかね。勝負弱いというところもありますし、この間の新人戦でも僕が勝てば勝つ大将戦で負けてしまったので、そこはあと1週間でやっていきたいなと思います。
――今年印象的だった試合は
東日本リーグ戦ですね。調子も良くて。自分自身全部勝って初めてチームに貢献できた試合でした。あの試合をもう1回府立でしたいなと思います。
――自身の成長したなと思う部分は
動けるようになった、フットワークが軽くなりました。先輩に足を動かせと言われ続けてきて、それが今になってやっと身に付いてきたなと思います。トレーニングルーム言って縄跳びしたり、練習でも反復横跳びとかスクワット、レッグプレス、あと走り込みをやってました。
――残り日数でしていくことは何でしょうか
ネガティブなことばっかりを考えても仕方がないので、自分のいい部分をもっと伸ばしていけるように。自分が動いて、相手の来たところを交わして交わして取るスタイルなので、そういったいい部分を考えていきたいと思います。基本的に小さくて、足を取られたら組まれて負けてしまうので、組ませず自分のパンチを当てられるように動いていきたいですね。
――府立への意気込みをお願いします
先輩たちをいいかたちで送れるように、自分も貢献できるようにしたいです。関西勢は「打倒・明治」でやってくると思いますし、スタイルも関西と関東では違うので、関西勢を最後しっかり倒して、僕もレギュラー活躍できるように。完全優勝を目指します。
――ありがとうございました
◆ 松本 崇雅(まつもと・たかまさ)文2 初芝立命館高出 162cm・63kg
<古屋敷直道・法2=明大中野>
古:後期、夏合宿や強化練習を経て精神的にもなかなかにきついところがあったんですけど、そのおかげで自分の拳法に自信がついてきました。後期の試合では目に見える結果も出せているので自分の調子としてはいいと思います。
――府立に向けてどのような練習を積んできましたか
古:夏休み期間中は学校の授業も無いので、毎日みっちり3時間練習していました。拳法の練習だけではなく、走ったり、色々なことをしてきました。自衛隊とも一緒に練習をしたりして、死ぬほどというか、言葉では表せないほどきつかったですね。
――プレースタイルの変化などはありましたか
古:前期は自分が動きすぎていて、逆に相手にパンチを打たれることが多かったと思います。後期は相手の蹴りやパンチをじっくり見て、落ち着いて攻めていくスタイルに変えたら、結果もついてきました。冷静さというものを意識してプレーするようになったと思います。
――古屋敷さんと言えば組み技のイメージがあるのですが、参考にしている選手などはいらっしゃいますか
古:秋葉さんという全国総合5連覇を達成した人がいるんですけど、その人は組手がとても強い人で。あと、体型も自分とほとんど一緒なのでいつも秋葉さんを見習って練習しています。
――普段の練習で組手を教えてもらう機会はありますか
古:直に教えてもらうという機会はあまり無いですね。毎日、秋葉さんの試合動画なんかをYouTubeで見て、自分で研究しているところはあります。
――チーム全体で昨年と違うところはありますか
古:去年は、自分自身で頑張れという感じで。周りから言われて練習をするのではなくて、雰囲気的に自分で強くなれといった感じでした。それに比べて今年はガンガン指導をしてくれたり、色々なことを言われる先輩方なので。自分で何かしなくてはという気持ちが起こる前に、先に先輩にガツガツ言われるので、もうやるしかないといった感じです。
――原田主将、玉置さんの印象にはどんな印象を持っていますか
古:どちらの先輩もストイックで、周りの誰よりも努力をする人たちで、すごく尊敬のできる先輩です。明大拳法部の練習以外でも、板垣コーチというOBの方がやってるジムなんかに筋トレに行ったりしていて。和泉キャンパスのジムで筋トレをしていることもあります。人の見ていないところでも少しでも強くなるために努力をしていて、本当にストイックな人たちだなと感じました。
――新人戦準優勝を受けて、どんなことを考えましたか
古:そこが一番悔しかったことですね。毎年、新人戦で優勝して、府立も優勝するという流れが必勝パターンだったんですけど。今回、新人戦で負けてしまったので。この悔しい気持ちを全て府立にぶつけて、優勝をつかみ取りたいです。
――新人戦後に先輩方から何か言われましたか
古:色々言われましたね。4連覇中だったので、その4連覇を崩してしまったことの負い目を感じました。玉置先輩がとても悔しがっていて「お前ら悔しくないのか?」と言われました。その言葉を聞いて、さらに優勝できなかった悔しさが増しました。
――今後、古屋敷さんは部内でどのような存在を目指していきますか
古:自分の代のスポーツ推薦の人たちよりも多く試合に出させてもらっているので、その機会を生かしてアピールしていけたらなと思っています。来年からは上級生になるので、今の段階では後輩の面倒とかはあまり見れていないんですけど、その点でも先輩らしさというものを見せられるようにしていきたいです。あとは自分の拳法もさらに磨きをかけていきたいと思います。
――一般入部の古屋敷さんがここまで強くなれた要因はなんだと思いますか
古:自分はほとんど拳法ではなくて、柔道の経験を生かして戦っているだけなんですよ。でも去年、主将だった石田先輩を1年生の時に見ていて、こんなに安心して見ていられる試合があるんだなと感じるほどに絶対的な強さを感じて。石田先輩にはとても憧れていて、自分も周りが安心して見ていられるような試合をしたいなと思ってここまでやってきました。その意識が今の自分を作っているのかなと思います。
――最後に府立に向けての意気込みをお願いします
古:最後の大会で、4年生の先輩方には本当に優勝してもらいたいです。自分たちが頑張って勝って、先輩たちが少しでも楽に戦えるようにしていきたいと思います。
――ありがとうございました
◆古屋敷直道(ふるやしき・なおみち)法2 明大中野高出 175㎝・105㎏
[土屋あいり・藤田幸大]
関連記事
RELATED ENTRIES