【瓦版】インカレ開幕 田中井メイジ最終章
降格危機回避
窮地を脱し、ムードは最高潮だ。7日から行われた2部2位の江戸川大との入替戦は3戦目までもつれた。2戦目はわずか1点差で敗れ、チームは崖っぷち。「今日戦えなかったら、今までのバスケ人生で絶対後悔してしまうと思っていた」(田中井紘章主将・政経4=山形南)。第3戦はキャプテンの熱い気持ちがチームを一つにした。明大が掲げ続けてきたディフェンスとリバウンドを徹底し、2部得点王である保岡と留学生のジャガニー(ともに江戸川大)を完璧に封じ込め72―53で勝利。インカレにつながる快勝で降格の危機を乗り切った。
今季のリーグ戦はまさかの8連敗スタート。チームはどん底だった。転機は初勝利を挙げた9戦目の慶大戦。家庭の事情による山本健一監督不在が選手を変えた。「健一さんに勝利を」。試合前のミーティングでバラバラだったチームがまとまり始めた。「一人一人自覚が芽生えた瞬間だった」(田中井)。1点差で待望の勝利を手にすると、リーグ後半は9戦5勝と勝ち越した。8連敗が響き入替戦には回ったが「リーグを通して大きく成長できた」(田中井)と手応えはつかんだ。
下克上マッチ
下克上を見せる。インカレ初戦の相手は天理大。勝てば2回戦は関西学大との対戦が濃厚だ。両校は関西トップ2のチームで、油断はできない。順当に勝ち進むと、ベスト4を懸けた戦いで専大との対戦になる。リーグ戦では2戦2敗を喫したが、リベンジに燃える。
目標は優勝。「目の前の試合をしっかり勝っていく」(斎藤拓実・営3=桐光学園)と地に足を着け戦うつもりだ。「見ている人や後輩に本気で戦う姿勢を見せたい」(田中井)。集大成のインカレで有終の美を飾る。
◎応援へ行こう!
11月22日対天理大戦 11時40分トスアップ
会場
代々木第二体育館
アクセス
山手線 原宿駅より徒歩8分
[織田有衣子・尾藤泰平]
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