府立前インタビュー ~1年生~ 小和野晃槻、佐藤力哉

2016.11.25
  原田メイジが最終決戦に臨む。11月27日、大阪府立体育会館(現・エディオンアリーナ大阪)で第61回全日本学生拳法選手権(団体インカレ)が開催される。通称は「府立」。全国の日本拳法部が最終目標として掲げる大会だ。そんな大舞台で明大拳法部は5連覇達成という偉業に今大会挑む。決戦直前、臨戦態勢に入った彼らに突撃し、その強さの秘訣に迫った。

<小和野晃槻・法1=青翔>
――府立に向けてどのようなことに取り組んでいますか(8月取材時)
小:
体をもっと大きくするってことと、技の形をよりきれいにしたり、体力をつけることです。今は体を大きくすることをメインにやっています。フィットネスルームに行って、機会を使って体を鍛えたり、食事とかの回数を増やしたりして体を大きくしようと努力しています。

――現在、体調が良くないと聞いたのですが
小:
ちょっと病気になってしまって。後期の後半から本格的に練習に参加できるようになってきました。まだ完全には復帰できていないので、調子的にはあまりよくはないですね。

――原田主将、玉置さんが部を引っ張ることをどう感じましたか
小:
前期に原田先輩がケガして試合に出られなかった時、玉置先輩が部を引っ張ってくれていて。原田先輩が絶対的な主将なんですけど、玉置先輩も本当にチームのことを見て、考えてくれているので。2人がいて主将というか、2人がいて本当に心強いなと感じました。

――2人にはどのような印象を持っていますか
小:
原田先輩は絶対に負けなくて、勝ってくれる人という感じです。試合に出たらまず負けることが無くて、絶対に勝ってくるなと思うことができます。玉置先輩はチームの勢いを上げて、まとめてくれているという印象があります。練習中に声とか出ていなかったら「声出していこうぜ」とか声かけをしていたり「もっとこうしてこうや」って指導もどんどんしてくれる先輩なので。思ったことはすぐ言ってチームの士気を上げてくれますね。

――自身のプレースタイルを教えてください
小:
ガンガン攻めていく感じです。その点はずっと変えないようにしています。

――新人戦準優勝を受けて、何を考えましたか
小:
決勝戦はオーダーで少しいざこざがあって、当初のオーダーだったら絶対に優勝できたと思います。そこが悔しいです。府立で借りを返したいなと思ったんですけど、体調の面の問題で出場することはできないので同期の力哉にそれは任せて、絶対に優勝してもらいたいと思います。

――先輩方に何か言われましたか
小:
日々の練習に対する爪の甘さについて言われましたね。

――府立での選手を決める部内戦があったそうですが
小:
自分は体調の面もあったので、出れてはいないです。

――今後、小和野君は部内でどんな存在をめざしていきますか
小:
2年生になって、スポーツ推薦で入ってきているので、すぐに体を治したいです。仮に治らなくても、練習に参加して試合で勝てるように頑張っていきたいと思います。試合に出てどんな形でもいいので、勝てるような選手を目指しているので。

――ありがとうございました

小和野晃槻(おわの・こうき)法1 青翔高出 173㎝・72kg 

<佐藤力哉・文1=桜丘>

――現在の部の雰囲気はどうですか
佐藤:
府立の2、3週間くらい前まで、追い込みの練習をして結構ハードだったんですけど、今は調整の期間なので。各々が試合に向けて、自分の課題を持って練習に取り組んでいるので、とてもいい感じなのではないかなと思います。

――夏合宿や強化練習はどうでしたか
佐藤:
夏合宿はめちゃくちゃ厳しくて、本当にしんどかったです。それでも、府立5連覇という大きな目標があるので、夏合宿の辛さを乗り越えて、チーム力であったり個人の技術や精神面も成長できたと思います。しんどかった分、得るものも大きかったなと感じる合宿でした。午前練でだいぶ走って、午後練で防具をつけてがっつり拳法の練習をしていました。以前よりも体力がついたのではないかと思います。

――佐藤君自身の調子はいかがですか
佐藤:
調子はだいぶ仕上がってきています。勝ち負けや細かいことを気にせずに思う存分試合に臨みたいと思っています。

――原田主将と玉置さんが2人で部を引っ張った1年をどう感じましたか
佐藤:
安心感がありましたね。1人よりも2人いる方がチームに勢いもつきますし、原田先輩も玉置先輩も声をたくさんかけてくれるので。下級生にも「思いっきりやってこい」みたいな声かけをしてくれて、僕自身本当に助かっています。

――原田主将にはどのような印象をもっていますか
佐藤:
原田先輩はストイックという印象です。練習の鬼というかそんな感じです。基本のミット打ちとかがあるんですけど、たまに原田先輩の方を見ると、他の選手が一本打って少し休んでいるところも、原田先輩は打ったら構えて、打ったら構えてという基本を徹底していて。その姿を僕はいつも見ていて、基本を本当に大切にするんだなって近くで感じています。

――玉置さんはどんな印象ですか
佐藤:
玉置先輩はすごく部の雰囲気を見てくれているという印象です。ちょっと部の雰囲気とかが悪くなるとすぐに声をかけてくれて、チームを立て直す力がすごいなといつも感じます。しんどい時っていうのは声も出なくなって動きも遅くなると思うんですけど、府立の出場選手を決める試合を部内でやった時も、みんな疲れていて気合が抜けていました。そんな時に玉置先輩がみんなを集合させて喝を入れたことで、チームのモチベーションを高めている姿などを見ると本当にチームのことをよく見ているんだなと思いました。

――プレースタイルに変化はありましたか
佐藤:
僕は勝ち負けをあまり気にしないんですけど、今までどこの大学よりも追い込んできた自信はあるので。ただ自信を持って戦うだけです。

――新人戦準優勝はどう捉えていますか
佐藤:
本当に悔しい思いをしました。1、2年生がメインの中で負けたので。その屈辱を府立で晴らしたいです。おそらく新人戦決勝で敗れた中大とも当たるので、7-0で勝つくらいの勢いでいきたいと思います。

――先輩方に何か言われたりしましたか
佐藤:
勝負強さが足りないなと言われました。決勝戦という大舞台で勝ち切るという強さが必要だと感じました。そういうメンタルや勝負強さも意識して府立を戦っていきたいです。

――最後に、府立への意気込みをお願いします
佐藤:
下級生なので、明大の勝ち負けはあまり気にせず、一番下の学年である自分たちはただ思いっきりやればいいと思っているので。ただ思いっきりぶつかって、府立5連覇を達成したいです。

――ありがとうございました

◆佐藤力哉(さとう・りきや)文1 桜丘高出 174㎝・71kg

[藤田幸大]